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日本千山 1326/1357

高鉢山( 中国・四国)

パーティ: 1人 (1357 さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

山王谷キャンプ場(6:45)左岸広場(465m/7:15)二俣(575m/8:15)奥二俣(755m/10:10)高鉢山(12:1035)山王谷(755m/13:30)タンポリ荘(15:50)

コース

総距離
約13.6km
累積標高差
上り約993m
下り約993m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 山王谷キャンプ場の外周道路をしばらく歩くと広場に出て、山裾の看板が目に入る。トロッコ道へ上がって素掘りトンネルを抜けて谷の左岸へ渡り(490m、7:08;橋は流失)、小尾根を越えて少し行くと遊具のある森の広場に着く(7:13)。
 谷側へ傾いた斜面の踏跡に入る。レールは残っておらず、崩壊したり小沢が現れたりして歩き難い。落橋か所(7:29)で右岸へ渡ってしばらく歩くと左から小沢が流入し、捨て縄に頼って本流の堰堤左端を乗越える(7:49)。
 左岸へ移ってトロ道を歩き、二俣(575m、8:13)で川原へ降りて右俣右岸へ上がってトロ道を行くと直ぐに途切れ、左岸の比較的確りしたトロ道へ上がる。小沢に架かったコンクリート桁を恐る恐る渡り沢を3つ越えると道が途絶え、立木に掴まって数m下の川原へ降り、帰りの目印にと流木に赤テープを結び付ける。
 川原を歩いて行くと魚影が濃く、良形も見掛ける。橋桁の片方が落ちた橋台の横から右岸へ上がり、林を突っ切ってトロ道に出て上流へ向かう。キャンプ場から5キロ歩いており、大岩に代わって玉石や砂礫の川原となり、水量も減って浅い穏やかな流れを歩く。しばらくして左岸のトロ道へ戻り、右カーブの所から薄い踏跡を追って林に入ると、直ぐにトロ道が上がってくる。
 谷が狭まって両岸の岩が切り立ち、滝の存在を匂わせる。右へ曲ると奥の二俣(775m、10:00)で、10m弱の滝が左右から落ちている。登路と考えている沢の出合(810m)は右俣の150mほど奥なのだが、垂直の滝は手掛かりが無く突破することが出来ない。
 右岸を高巻いて左俣へ降り中間尾根を越えて右俣へ達する事は出来そうだが、かなりのアルバイトを強いられそうだ。「アプザイレンするザイルも無いから、第二案の西尾根を登ろう」と方針を変える。
 100m程下流へ戻って左岸に落ちる浅いルンゼに入って山肌に取付き、本流から30m程の高さの所で沢靴を脱いでデポする(800m、10:30)。ずり落ちそうな急斜面を尾根の背へ出て山頂を目指す。ブナや杉の下に疎らな笹や幼木が生える籔は大したこと無く、「これなら、時間切れにならないだろう」と少し安心して登って行く。標高930mの支尾根分岐に目印のテープを取付け、1,030m付近の細尾根で三国山や山王谷を眺めて一本立てる。
 急斜面に掛かると笹が増えるが、中程度の密度で押し分けて進むのに困難は無い。むしろ、時々現れる小木の枝を処理する方がずっと疲れる。傾斜が落ちると山頂は近く、ブナの疎林に身を没する笹藪が続き、下降時の目印に数m毎に笹の頭を折って進む。
 高鉢山の山頂に立ち、最高点のいくらか薄い笹薮に腰を下ろしてゆっくりと休んで疲れを取る。ブナの大木には『昭和48年…』等と刻まれた文字が見える。
 折った笹の白い葉裏に導かれて山頂部の竹藪を順調に下降して尾根に乗り、細尾根を通過して下降を続けると標高930mの分岐を左へ直進しそうになるが、目印が生きて無事にデポを回収し、山王谷に降りて一本立てながら沢靴に履き替える。

 高鉢山には登山道が無い(ネットで探しても、積雪期に登った記録しか目に付かない)が、「来春まで待つ気になれないなあ、何とか年内に登りたいなあ」と藪漕ぎのルートを検討し、高鉢山周辺の林道の有無を調べようとグーグルマップを見ると、沢沿いに白い雪の筋が続いているのを発見する。
 「これだ!」と、沢を詰めて西尾根を登る計画を立て、この登頂が成立した次第だが、沢沿いのトロッコ道の崩壊の様子はすさましくて一人では怖いくらいで、遡行するのに勇気が要った。

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装備・携行品

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登った山

高鉢山

高鉢山

1,203m

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