行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
電車
この登山記録の行程
河野原円心駅(6:45)登山口(7:15)白旗山(8:00~20)登山口(8:40)円心駅(9:10)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
始発で姫路駅を発ち、上郡から単線ディーゼル車1輌の智頭急行に乗って河野原円心駅で下車する。上郡駅の駅員が、「三セクで運営している。然る企業のための労働力を運ぶための鉄道だ」と、明け透けな話をしてくれたが、山間の田圃の中の高架駅で降りた乗客は自分1人のみだ。
凍て付いた舗装道路を転倒しないように用心しながら急ぎ、赤松集落外れの案内板にしたがって山の方へ向かい、沢沿いの林道を行くと終点に広場が在ってトイレが設けてある。ここから沢状地形の登山道を登って行く。
降雨時には水の道となる露出した石の多い歩き難い道は、近畿自然歩道として整備されたとも思われない荒れ方だ。途中に2箇所の分岐があるが、右への道は何れも先の方で途切れている。尾根の上へ出る(標高385m、8:45)と霧氷が目に付き、薄らと雪を被った落葉が輪郭の綺麗な均一の模様を描いて登山道を覆い、通り過ぎると褐色の落葉が剥き出しになって足跡が印される。
P430の東面を巻いて進み、山頂の平坦部の城址へ上がる。円心を領袖とした赤松一族が100年の間支配して栄えた旨の解説があり、桜の木の横の石碑が雪景色と一体となって栄枯盛衰を思わせる。山頂の気温は-1℃で、テルモスのコーヒーが殊のほか美味い。
「この時間なら、1本前の電車に乗れそうだ」と判断して早々に山頂を後にして下山に移り、登山口まで下りて「十分間に合う」と確信する。横道へ逸れて戦国時代の五輪塔が点在していたのを1箇所に集めてあるのを見る。丁寧に据え付けてはないが、集めてぞんざいに置いただけと言う訳でもなさそうな微妙な雰囲気が、数百年前の史実と上手く融合している感じを受ける。
集落の道へ出ると陽当りでは融けているが、日陰部はまだ確りと凍結したままだ。


