行程・コース
天候
初日:快晴、2日目:快晴
利用した登山口
登山口へのアクセス
タクシー
その他:
往路:茅野駅→美濃戸口までタクシー(平日はバスの運行なし。)
復路:美濃戸口→茅野駅アルピコバス(午前・午後共、1便のみ)
この登山記録の行程
【1日目】
美濃戸口(10:30)・・・美濃戸(11:25)[休憩 10分]・・・堰堤広場(12:03)[休憩 10分]・・・赤岳鉱泉(13:50)
【2日目】
赤岳鉱泉(05:15)・・・赤岩ノ頭(07:00)[休憩 10分]・・・硫黄岳(07:25)[休憩 10分]・・・赤岩ノ頭(07:50)[休憩 5分]・・・赤岳鉱泉(08:57)[休憩 37分]・・・堰堤広場(10:18)[休憩 2分]・・・美濃戸(10:50)[休憩 40分]・・・美濃戸口(12:10)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
この山行の前週に、黒百合ヒュッテ泊で八ヶ岳・天狗岳への山行を計画していたが、3日前の予報で2つ玉低気圧の本州中部通過が避けられないと判断し、キャンセルした。
一方、その次の週末は高気圧に覆われて、絶好の雪山日和になる予報だったので、再度、黒百合ヒュッテに予約を入れてみたものの既に満室(後日、キャンセルが出たのでどうですかとの連絡があったが、既に赤岳鉱泉を予約済みだった。)、続いて赤岳鉱泉に電話を入れてみたところ、こちらも既に満室だったので、試しに25日の金曜日はどうかと確認したところ、空室ありとのことであったので、即、「お願いします」と予約を入れた。
山行当日まで、毎日の様に週間天気図を確認したが、間違いなく好天に恵まれる予報であり、当日、美濃戸口に向かうタクシーの中から眺める八ヶ岳山域の八ヶ岳ブルーを見たときの勝利感は半端ないものだった。
行きは平日ということもあってバスの運行はなかったことから、美濃戸口まで行く人をナンパしてタクシー代を折半にしようと思っていたが、結局ナンパ失敗。6340円のタクシー代を一人で支払うこととなった。
美濃戸口から美濃戸までは車のタイヤで圧雪されており、チェーンスパイクで全く問題なし。更にその先の堰堤広場までは、赤岳鉱泉の荷物運搬用キャタピラトラックに圧雪されており、夏場よりも歩きやすい。途中、森の中を突っ切るショートカットを多用しながら、写真を撮ったりして立ち止まることが多かった割りに、予定よりかなり早く赤岳鉱泉に到着した。
赤岳鉱泉は冬期で配管が凍るため、手洗い等に使う水が使えず、調理等に必要な水は玄関の水タンクの水を使うことになっていた。室内は暖房が効いて暖かいが、宿泊した大部屋の布団はペナペナで、暖房が切れて部屋が冷え始めた深夜1時過ぎから寒くて熟睡できなかったので、ダウンの上下と象足をまとって寝た方が良いかもしれない。(全部持っていったが、夜中に起き上がってゴソゴソするのが億劫でフリースで就寝した。)
当日の夕食は定番のステーキで、これまで何回かテント泊で就職を食べたが、連泊したときもステーキだったので、これまでのステーキ率100%と、たまに和違うものを食べたいと思い始めている。その他、サラダとフルーツ、豚汁がメニューだが、ご飯と豚汁はお代り自由である。
翌朝は5時出発の計画だったので朝食は頼まず、自炊室でアルファ化米を戻してお茶漬けにしてかき込んだ。荷物はアタックザックに最低限の予備の手袋兼、作業用のテムレスとエマージェンシーシートにファーストエイド、お湯の入ったサーモス等を入れた。
出発時の気温は、赤岳鉱泉の玄関の温度計で氷点下12℃、風はなかったがかなり寒い。玄関のすぐ前から始まる硫黄岳の登山口からシラビソと樺の森を通り、大同心沢の渡渉、ジョウゴ沢の橋を渡り、その先から高度を上げていく。
「山と食欲と私」の鮎美ちゃんがシリセードで登山道を外した標高2400m辺りから、九十九折りのショートカットが目に付く様になった。このショートカットコースは漫画と同じくシリセードする人が多い様で、固く締まっているが場所によってはスリッピーだったのでストックからピッケルに持ち替えた。
2500m付近で樹間から見える南アルプスのモルゲンロートが見え始めた頃、雪の中なので充分に明るかったが、ヘッデンを消すと雪面のコントラストが分かりにくかったので、大ダルミから太陽が覗くまで点灯しておいた。
