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東京登山、階段の先の三角点と大展望

三笠山、仙石山、愛宕山、東京タワー( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

電車
その他: 往)地下鉄東西線茅場町駅からスタート
復)地下鉄都営大江戸線大門駅

この登山記録の行程

東西線茅場町駅(09:58出発)-日本橋(10:06/10:11)-(三越本店、日本銀行)-常盤橋(10:26)-(渋沢栄一像)-東京駅(10:36/10:45)-(楠木正成公像)-日比谷公園(11:03/11:55)-(皇居)-三宅坂(12:10)-(山王坂)-日枝神社(12:25/12:30)-桜坂(12:40)-(仙石山森タワー、日比谷線神谷町駅)-愛宕山(13:14/13:28)-東京タワー(13:43/15:11)-地下鉄大門駅(15:36)

コース

総距離
約13.9km
累積標高差
上り約123m
下り約122m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

立春も間近な快晴の土曜日、定期券を使って東京登山を楽しんできました。富士山五合目に見立てた東京タワーメインデッキまでの階段ルートは、三密回避ならではの掘出し物のバリエーションルートです。

≫雪便りが届き始めた奥多摩も気になりますが、冬型の気圧配置に期待して、昨年から気になっていた東京登山を決行しようとデイパックを背負って東京メトロに乗り込みました。今回は定期券でアプローチできる究極の安近短です。

メインのお目当ては、①日比谷公園の巨木巡り、②東京23区の天然の最高峰、愛宕山の三角点探し、③東京タワーの階段登りと展望台からの富士山の眺めで、これに山歩きっぽさを取り混ぜながら気ままに歩いて見ようという算段です。起点には日本橋が相応しかろうと日本橋駅で降りるつもりでしたが、山で馴染みの〝茅〟の字が気になって、急遽、茅場町駅からのスタートとしました。

狛犬に見立てた三越のライオンの目線が斜め上を向いているのを発見したり、思わぬところでクマに出くわしたり、お堀沿いのランナーさんの多さをどこぞの稜線と重ねてみたりと、見慣れた都会を山屋目線で歩いてみるのも楽しいものです。石垣に囲まれた皇居外苑の空はあくまでも広く、緩やかな起伏を足で辿ってみれば、ビルなどの無かった江戸の町の地形と風景を想像するのも難しい事ではありません。

そんな中でも八百八町最高峰の愛宕山はひと際目立つ存在だったに違いありません。お茶屋さんで場所を教えて頂き、前回見過ごしてしまった三角点もしっかり確認することが出来ました。

東京登山最後のお目当ては、富士山に見立てた東京タワーを階段で登るアトラクションです。三密回避で話題になってからずっと気になっていたバリエーションルート(!?)で、五合目メインデッキまでの標高差は150m。入山料がエレベータールートと同じなのは腑に落ちませんが、運動不足とストレス解消にデッキからの大展望が付いて1,200円は決して高くありません。因みに高度250mの山頂デッキまでエレベーターで登ることも出来ますが、山屋の矜持で五合目で引き返しました。

日本のシンボルは富士山、東京のシンボルはやはり東京タワーです。麓から美しい姿を眺め直して、納得の東京登山もしっかり締まりました。

本日の総歩数31,280歩、歩行距離22.5km、消費カロリー1,160kcal、脂肪燃焼量82g也。

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フォトギャラリー:74枚

山で馴染みの茅の字に因んで茅場町駅から出発します。定期が使える究極の安近短です。

踏み跡は明瞭で、道標も整備されています(笑)。

最初のお目当ては、道の始まりにあやかって日本橋です。

首都高を移設して青空を取り戻そうという計画もあるようですが、、、

東京市道路元標。東海道の起点ですね。

狛犬の代わりに三越本店のライオン像。正面を見据えるのではなく、斜め上を睨み上げる様な目線です。

風格を感じる常盤橋。

ホイッスルを鳴らしていませんでしたので、丸の内でクマに遭遇!

オリンピック・パラリンピック開催まで206日と9時間22分25秒。果たして如何に!?

