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ユーシン山釣り2021夏

ユーシン渓谷( 関東)

パーティ: 1人 (みや さん )

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行程・コース

天候

初日:晴れ後夕立、2日目:晴れ、3日目:晴れ

利用した登山口

やどりき大橋  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 寄大橋までバイクで往復

この登山記録の行程

【1日目】
やどりき大橋(07:50)・・・雨山峠(11:45)[休憩 15分]・・・雨山橋(13:15)[休憩 35分]・・・ゲート(14:10)

【2日目】
ゲート(00:00)

【3日目】
ゲート(06:30)・・・雨山橋(06:45)・・・雨山峠(07:35)[休憩 5分]・・・やどりき大橋(10:00)

コース

総距離
約10.7km
累積標高差
上り約1,366m
下り約1,366m
コースタイム
標準7時間20
自己8時間55
倍率1.22

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 病に倒れて以来、コロナ渦の中、復帰登山は何所にしようかと思いつつ選んだのが2019年の5月に敗退した寄から雨山峠を越えてのユーシン渓谷での釣行だった。
 これまではあまり装備を絞らずに、ラグジュアリー系のグッズや食べたいものに飲みたい酒など詰め込んで、20kgをコス重量での行動が多かったが、復帰戦は体力の低下分や体への負荷を減らすため、U.Lスタイルに変更した。
 そのため、飲料水は浄水器を使用して沢水を利用することとし、食料を除くパックウェイトは9kgを切ったが、昼食は沢に足を突っ込んで冷し中華が食べたかったため、水を除く食料と酒で焼く2.5kgの重量増となった。

 出発日はやどりき大橋までバイクで向かい入山、最初の経由地である雨山峠を目指した。
 このルートは多くの渡渉箇所があるが、最後に来た2年前と比べて道標の位置が変わっているところが数カ所有ったことからジオグラフィカのデータを修正しながら歩いたため、コースタイムをかなりオーバーする事になったが、フォーカストビバークの前提なので気にしない。
 雨山峠までのルートに危険箇所はなかったが、雨山峠を越えルとすぐに路肩が崩落しており、助走をつけてその先の踏み跡まで飛んでクリア、さらに進むと崩落地の急斜面となってルートを見失ったので、下に見える沢まで下降することにした。
 元々、神奈川県の示す通行できない登山道であったことから2mのスリング2本とカラビナを用意してあったので斜面の立木にビレイしながら沢まで降りて、その先の登山道との合流まで進んだ。

 雨山沢は場所によってイワタバコが花の時期を迎えていて赤紫の綺麗な花を楽しめた。
 このルートもかなり荒れていて、本来の登山道が崩れている場所が多く、ちょっとした下ノ廊下のようであり、落ちて動けなくなったら人も通らないため助からない可能性が高いだろう。
 幸い、雨山橋出合手前の参道は無事で山中の高速道路の様に歩くことができ、雨山橋出合に到着した。

 雨山橋出合から雨山橋~8号隧道まで歩いてみたが、林道は雨天時に大量の土砂が流れるためか、涸れ沢の様になっており崩落箇所もあるなど、神奈川県が公表している令和4年3月の開通は無理だと思った。林道の状況はユーシンロッヂへ向かう側も同様だった。

 当初の予定では昼頃に到着のはずだったが、だいぶ時間を食ってしまったので川沿いに野営地を探して歩き回った。数カ所、焚き火の跡が残されていたが、川に近すぎることからスルー、ようやく革から少し高い場所に草地を見つけ野営地を確保した。ここも焚き火の跡があったので、そのまま利用させてもらった。昼食の冷し中華(流水麺)を食べた後、流木を集めて焚き火を起こした。懸念していたアブはいなくて快適な野営地だったが、17時頃後から声を掛けられビックリ。この日、雨山峠以来初めて登山者に出会ったが、通常なら明るい内に下山できない時間であったので、話を聞いてみるとトレランで戸川林道から走ってきたとのこと。今回、ユーシン渓谷で唯一であった登山者だった。
 その後、コッヘルでご飯を炊いて、沢水で割ったウィスキーを飲みながら、ラジオでオリンピックの開会式を聞いた。夜になっても鹿の声などの動物の気配は感じず、虫もほとんど来ない。焚き火の効果に安心しながら床につくと、明け方、少し寒くて目覚めたものの、久しぶりの安眠を貪ってしまった。(最終日の朝、焚き火が消えている状態で過ごしていたら、足首や二の腕をヌカカに大漁に射されてしまい、1週間程かゆくて仕方なかった。)

 翌朝は前夜のご飯の残りをお茶漬けにして食べた後、テンカラ竿を持って川に向かう。ユーシン沢を遡行しながらテンカラ竿を降り続けたが、腕が悪いのか魚がいないのか、全く釣れなかった。
 昼食に冷し中華(流水麺は2食パック)を食べて、次は玄倉川本流を遡行したがボウズに終わった。おかげで夕食はイワナの塩焼きのはずが、フリーズドライのカレーに変身、沢水で炊くご飯はひたすら旨い。
 二日目の晩も動物の気配は感じられなかった。以前、広河原山荘でテン泊したときは、鹿の鳴き声の他、野呂川の川面を飛び回るヤマコウモリの甲高い声がずっと聞こえていたが、ユーシンの夜は静かだった。

 三日目、4時に起床すると共に焚き火を片付け、ガスでお湯を沸かしてコーヒーと朝食の準備。朝食は昨日同様、前夜、多めに炊いておいたご飯の残りをお茶漬けに。
 シェルターは通気性が良いためか結露は少なかったが、雨除けに設置したタープはビショビショで、ザックに収める前に拭き取ったりする作業に時間を費やしてしまった。こうした点で背面にメッシュの大型ポケットが付いているU.L系のザックは、そこに濡れたタープや点とを突っ込んで歩きながら乾かすこともできるので良いかもしれない。

 雨山峠へのルートは一昨日通ったものの、足下ばかり見ていると古い登山道の踏み跡に引き込まれがちになる。霧が出ていたりすると迷うパターンだが、こうした状況を昔の人は狐につままれたと感じたのだろう。
 来たときに飛び越えた崩落した路肩につながる踏み跡は見つからず、結局崩落箇所を直登して雨山峠に到着した。

 雨山峠を過ぎると登ってくる登山者と何人もすれ違う。いいペースでやどりき大橋まで下山した。バイクやヘルメットは悪戯されておらずホッとした。
 その後、寄バス停側の「みやま浜膳」で昼食をとった。粗食で過ごした体に天ぷら定食の野菜天は沁みる様に旨かった。次の山行のメニューは天ぷらが良いかもしれない。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ
修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け
熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール
GPS機器 ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー
カトラリー
【その他】 装備重量:約11.3kg(出発時)→8.9kg(帰宅時)
シュラフ代わりにインナーシーツだったが、明け方少し寒かった。
食料:1日昼食@冷し中華、夕食@白米+鶏モモをご飯と炊き込み
   2日朝食@白米(お茶漬け)、昼食@冷し中華、夕食@白米+カレー(当初、岩魚の予定だったがボウズ)
   3日朝食@白米(お茶漬け)、昼食@寄のみやま浜膳
非常食:ミックスナッツ×2
水:0.5L(スポーツドリンク0.5L)※なくなったら沢水を浄水器で濾過して初日は1.5L、3日目は1.0L使用
その他:テンカラ竿&仕掛けセット、浄水器、焚き火ゴトク

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