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綱島から矢上川沿いを武蔵新城まで

東京園跡地、綱島諏訪神社、駒岡堂の前古墳、日吉神社、日吉公園、松の川緑道、中原市民健康の森、日吉の森美術館、神庭緑地、井田神社、市ノ坪神社、小杉神社、等々力緑地、新城神社( 関東)

パーティ: 1人 (目黒駅は品川区 さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

電車
その他: 往路:武蔵小山→東急目黒線→日吉→東急東横線→綱島

復路:武蔵新城→南武線→矢向→志楽の湯→博多豚骨ラーメン 龍吟軒 矢向店→矢向→南武線→武蔵小杉→東急目黒線→武蔵小山

この登山記録の行程

綱島駅6:25→東京園跡地6:26→綱島諏訪神社6:33→駒岡堂の前古墳7:20~30→矢上川合流点7:40→日吉神社8:05→日吉公園・矢上上ノ町遺跡群8:19→松の川緑道8:39→下田神社8:52→日吉の森美術館9:00→中原市民健康の森(井田山緑地)9:10→神庭緑地9:31→井田神社(井田杉山社)9:54→市ノ坪神社10:26→武蔵小杉駅10:30→小杉神社(小杉杉山社)10:53→等々力緑地10:56~11:24→春日神社・常楽寺11:26→神明社11:37→武蔵中原駅11:44→新城神社(新城杉山社)11:57→武蔵新城駅12:09

合計5時間34分

コース

総距離
約20.9km
累積標高差
上り約204m
下り約198m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

11月7日(土)は、綱島と日吉の行きそびれていた場所と、武蔵小杉~武蔵新城あたりの低地の杉山神社などを回って来ました!

この辺は川崎の台地の縁なので、思いの外地形が複雑で、尾根だと思っていた場所が谷だったり、谷だと思っていた場所が尾根だったりと、道を探すのが結構大変で歩いていて面白いです。崖が多いので緑も意外とたくさん残っています。

スタートは東横線の綱島駅です。前に行った綱島公園の反対の東側の山の上に、気になる寺か神社のようなものがあるので、まずはそこに行ってみます。

その前に、綱島駅は東口を出てすぐのところで東急と相鉄を繋ぐ新駅の建設を行っているのですが、ここには少し前まで「東京園」という温泉保養施設があったそうです。昔は綱島温泉郷として「東京の奥座敷」「関東の有馬温泉」と謳われ、大規模温泉街だったとか。しかしその後、周りに工場や住宅が増え、観光客も箱根や熱海に行くようになり、衰退していったとのこと。

大田区の大森海岸もそうだけど、家も工場も何もなくなれば、綱島も意外と風光明媚なのかもしれませんね。

さて戻って、山の上の寺か神社のようなものを目指して登って行きます。

山の上にあったのは「綱島諏訪神社」という神社でした。ここは近藤五郎右衛門正次をという甲州武田の家臣が創建した神社で、ともに南綱島村・北綱島村の鎮守社として崇敬されてきた「綱島神明社」を合祀しているそうです。境内の金比羅神社の横に山頂に登る刈り払いがあったので登ってみましたが、山頂には何も無し。

諏訪神社から下に下りたら、鶴見川を渡って「駒岡伊勢山神社」という杉山神社を合祀している神社に向かうも、地図上の場所はマンション建設中で何も無し。近所の「駒岡堂の前古墳」も立入禁止になっていて中に入れず。この2つアチコチ探しまくったせいで、無駄な時間ばかりかかってしまいました。

気を取り直して「矢上川」が鶴見川に合流する地点に向かいます。今日はこの川沿いの丘を主に歩く予定。矢上川は宮前平駅の少し先の川崎ICを付近を源流とする鶴見川の支流なんですが、途中で多摩川からの用水路が複数合流しているため、多摩川と鶴見川を繋ぐ水路のようになっている不思議な川です。

矢上川をしばらく遡り、慶應義塾高校と慶應大矢上キャンパスの間の裏通りに入ります。矢上キャンパスを過ぎてすぐの急な階段を登った上にあるのが「日吉神社」です。ここは山王神社系ではなく、元は神明社で、鎮座地の慶應大矢上キャンパスを含む小さな丘を「お伊勢原」と呼んでいたようです。

ここ、川のすぐ横なんで低地だと思っていたのに、ここいらの地形は良くわからん。

次は「日吉公園」に向かいます。ここは東横線で東京から横浜方面に向かう時に、元住吉と日吉の間で最初に出てくる急峻な丘にある公園で、電車のすぐ右手に見える緑の林がそうです。中は斜面を生かした広い園地になっていて、縦穴式の住居跡や横穴墓なと複数の遺跡が見つかっている「矢上上ノ町遺跡群」の解説板もあります。

日吉公園から「松の川緑道」というのに下りてみます。川の暗渠の上に遊歩道をつくっただけのものなんですが、東横線から見える日吉公園の丘と慶應義塾高校の丘の間の谷をこの川が造ったのかと思うと感慨深いです。

松の川緑道から次は「日吉の森美術館」なるものに向かいます。すると途中に「
下田神社」という気になる名前の神社があったので寄ってみました。ここは下田村の天照大神宮と熊野神社と天満大神社を合併した神社のようです。

日吉の森美術館は区か市でやってる美術館だと思っていたのですが、田辺さんという地元の農家の大地主みたいな人が個人でやってる美術館のようでした。時間が早すぎて閉まっていたので委細は不明。

