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(P1284)辺見尾根核心部(三笠山)ワンデイハイク

大谷、P1284、P1313、辺見岳、エビヅルの頭、三笠山、一位ヶタワ、日向大谷( 関東)

パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )

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行程・コース

天候

雲ひとつない晴れ、風ややあり。

登山口へのアクセス

その他: 行き_
最寄り駅から電車・バスを7本乗り継ぎ(池袋始発04:58)出原バス停08:39
帰り_
日向大谷17:20~19:04西武秩父駅19:24~20:50頃(ラビュー、動物との接触遅延あり)池袋駅

この登山記録の行程

(丸ガッコ内は地理院地図の表記、coは標高)
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08:54~出原バス停をスタート
09:30~大谷集落の後背地~09:53
10:47~大谷峠で辺見尾根に上がる(1195.4三角点とP1284の中間」)
11:00~P1284
11:40~「鳥獣保護区」標識
12:21~P1313~12:27
13:25~辺見岳(P1313とP1351の中間)~13:37
14:23~エビヅルの頭
14:44~三笠山(P1418)~15:08
15:13~一位ヶタワ
15:28~清滝小屋
16:29~日向大谷バス停フィニッシュ

コース

総距離
約10.9km
累積標高差
上り約1,559m
下り約1,386m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

2年ぶりに辺見尾根の核心部を歩いた。期待と不安を抱えた山行は、以前なら見えなかったルートが見えすぎたいっぽうで、改めて辺見尾根の尋常ならざる難しさに唸った。ドイツを破った森保采配が「攻めまた攻め」なら辺見尾根は難所につぐ難所。いや、すごいもんです。
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○ 辺見尾根は過去6回歩いているが、浦島の集落から上がってきた鉄砲を担いだ猟師さん以外に会ったことがない。それが熊鈴の音を聞いたものだから驚いた。P1284からの急斜面を、鹿よけネットに足をとられぬよう注意し下降しながら、まだ姿の見えないハイカーを想像する。難しい斜面でチリ~ンチリ~ンと一定のリズムを刻むのを聞いて只者ではないなあと感嘆したが、すれちがってみればやっぱり、ヤマレコのmame302さんだった。コメントのやりとりをさせていただいたことがある。
どちらも一人で歩き、人の少ない山を選ぶ。それが山中で遭遇すれば昔からの知己に会ったかのようで、「こんにちは」のやりとりに終わらない出会いは楽しかった。mameさん、これからもよろしくお願いします。
/ヤマレコのmame302さんのプロフィール/
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-157661-prof.html
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○ 辺見岳で山名標識を見つけることができなかった。じつは一度しか見たことがなく、一通をやったときにも見ていない。山名標識やテープ類が外されているのは、私有地のヤブ山ではときどきあること。「外されたのだろう」くらいに思っていた。ところが今回のハイキングの前夜にちょっと調べると、なんだ、あるじゃないか!
辺見岳の山頂付近を躍起になって探したが見つけられず。う~む、トラウマにならないうちに手を打たないと(笑
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○ 以前見えなかったルートが見えるようになった、それ自体は素直に喜んでも良いだろう。問題はこれから先にある。意外に思われても記録者の信条は「絶対安全登山」、基本が怖がり、痛いのは歯医者が限界、の小心者だ。本当に「見えている」のと「見えたつもり」の区別をつけないと抜き差しならない場面に陥りそうだ。もうひとつ、この手のハイキングをやるときにはパラコード必携とすることに決めた。
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詳細は写真のキャプションに記した。
.
(了)

続きを読む

フォトギャラリー:66枚

1.
年寄りが一人でボケとツッコミをやっていると寒々しいので相棒を連れてゆくことに。よろしくなオルソくん、きみのミッションだが年寄りの相手とクマ除けだ。ヤブに引っ掛かって置き去りにされても当局は一切関知しないからそのつもりで。

2.
出原〈イデワラ〉バス停で降りる。

3.
大谷集落に上がる。周囲をぐるりと囲む鹿よけネットを開け閉めして通過させていただいたが、とても気が引ける。次の機会は別の上がり方を考えないと。
mame302さんのように、林道のカーブ地点から取り付けば良いのか。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4957804.html