赤岩ノ頭直下では、夏道の道標へ向かうルートではなく、左に回って赤岩ノ頭山頂を直接踏んでから行くルートがとられていたが、直登ルートも踏み跡があり、早朝の一番乗りで雪崩リスクも低いと判断したため直登した。
赤岩ノ頭のオーレン小屋分岐道標に来ると、一気に風が強くなった。硫黄岳へ向かう踏み跡は赤岩ノ頭の火口際の雪庇の結構近くを通っていたので、5m程北寄りを歩いた。山頂手前の岩場は、南側の夏道の部分は雪が積もって踏み抜きそうなので、踏み跡は北側の岩場の中を迂回していく方に付いている。岩と雪のミックスの足下から黒板を爪で引っ掻く様な嫌な音をさせなから登っていくと、硫黄岳の山頂に出た。誰もいなかったので絶叫。本日の1番乗りだ。
山頂からは先週行くはずだった、天狗岳の双耳峰や、北・中央・南アルプスの山々が一望できて最高だ。上空は雲一つない、青黒い八ヶ岳ブルー。青黒いのは宇宙の色か?
山名碑の前で写真を撮っていると、後続のパーティーが登頂してきて、グータッチをしていたのでちゃっかり混じってグータッチ。10分程山頂に滞在した後、下山開始。
帰りは赤岩ノ頭の直登ルートはとらず、山頂経由のルートを使った。赤岳鉱泉まで下山する間に幾人もの人達が登ってくる。皆が待ちわびた週末だからだろう。予定よりだいぶ早く、赤岳鉱泉まで戻り、乾燥室にデポさせてもらっていたメインのザックを回収した。計画ではそのまま軽食のカレーを食べる予定だったがまだやっていなかったため、ポカリスウェット400円を購入して、美濃戸口への下山を開始した。
美濃戸までの経路、腰からぶら下げたポカリは振られまくってシャリシャリのシャーベット状になって、程よく体の芯を冷却してくれた。美濃戸で休憩時、赤岳山荘で汁粉を食べた。赤岳山荘の前にあるアイスキャンディーはなかなかの盛況っぷり。赤岳鉱泉まで行かなくても車でここまで来てアイスクライミングができるのだから、お手軽で人気なのだろうと思った。そのせいか、赤岳鉱泉のアイスキャンディーは人が少なかったな。
美濃戸口には予定よりかなり早く到着、バスの時間まで3時間近くもあるので八ヶ岳山荘でガッツリした山賊焼きを食べてから広い風呂でゆっくりした。
バスの時間が近くなった頃、救急車がやって来て詳細は不明だが何らかの事故があって、事故者の搬送準備をしていた。バスは定刻通りに出発。乗車したのは自分を含めて5人のみ。もう1台のバスも来ていたが、そのまま引き返した。この日はガラガラだったが日曜は混むのだろう。
今回の山行は、最高のタイミングで硫黄岳に登頂できて、非常に思い出深いものとなった。3月中旬に天狗岳に再チャレンジするため、黒百合ヒュッテは押さえたが、時期的に今回みたいな晴天が美味くはまるのは難しいかもしれない。
フォトギャラリー:29枚
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | バックパック |
| サブザック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
| 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス |
| ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | ホイッスル |
| 医療品 | ロールペーパー | 行動食 | テーピングテープ | 軽アイゼン | トレッキングポール |
| GPS機器 | ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー |
| カトラリー | アウターウェア | オーバーパンツ | バラクラバ | オーバーグローブ | 雪山用登山靴 |
| アイゼン | ピッケル | ゴーグル | ヘルメット | ||
| 【その他】
装備重量:約13kg 食料:1日昼食@行動食、夕食@赤岳鉱泉で小屋飯(ステーキ、サラダ、豚汁) 2日朝食@アルファ化米(サケ茶漬け)、昼食@赤岳山荘で汁粉+八ヶ岳山荘で山賊焼き定食 非常食:えいようかん&柿ピー&ブドウ糖錠剤、VAAMを1パックで3個及びカルパス×2 水:0.75L(紅茶0.75L) その他:インナーシーツ、エアピロー、テムレス(アイゼン装着時等の作業用) |
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