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日本千山 819/1357

東山春山( 中国・四国)

パーティ: 1人 (1357 さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

WV小屋(6:35)林道(645m/7:55)二俣(775m/8:35)林道(945m/9:50)東山(12:05)林道(925m/13:25)源頭(645m/14:45)小屋(15:15)

コース

総距離
約8.1km
累積標高差
上り約1,015m
下り約1,013m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 南面の三滝ダムからのルートは「標高の高い地点から尾根に取付くので確実に雪が期待できる上に距離が短く、登頂の確度が高くなる」と考え、智頭町から芦津渓谷の方へ走るが、集落が終った先の道は雪が深くなって車で上がれず、諦める。
 智頭街道を北上して若桜街道に入って南下する。明日は帰宅するので「3日間の汗を落として鬚を剃ろう」と湯原温泉へ足を伸ばすと、お湯に濁りが出たとかで『臨時休業』の張紙が出ており、叶わない。
暗くなった糸白見川沿いの林道の急勾配部でスリップして上がれなくなり、已む無く引返して鳥取大WVの旅烏小屋前の広場に車を停めて眠る。
 
 二俣上流の485mで分岐する左俣林道に入り、標高505mまで轍を踏んで歩く。スキーを履いて上流へ伸びる林道に入ると、565mで奥の二俣に突き当って終る。左手の尾根に取付いて登るが、雪が少なく急斜面なのを危ぶみ、「沢身の方が雪が多いだろう」と考えて林道終点から沢筋を行く。
 雪は期待したほど多くなく、流れは何時まで経っても雪に埋まらず、雪面を繋げて綱渡りの登行を続ける。途中には滝が2つ在り、3回の渡渉を強いられる。2つの堰堤を越えた標高775m地点で、本流よりは開けた左岸の沢に入る。
 数え切れないほどのジグザグを繰返して源頭の急斜面を登って中腹を走る林道へ上がり、尾根を回り込む地点まで行って尾根の取付点を確認して大休止する。末端の標高485mから取付く予定でいた尾根に乗り、緩い傾斜の樹間をシールで進む。雪面は途切れることなく続いているが、西面には下草や石、木の根が出ている部分もある。赤布が付いており、雪の下に踏跡が在る様子なので、夏でも藪漕ぎに悩まされること無く登れそうに思える。
 途中の急斜面2箇所を越えると完全な雪稜へと変貌して登行もスムースになるが、シールに雪が付着して足が重くなる。左の方から人声が聞こえ、尾根を登る登山者の姿を発見する。かなり下方なので、「今日の一番乗りは自分だ」と鼓舞して登行を続ける。左俣源頭には2つの尾根に挟まれた大斜面が広がり、雪庇が崩壊した小規模のデブリが見える。眩い春山を満喫しながら雪稜を登り、東山の頂に立つ。
 しばらくすると西側から男性2人が上がって来る。「お疲れ様~」と声を掛けると「マーチの人?」と聞く。「山頂西隣のP1,360から北へ落ちる尾根を登って来た」と言うので、「如何やって右岸へ渡ったの」と聞くと「橋が在る」との答えで、「地元の人ならではだ」と納得する。男性の1人は「6度目だ」と言っている。やがて声の主の大阪の5人組が上がって来る。標高310mの「不動院岩屋堂から東尾根をラッセルしたが、途中には岩場も在って苦労した」と言う。
 2人組は最新のカービングスキーからシールを剥がし、ヘルメットを被って滑降の準備を始める。「お先に!」と別れを告げてシールを着けたまま山頂から滑り降り、爽快な滑りを100mほど楽しむ。「雪の少ない登路の尾根は梃子摺りそうだ」と魅力的な斜面に誘惑されて東尾根の滑降を楽しみ、1,180m付近から左俣源頭へ滑り込むと、斜面は急でデブリも多く、斜滑降とキックターンを繰り返して高度を下げるのに精一杯で、滑りを楽しむ余裕は全く無い。
 中腹の林道へ下りる付近には流れが顔を出しており、下流では尾根が迫って滝も在りそうに見え、「往路の枝沢を下った方が確実だ」と考え、林道を西へ上がって行く。自分が付けたトレールを追って枝沢に入り、板を手に持って斜面に預けて滑らせながら急斜面を靴で歩いて下る。太腿まで潜り、段差では腰まで雪に埋まるが、スキーで下るよりは疲れも少なく時間も早い。
 左俣へ下り着き(775m、13:55)、トレールを辿って下降を続ける。林道へ辿り着いて(565m、14:45)シールを外し、糸白見川本流まで滑って車へ戻る。
 八頭町で温泉に入って4日間の汗を洗い流してさっぱりする。山装備をパッキングして米子空港へ車を走らせるが、途中まで走って「最終便に間に合わない」と判断し、松江の義姉宅へ電話して泊めてもらう事にする。(地震の影響で羽田便の運行はキャンセルになっていると判明する)
 数年振りの会話を程々で切上げて寝るものの、疲れが酷い所為か、なかなか寝就けない。

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装備・携行品

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登った山

東山

東山

1,388m

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