行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
加治川ダム(16:00/5:00)尾根取付(411m/6:30)P941(8:05)西ノ峰(9:30)赤津山(10:45~11:15)取付(14:05)ダム(15:40)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
湖岸のダム公園広場で一夜を明かし、トイレ広場へ上がって身支度をして出発する。30分歩いた頃、後方から鈴の音が聞こえて先程のMBが「飯豊山に登る」と言いながら追い抜いて行く。しばらくするとミニバイクが上がって来る。
赤津沢の1つ下流の沢を渡って左カーブの赤布から踏跡に入って進むと数十m先で明瞭な踏跡が合流する(赤布の直ぐ先のブナの幹の赤ペンキから入る道)。落葉が分厚く積もったブナの大木の赤ペンキに導かれて急斜面を標高600mまで登って尾根に乗り、気分的にも安心して一本立てる。
この上は、登山道と言って良い程に明瞭な道が付いており、P716まで緩く登って2本目を立てる(7:10)。赤津沢には雪渓が豊富に残り、途切れた所を流水が落下するのが見える。標高900mから上は雲の中で、「今日も濡れるのか」と水を差される思いで見上げる。
「次の目標はP941だ」と緩い尾根を登っていく。初めのうちはストックと枯枝で夏草や小枝の露払いをやるが、程なく靴の中が濡れ、「足が泳ぐのは時間の問題だ」と露払いを諦める。P941を越えて少し下り、急・緩・急の斜面を登る。標高1,000m付近で残雪が現れ、体が重くてピッチが上がらないうえに1ピッチ1時間を守れず、p1,210を越えた所で雪田を前にして一休みする。周りではイワウチワの花が盛りで、カタクリが7分咲き、コシアブラも美味しそうな芽を伸ばしている。
この上は樹林から抜け出し、山頂まで灌木帯が続く。西ノ峰に登り着いて内の倉ダムからの薄い踏跡(地形図に記載あり)を合わせ、「ほぼ、赤津山の標高まで登った」と気が緩む。赤津山頂までは1.5㎞と長いうえに、小ピークが幾つも在って登り下りの標高差が大きい。散見されるササユリを愛で、コバイケイソウの清楚な白に見入り、岩峰ではハクサンシャクナゲにも出合って喜びながらゆっくり確実に歩く。
1,400mコンターの西峰にはアンテナと建物が在り、開花直前のササユリが群生している。灌木を掻き分けて進み、ずぶ濡れになって東峰の三角点に辿り着き、「長い道のりだから、下山は根気の勝負だな。ゆっくり休んで体力を回復しなくては」と、ガスの中に見え隠れするアンテナを見遣りながら喉を潤しお腹を満たしてゆっくりする。
P941まで下る頃、ガスのベールが取れて赤津沢源頭を囲繞する尾根の右端の赤津山頂を確認し、「雪渓の上に聳える山頂は、心を躍らせるものがある」と、漸うにしてお目に掛った山頂に眺め入る。
林道へ降りて気合を入れ直し、ワラビを採りながら歩いているとバイクが4台下っていく。最初は釣り、もう1台は筍でずっしりと重そうなザックを背負っている。MBで上がって来る高年釣り師とも出会い、釣り心をいたく刺激される。