続いて「中原市民健康の森(井田山緑地)」と「神庭緑地」に向かいます。この2つはさっきの日吉公園と同じ東横線から最初に見える丘にある森です。日吉公園との違いは両方とも地元のボランティアが管理しているということ。

中原健康市民の森は、下に小さな池があり、階段を登ると山頂広場に行けるといった比較的こじんまりとした緑地公園です。

神庭緑地は竹林を中心とした緑地で、意外にも中原健康市民の森より散策路も多く整備されています。

日吉公園と3つセットで回ると良いウォーキングコースになるんじゃないかという気がします。

さてこれで丘陵地帯は終わりなので、矢上川を渡って平坦な低地の中へと入って行きます。まずは「井田神社」に向かいます。

井田神社は、平安時代末期には既に創建されていたといわれる古社で、江戸期には神明社と称しいていたことから、明治時代に村内の杉山神社、第六天社、伊勢宮、御嶽神社、上八雲神社、下八雲神社を合祀した際に「天照皇大神宮」と改称したとのことで、神社名も井田神社ではなく、天照皇大神宮になっていました。裏に冨士講と伊勢講の石碑があり、両方ともやっていたようです。

井田神社から武蔵小杉駅方面に向かいます。駅手前に「市ノ坪神社」という気になる名前の神社があったので寄って行きます。ここは鹿島田村から分村した市ノ坪村の鎮守社だったようです。変わった名前の神社は村の名前っていうのが多いみたいです。

さて「武蔵小杉駅」です。ここ駅周辺を歩き回るのはうん十年ぶりなんですが、噂にたがわずタワマンエリアと昔ながらの川崎の商店街エリアはキッチリと分断されており、南千住ほどじゃないにせよ、相互交流もほとんど無さそうなところが、とってもトレンディでいい味出してます。近い将来、昔ながらの商店街のお水系の店とか全部消されて、お洒落なカフェに変わりそうなので、今が見ごろです。

武蔵小杉から次は「小杉神社」に向かいます。ここも合併によって村の名前をつけた神社で、杉山社と神明社と神明社の相殿にあった総社権現の三社を合併しているようです。

小杉神社の裏は川崎フロンターレのホームがあることで有名な「等々力緑地」があるのでついでに散策していきます。ここは広大な公園なのですが、8割方がスポーツ施設で歩いて面白いような場所はあまりありません。池とふるさとの森ぐらいです。

等々力緑地を出て、すぐのところに立派な「春日神社」あったので入ってみました。ここは明治の神仏分離令を完全に無視して、隣にある別当寺の常楽寺と完全に1つの敷地内にあるという珍しい神社で、もしかしたら比較的最近、柵が面倒なので取り払ってしまっただけなのかもしれませんが、東京近辺でこれだけ神社とお寺が一帯化しているのを見たことがないので、一見の価値ありです。

ついでにもう1つ「神明社」にも寄って、武蔵中原駅へと向かいます。でもここでは電車には乗らず、隣の武蔵新城駅との間にある「新城神社」に向かいます。ここも神明神社に杉山神社と天満宮を合併して村の名前をつけた神社です。ただ杉山神社を合併したのに日本武尊ではなく五十猛命を祭っているのが少し珍しいです。

新城神社に参拝後、12時9分に武蔵新城駅に到着。新城駅には前に行った千年温泉や喜楽里があるんですが、時間も早いし行ったことがあるので、この前おふろの国に行った時から気になっていた南武線矢向駅のの「志楽の湯」に行ってみることにしました。

ここは有名温泉地の古い湯治場をイメージしてデザインされた日帰り入浴施設で、東京近辺で言うと深大寺の湯守の里を1.5倍ぐらい拡大したような感じの場所です。そういう場所なので料金も若干高く土日1170円。お湯は薄茶色の塩泉で、先々週の平塚ほどはしょっぱくないけれど、塩泉の中ではしょっぱい部類に入る強塩泉です。お風呂は古い湯治場イメージなので高濃度炭酸泉とかジャグジーとかはありません。サウナはドライのみあります。レストランは素材を生かした半分自然食のようなものが併設されていて、あと外に出ると隣に「志楽亭」という手打ち蕎麦屋が別にあります。

ここは散歩の汗を流すために寄るのはちょっともったいなくて、今年はコロナで温泉旅行に行けなかったので代わりにここでみたいな使い方をするのが良いと思います。川崎のこの辺は、これでもかというぐらい日帰り温泉や温泉銭湯があるので、たいして混んでいませんでした。

志楽の湯から出て、矢向駅前で、この前横浜家系食べたので、今回は博多豚骨ラーメンの「龍吟軒 矢向店」という店で昼食にすることにしました。ここは真っ白ではなく、結構色の濃い目のスープを使った博多ラーメンの店で、今回スパイス入の赤を頼んだんですが、何も無しの白でも濃い味好きの関東人が違和感なく食べられる味です。替え玉無料なのでお腹一杯になります。

東京園の復活は?幻の楽園「綱島温泉」の痕跡を追う! - [はまれぽ]
https://hamarepo.com/story.php?story_id=7228

なかはら歴史と緑の散策マップ 江川せせらぎと市民健康の森散策コース(PDF形式, 359.29KB)
https://www.city.kawasaki.jp/250/cmsfiles/contents/0000055/55587/nakahara5.pdf

川崎・矢向 縄文天然温泉「志楽の湯」
http://www.shiraku.jp/

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