平成の大修復で原型復活した東京駅舎。

トイレ休憩で久し振りに立ち寄った丸の内駅地下。余りの変わり様に驚きました。

和田倉門を超えて皇居方面に向かいます。

皇居外苑。東京の空は決して狭くありません。

クスノキに因んで楠木正成像を訪ねましたが、残念ながら工事中で近づけませんでした。

祝田橋を渡って、都会のオアシス日比谷公園へ。

朝の通勤路に使っている日比谷公園ですが、今日は時間を掛けて公園の巨木Best10を探索してみます。

第一花壇にて。その後ろ姿、拝借します。

通勤コースでお気に入りのクスノキは幹囲4.12mでランキング3位でした。枝ぶりが見事です。

雪囲いされた心字池の庭園。

第二花壇。公会堂と大噴水があります。

今日の最終目的地がモチーフの造形に、思わずニンマリ。

巨木ではありませんが、日比谷公園は個性的な樹々で賑わっています。

松本楼脇、幹囲6.99mの首掛け銀杏は堂々の1位、巨木番付での次期入幕に期待が掛かります。

白樺の代わりはモクセイ科の「ヤマトアオダモ」です。

期待していたランキング2位のクスノキですが、幹囲5.38mは幹5本分の測定の様でがっかりでした。

こちらはランキング4位、幹囲4.06mの立派な銀杏です。

去年から始まったユリの栽培は今年も続くようで、早くもテッポウユリの芽が育ちつつあります。

まもなく立春です。

気になるのは、ここ数年で園内に繁殖しつつあるこれ。マルバダケブキに見えますが如何に!?

テニスコート造成時に残土を盛って作ったという築山がありました。「三笠山」だそうです。

三笠山山頂からの大手町方面の眺め。中々の景色ではありませんか!

祝田橋を戻って、皇居外苑を横切ります。空広し。

内堀通りは、トレランさんならぬ、ランナーさん達で賑わっていました。

水面が美しい内堀の先は半蔵門です。

三宅坂を超えると永田町です。

国会議事堂(裏口側)。

急傾斜の山王坂を慎重に下って、日枝神社(山王様)に向かいます。

日枝神社参道鳥居。ひっそりしていますが、本来はこちら側が表参道の筈です。

境内は想像以上の人出です。行列が出来ていましたので参拝は諦めて、遥拝のみで済ませました。

溜池側の参道鳥居。何と、石段の脇にエスカレーターが施設されています。

六本木峠ならぬ、六本木通りから桜坂を登ります。(福山雅治の桜坂とは別物です。)

仙石山から、最終目的地のピークが間近に見えて、思わずワクワク♪

神谷町のお寺の門前で、漸く今年初めての梅の花にありつけました。

次のお目当ての愛宕山は天然の山としては東京23区の最高峰(25.7m)で、愛宕神社の出世坂は有名です。

頭に角がある正真正銘の狛犬の表情が堪りません。

彼の有名な出世坂。今更出世などしたくありませんが、坂とあらば喜んで登りましょう。

愛宕神社も参拝者の大行列が出来ていました。

お茶屋の方に教えて頂き、前回見落とした三角点を無事確認。今回の目的の一つを達成できました。

下りは女坂で。

温故知新、新旧コラボが東京の魅力です。

祝田通りを進んで、いよいよ最後のピーク、東京タワーが近づいて来ました。

東京タワーの足元。まるで山の中にいるような錯覚に陥ります。

麓から見上げる美しい姿。今日は階段で150mの五合目(メインデッキ)まで登ります。

五合目メインデッキまでの入山料1,200円を払って先ずはフットタウンのビルの屋上へ。

ビルの屋上の階段コースの入り口でチケットを渡し、体温測定してスタートです。

階段はこんな感じです。上り下りの階段が区別されているので、下りの人とすれ違うことはありません。

一段毎に高度が上がっていくのが分かります。

区切りごとに、こんな東京タワークイズが設問されていて、ちょっとした息安めになります。

あっという間に高度を稼いでいきます。

手擦りから下を覗くと、、、下腹にきゅっと来ます。

左程息を切らすまでもなく、10分程で無事ゴール!

