行程・コース
天候
曇り⇒稜線で小雨⇒のち晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
唐沢鉱泉手前の無料駐車スペース
この登山記録の行程
唐沢鉱泉0510……0603枯尾ノ峰分岐0603……0645第一展望台0645……0713第二展望台0713……0749西天狗岳0803……0818東天狗岳0819……0839東天狗岳分岐0839……0917中山平0918……0923黒百合ヒュッテ0937……10109唐沢鉱泉分岐1009……1106唐沢鉱泉
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
唐沢鉱泉から東西の天狗岳を歩き、黒百合ヒュッテ経由で帰ってきました。
この週末も直前まで悪天見込みで山歩きは諦めていたのですが、直前に八ヶ岳近辺が曇りで済みそうな予報に変わり、慌てて山行計画を立てた次第です。
とは言えこの時期です。
何時また状況が変わるか分かりませんから、余り欲張った計画にはしないことを心掛けた結果、本行程となりました。
唐沢鉱泉には午前2:30に入りました。
30台分の無料駐車スペースがあるとのことですが、何せ今年のこの天気に加えて新型コロナです。ひょっとしたら車が殺到するのではないかと思い、ビクビクしながら現地に向かいましたが、意外にも自分で8台目でした。
CTも6時間弱ですので、ゆっくり2時間仮眠を取りました。
自分の出発時でも車は10台程度でしたが、最終的には20台程度だったになったかと思います。
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4時半過ぎ、明るくなりましたのでぼちぼち準備を始めました。
車移動のおっさんソロの一番のメリットは、ラフな格好で登山口に向かい、現地で着替えられることです。
泊りでなければ着替えも最低限の予備を持ち歩くだけでOKです。
と言うことでいそいそとタイツなんぞを履いておりますと、隣の駐車スペースに来た男性が、停車するなりささっと支度してささっと出発して行きました。
何と言いますか、ほんと早かったです。
登り始めは曇天でした。ですが風もなく、晴れる予報を信じて独りゴロゴロの岩を西尾根に向かって歩きます。
途中で青空も垣間見え、枯尾ノ峰分岐までは頭上に音符を並べて登っていきました。
ですが尾根に乗るとガスが出始めました。
第一展望台・第二展望台ではもう真っ白です。
森林限界が近づくにつれて風も吹き始め、小雨もパラついてきました。
汗っかきですので上半身はTシャツ一枚で済ませていましたが、寒さすら感じ始め、雨具を羽織るか若干迷いました。
汗をかくながよく聞く登山時の服装方針ですが、ぶっちゃけ無理です。
少しの運動で毎度滝の様にかきます。
ただ汗からくる低体温症の怖さも知っていますので、自分のテーマは
「どれだけ素早く汗を乾かせるか」です。
風雨でなければ冬でもTシャツ1枚で登ることもあります。
まあ、次の休憩ポイントまでは様子を見ることにしました。
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ゴロゴロの岩稜帯をよじ登り、西天狗岳には8時前に着きました。
よじ登り途中に挨拶したお兄さんの他、数名の方がいらっしゃいましたが、真っ白な山頂に皆さんどうしても残念さが顔に出ています。
そんな折、薄曇りの向こうに少しだけ太陽が顔を出しました。
思わず空に向かって叫びましたよ。
「お日さま、もうちょっとだけ頑張れ!」
皆さんも同じ気持ちだったのかも知れません。
「そうですね、祈りましょうか!」
などともフォロー頂けました。
その後もたまに覗くお日さまに暖を取り、続いて東天狗岳に向かいました。
程なくして到着。こちらも人が多かったですが、いくつか受けた質問が
「ここから西天狗岳って時間かかりますか?」でした。
大体片道20分、かかっても30分でしょうか。
ですのでもし逆から東天狗岳に登った場合は、時間や体力などの条件が揃うなら西にも行った方が良いかなと思います。
いえ、どんな眺めが待っているか知らないんですけどね。
登り応えと達成感、三角点も待っています。
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そこからは中山平経由で黒百合ヒュッテに向かいました。
このコースは天狗の奥庭経由で歩かれる方が多いそうですが、やっぱり稜線を歩きたいんです。
天気はどんどん快晴に。でもまだ9時前と言うこともあって、暑くはありませんでした。
半ば伝説と思っていた黒百合ヒュッテは思った以上に小洒落た山荘でした。
ひと言で表すなら、昭和感がしません。
それと女性の手が入っている印象を受けました。
お土産にTシャツとバッジを買い、あとは下山です。
苔の森を黙々と歩いていきますと、小さなベンチがありました。
休憩していると昨晩テン泊された方が来られて、色々お話を伺いました。
「なんでこの場所に名前をつけてあげないのかな、と毎度思うんですよ」
今回の山行で、一番印象に残った言葉ですね。
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下山して駐車場まで戻ると、となりの男性がちょうど帰り支度をしているところでした。
自分よる少し早く出発されて、自分より少し早く下山。
でも道中一度も姿を見かけることはありませんでした。
どこを歩いてきたのかな、そんなことを考えていたら、不意に目が合い声を掛けられました。
「あ、どうも!」
ああ、とても良いおじさんスマイルだ。
つられてこちらも笑顔で返事。
「お疲れ様でした!」
多分満足のいく山行だったのでしょう。だったらルートなんかは細かいことです。
それはこちらも同じですから、ならばよし、です。
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まだまだ体調回復に向けて筋トレとダイエット中ですので、黒百合ヒュッテでのお食事はまた今度。
背中の外科手術の抜糸からもまだ二日でしたので、唐沢鉱泉のお風呂もまた今度。
そういった意味では東西の天狗岳からの眺めもまた今度ですね。
でも天狗岳、ゴロゴロの岩とこれでもかの苔で、ものすごく楽しかったです。
良い山行でした。
あと、お日さま頑張ったよ!
