行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
登山口(795m/6:30)稜線(875m/6:40)三角点(6:55)大森岳(7:30)登山口(8:20)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
ネットで調べると東面の発電所付近からの道は廃道化しているようで、南東面の竹野林道から登った記録が多く目に付く。林道にはゲートが設置されており、林道を歩いたり営林署に鍵のナンバーを聞いて終点まで車で進入したりして登っている。営林署に電話すると、「専用林道なので、一般の方は入れません」と言われて途方に暮れるが、輝嶺峠から車で進入した記録を見付けて愁眉を開く。
日曜日の東京行は13時以降の便は満席で、輝嶺峠から歩くと12時50分の便には間に合わなくなる。「その場合には、大森岳を諦めて釈迦ヶ岳に登ろう」と方針を決める。地蔵岳登山口を後にし、一ッ瀬ダムへ下って国道219号線を上流へ向かい、西米良役場を過ぎてR265に転じて峠へ上がると、懸念したゲートは無く、林道には轍が濃い。
状態の良い砂利道をしばらく走り、右へ分岐する道へ入る。崩落した小石が路面に散在し、「パンクさせないように」と慎重に運転して行くが、案内に従って8㎞走って『大森岳登山口』の前で車を停めると、右後輪がパンクしている。
「スワ一大事! 薬液で補修するタイプだったら如何しよう」と青い顔になる。幸運にもスペアタイヤが載っているが、ジャッキ類の格納場所が判らないで焦る。薄暗くなってきたので「先ずはテン張って落着こう」と落葉の上にテントを張り、コンロに点火してお湯を沸かしながら取扱説明書を捲る。
助手席後方の後部座席の足元にジャッキを発見し、懐中電灯でタイヤ交換を終えて一安心する。ほっと気を緩めて食事を終え横になるが、「帰りにパンクさせると、救援の連絡の取りようが無い」と心配すると限が無い。
身支度して仄明るくなるのを待ち、ヘッドランプを点けて山道に入る。薄い登山道が落葉に覆われていっそう不明瞭になっているが、人に踏まれた落葉が光を反射して周りより白く見えて何となく「登山道だ」と識別され、歩くことが出来る。
山肌を一登りすると875m鞍部へ出て(登山口はp880真北の林道の屈曲点付近だと思われる)、尾根を緩く進んで三角点に着く。この頃にはすっかり明るくなり、緩く登ってp1,000を越え、足を緩めずにどんどん歩いて大森山頂を踏む。
アンテナが幾つも付いた県の防災無線局の建物を眺めて一息入れて引返し、幹に着生したヌメリスギタケを採ってニンマリしながら車に戻る。
慌ただしく着替えてパッキングし、慎重に運転して無事に輝嶺峠へ脱出するが、R265を10㎞引返して綾北ダムへ出ると無情にも県道360号線が通行止になっている。小林市経由の宮崎自動車道へ大回りし(60㎞→100㎞と大幅増)、「非常用タイヤ80㎞/hr以下」の警告を無視して100㎞余で飛ばし、滑り込みセーフで13時の便に搭乗する。