メインデッキ2階、地上150mからの展望。中央の緑の場所が、今し方登って来た愛宕山です。

足元の増上寺と、お台場、レインボーブリッジ方面。

冬の晴天で期待していた富士山でしたが、時間が遅かったので大分ぼんやりしてしまっています。

この方面からまじまじ眺めるのは初めての奥多摩の山並み。無粋な六本木ヒルズが邪魔してます。

影富士ならぬ、影タワー。

メインデッキ1階、お約束のガラス張りの床は、雪庇の上を歩いている感覚。

ミニシアターで、江戸時代からの東京の生い立ちのビデオは一見の価値ありです。

小一時間、楽しく過ごして、再び階段で下山します。

ビルの屋上に降り立って見上げるタワー。

タワーの麓に広がるモミジ谷。日本人の自然観が如実に表れていますね。

タワーと背比べ♪

日本のシンボルが富士山とすれば、大東京のシンボルは東京タワーで間違いありません。

昇り階段認定書が貰えます。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 トレランシューズ
水筒・テルモス 帽子 グローブ ノート・筆記用具 健康保険証

みんなのコメント

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  • ガバオさんこんにちは

    この週末は天気がよかったですよね
    東京タワーは、降ったことはありますが、上りの階段というのはやったことがありません
    案外すいているのですね

  • すてぱんさん、こんにちは。

    下りとは言えすてぱんさんも階段を使われていたのですね!、やはり「血が騒いだ」のでしょうね(笑)。
    快晴の土曜日でしたが、展望デッキ自体に人が少なかったのは、やはり遠来の観光客の方が激減しているだと思います。

    これで料金が500円程度なら、会社帰りにちょくちょく寄り道ハイクしたくなるところです。

  • ガバオさん、こんばんは。

    私も山へ行かない(行けない?)分、できるだけ近くを歩くようにしています。
    緊急事態宣言も延長されるようですが、さていつ頃まで我慢でしょうか。
    ちょっとストレスも溜まってきつつあります・・・。

    ところで、東京駅近くで私が知っている高い所と言えば皇居の天守台ではと思いました。
    29.6メートルのようですね。(コロナですが今も入れるのかな?)
    神田明神も坂を上ったところにあるので意外と高いのではと思いましたが20メートル程ですね。

    こうやって楽しみを見つけて歩くのもまた良しですね。

  • Bergenさん、おはようございます。

    雪の奥多摩に出掛けたいところですが、行かないと行けないの間を揺らめいて、今回は通勤エリアにした次第です。久し振りに長い距離を歩いて、心地よい筋肉痛とストレス解消ができました。
    皇居の天守台の事は知りませんでした。駿河台や湯島の坂道と合わせれば面白そうですね。

    銀座のクラブをハシゴする議員をみていると、緊急事態宣言の延長論議が虚しく聞こえます。

  • ガバオさん、こんばんは♪

    師匠らしい趣向を凝らした山行ですね〜。
    何気なく見過ごしていた景色も、こうして視点や観点をかえると違って見えてくるものですね。
    さて、標高の話題のついでに。国会議事堂の前の憲政記念館には、土地の高さの基準となる「日本水準原点」があります。令和元年12月には重要文化財にも指定された(↓)そうで、自由に見ることができますので、機会がありましたらいかがでしょう。

     https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/sokuchikijun41035.html

  • ぼっけもんさん、こんばんは。

    奥多摩に行きたいところですが、何となく近場でお茶を濁しています。
    でも、東京タワーの階段ルートは前回の緊急事態の時以来ずーっと気になっていたので、この際いい思い出となりました。

    憲政記念館は何度か行ったことがありますが、日本水準原点があるとは知りませんでした。どうやら1873年から1879年の6年間の東京湾の平均海面が基準となっているようですが、、、
    地球温暖化で基準がずれ始めていませんかね?!。

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