ありがとう!
フォトギャラリー:74枚
唐沢鉱泉手前の駐車場です。
満車を恐れて2時過ぎに入りました。
以前大弛峠に3時過ぎに入って、既に50台満車の経験がありますので……。
それが杞憂に終わってひと安心でした。
きれいなトイレもステキです。
軽く仮眠を取って
5時過ぎにスタートです。
西天狗こっち。
沢なのか、登山道に水が流れ込んでいるのか分かりませんが、
コケコケした岩を登っていきます。
なんか青空見えた!
ワイヤー登場。
ワイヤーみるとつい「どこかに造林小屋が!?」とか思ってキョロキョロしてしまいますね。
テープは多かったです。
赤とピンクでした。
そんな立派な登山靴を履いている訳でもないのですが、不思議とそんなに滑らなかったです。
枯尾ノ峰分岐に到着。
ここからは西尾根ですね。
と思ったら
稜線名物、天気の心変わりです。
森林限界近くではもう真っ白。
まあホワイトアウトではないので良しとしましょう。
シャクナゲに慰めてもらいながら
第一展望台に到着です。
あれ?首筋が冷たい……?
「被ってく?」
気持ちだけ頂きますね。
第二展望台に着きました。
展望台で「荒涼」と思うのも天気の妙です。
本格的に小雨がパラついてきました。風も吹いて、寒さも感じました。
ゴゼンタチバナですね。
花が咲いているのは6枚葉、上の4枚葉はこれからでしょう。
雨具をどうするかは考えましたが、
もう少し様子を見てもいいでしょう。
西天狗岳が近づいてきました。
岩稜帯を越えます。
鎖などはありませんが、両手を使う箇所もそこそこ。
西天狗岳、着いたー!
二等三角点「東岳」です。
あれ?
何かの石碑。
文字は読めませんでした。
こちらは仏さま。
山岳信仰でしょうね。
眺望はゼロだったのですが、
雲が流れ、たまにお日さまが顔を出し始めます。
心なしか、ガスも薄くなってきました。
お日さま頑張れ!超がんばれ!
空に祈りながら次いで東天狗岳を目指します。
東天狗岳、見えたー!
着いたー!
ガスも大分薄らいできました。
こちらでもシャクナゲが咲き始めていました。
ホシガラスに会いました。
写真に収められたのは、実は初めてです。
こちらもゴロゴロ系ですね。
支点だ!
クイックドロー、かけていい?
遠くに見えるは
黒百合ヒュッテだ!
東天狗岳分岐に着きました。
すりばち池を見送って、中山峠を目指します。
どんどん夏空になっていきます。
来て良かったです。
少しずつ高度を下げていって
再び樹林帯に入ります。
中山峠に着きました。
湿原の様な木道を歩いて
自分の中では「ガチな山屋しか訪れる事ができない」と思っていた
黒百合ヒュッテに着きました。
従業員の方が、屋根でお布団を干していました。
今夜泊る方は最高ですね。
気温は15度。でも寒風・小雨を抜けてきたので快適としか言えませんでした。
物販コーナー。
バッジと
Tシャツをお土産に買いました。
きれいな山小屋です。
牛乳買っても良かったかな。
それでは下山開始です。
木漏れ日の中を歩いて
唐沢鉱泉分岐です。
越えて少し歩くとベンチがありました。
休憩がてらテン泊をされた方と少しお話。
お気に入りの場所らしいです。
確かにシラビソとコケがデザインされた様に広がっていました。
その後も酸素の濃そうな道を歩いて
沢や川もいくつか越えて
空が真っ青な登山口まで戻ってきました。
唐沢鉱泉です。次はお風呂に入らせて頂きます。
登山口まで戻って山行終了です。
楽しかったー!
黒百合ヒュッテで一番歴史を感じたのは、このスタンプでした。
ゴム印なのに、縁が摩耗してるんですよ。
笹子トンネルのクマ注意を見ながら帰りました。
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
| 登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
| タオル | 帽子 | グローブ | 着替え | 地図 | コンパス |
| ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 |
| ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー |
| ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 |
| 燃料 | ライター | カップ | クッカー | カトラリー | |
| 【その他】 予備ヘッドライト、アマチュア無線機、風力計、細引き、シットハーネス、ウエビング、カラビナ、スリング、クイックドロー、モバイルバッテリー | |||||




