行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
赤薙山へは霧降高原キスゲ平園地(きりふりこうげんきすげだいらえんち)駐車を利用する。カーナビには「霧降高原レストハウス」と入力するとよい。第1から第3まであり、100台以上駐車可能。無料。トイレはレストハウスの中なので、営業時間以外の夜間などは使えないため注意。
この登山記録の行程
霧降高原レストハウス(06:23)・・・小丸山(07:28)・・・赤薙山(08:55)・・・その先のピーク(10:00)(昼食~10:33)・・・赤薙山(11:10)・・・小丸山・・・霧降高原レストハウス(12:45)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
眠い目をこすりながら一路、栃木は霧降高原レストハウスへ。夜空に煌めく冬の星座を見て、「明日は荒れる!」と絶景への期待が高まる。「最高の雪景色が見たい!」
その期待通りに、霧降高原レストハウスへ着くと同時に、大きな太陽がゆらゆらと、空を真っ赤に染めながら昇ってきた。
早速、スノーシューを装着して出発。
モルゲンロートで赤く染まったゲレンデに「天空回廊」と呼ばれる名物の長い階段が延びている。
その回廊に沿うようにゲレンデを登っていく。
正面から捉えるとあまり感じなかったが、実際に登ってみると、なかなかの急登で、準備運動にしてはハードな歩き出しだった。帰りはお尻で滑って楽をしよう。
登り切ったゲレンデのトップにある展望台で一息。
遠くには霞んだ筑波山が見えた。そこから右手へと目線を移していくと、ぼんやりと成端な形をした山が見えた。一瞬雲かと思ったが、純白の雪を冠している。富士山だ。
左側に目線を戻すと比較的近い位置に那須岳の山塊が見えた。ごつごつと特徴的な頂をした茶臼岳や、朝日岳や三本槍岳の主峰が自己主張していている。
ゲレンデから先は尾根沿いに登っていく。
見上げるように延びていて、一気に高度を上げていく。既に1,000mを超えているので、振り返ると鳥になって飛んでいるかのような眺望が楽しめた。
太陽が高く登るにつれて、青空と白い山肌が際立ってきた。空がとにかく青い。麓の霞んだ白と交わり、薄い青を始まりに空に向けて徐々に青の濃度が高まっていく。山頂付近では深い蒼。目が離せない絶妙なグラデーションに心が奪われる。
途中から樹林帯に突入。
樹々を縫うように登っていくため雑木や枝が邪魔をして、スノーシューの取り回しがやり辛い。やっぱり個人的にはワカンが向いていると思う。
樹々の間から、鳥居のようなものが見えた。
樹林帯はまだ先へと続いていたので、まだまだ先だと思っていたが、どうやら知らない間に赤薙山の山頂に到着していたようだった。
半分まで雪に埋まった鳥居。その向こうに男体山が見えた。存在感が他の山とはまるで違う。見とれるほどにカッコいい。
まだ時間があったので水分補給だけして、もう少し先まで進んでみる。本当は女峰山まで一気に登ってしまいたかったが、今日の目的は別にあったので、無理をせずに近場の景色の良いところでお茶をして戻って来よう。
空気が澄んできたのか、遠くの風景がはっきり見えるようになってきた。福島方面の山々が良く見渡せた。
これ以上ない快晴の雪山。
でも、時折吹いてくる優しい風は、確実に春の気配を感じる。
冬から春へ。季節が移り替わるこの瞬間が一年の中で一番好きなような気がする。
名残惜しいが、雪山の風景を目に焼き付けつつ、ゆっくり下山する。
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