4.
集落を見下ろす後背地でいきなり朝食休憩。腹が減ってはなんとやら。

5.
P752の尾根に上がる。

6.
尾根は森林公社の標石と各種プラ柱あり。

7.
大岩と向き合った祠。

8.
辺見尾根に上がる。「大谷1195.2」の標識。

9.
しばらくは平穏。プラ柱の点在する尾根をゆく。

10.
P1284付近から、次(西)の高み方向。

11.
P1284の次の高みで鹿よけネットに当たり、戦いのゴングが鳴る。こちらは南面(小森川方向)、歩かないほう。

12.
右を選んで急降下する。鹿をからめとろうとネットのスカートが広がっており、シューズも引っかかる厄介な降り。

13.
mame302さんとすれ違った斜面を振り返る。初っ端の休憩をとらずに歩いていたらお会いしなかった計算で、龍神さまの配慮だろう。

14.
ネットを左にしながら進む。

15.
鹿よけネットは尾根上をゆくが、この先は崖で降りられない。

16.
同じ場所で右下方に古いピンテ。

17.
ピンテの案内に導かれてルンゼ状を下降する。振り返って。

18.
巨岩の下を巻き、

19.
再度ピンテ。稜線に戻る。

20.
巻いた巨岩を振り返る。

21.
鳥獣保護区の赤い看板。奥のピークには上がらず、左にトラバースする踏み跡をたどる。
mame302さんは出原からこのピークに上がったとのこと。いやはや。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4957804.html

22.
西向きに方向を変えた尾根に上がりなおす。進行方向。

23.
ボイスレコーダー(以下VR)から。
「まっすぐ降りた小ピークを振り返って。だが左(北面)にピンテあり巻くらしい。間違えた」

24.
VR「小さなケルンのある1313手前120mの小ピーク、来た方向を振り返って」

25.
VR「振り返って。左(写真右)から降って巻き、上がりなおすとネットの反対側に出てしまう……。あ、緩んでるところがあるな」

26.
ネットをくぐり、ふたたび左にして進行方向。

27.
P1313直下まで来た。右に誘うピンテあり、

28.
しかし左のネット沿いにゆく。
VR「問題なく行ける。この上が1313」

29.
太いワイヤーロープと、ワイヤーにかけた古ぼけた支点。ここで林業をやったのか。もう言葉がない。

30.
P1313に上がった。両神山。

31.
VR「1313から方角を誤り、南面の尾根を下りかけた。戻って西へ進むと崖っぷちに立つ。崖は崖なりにルートが見えるのでいまから降りる」
写真は掛け値なしに上から真下。

32.
降りた崖を振り返って。今日のなかでいちばんシビれた。

33.
VR「タワ的地形、人が上り下りした場所のように思える」
1313を越えた鞍部にて。

34.

35.
降った崖を振り返る。
VR「なんだかんだ直進できるんだなあ」

36.
辺見岳直前の小ピークから辺見岳。
VR「崖っぷち、ここは降りられそうもないな」

37.
ところがすったもんだしながら降りてしまう。
VR「ギリギリ降りられた」

38.
太い木の根を頼りにここも降りた。振り返って。

39.
つかのま平穏。

40.
セオリーどおり大岩のあいだを抜け、

41.
そのまま北斜面のトラバースに入る。振り返って。また大岩に当たるので上がりなおす。

42.
辺見岳山頂直下まで来た。右端、真ん中やや上のピンテ目指してバンドをゆく。バンドの終わりから苔の斜面を這い上がった。

43.
「山名標識が見当たらない」事件現場。東西に2往復したのになあ。仕方なく、周囲でいちばん高そうな所を撮る。

44.
ヤブの間から両神山。

45.
山頂を後にして下降中。
VR「ピークと思われる高みを越え、ごく小さな鞍部から小ピークに登りなおし、越えてから右へ、が下降路」

46.
VR「下降路2か所目の大岩の巻きを振り返って。両方とも左側。2か所目は下に巻き道がついているっぽい。大岩に触りながらいったら少し危なかった」

47.
キワダ平。難路にも平穏あり。

48.
P1351から両神山。

49.
この崖は下まで長く写真に収まらない。降れないので、右(北面)に張り出した尾根を歩いている。

50.
VR「また少し険しくなった。左(写真右)を巻き、振り返って」

51.
逸見大四郎像の背後からエビヅルの頭に上がる。

52.
由来書き。

53.
なんとかここまで来れました。

54.
続いて天狗様。

55.
三笠山を目前にして岩場。以前は四苦八苦して登ったが、

56.
なんのことはない。左端に九十九に上がるルートがある。

57.
三笠山山頂に着く。みなさん両神山を向いてらっしゃるので、まず後ろ姿を拝むことになる。

58.
三笠山山頂は本当に好きな場所。苔の上に腰かけて長々休憩する。天気も良いし。

59.
無事に歩けたお礼をしておこうな。みなさん穏やかに笑っていらっしゃる。

60.

61.
山頂を発ち、一位ヶタワ。

62.
こちらの祠にも。

63.
清滝小屋への廃道をゆく。2年前と比べてかなり荒れた印象、いちどルートを探して手間取った。

64.
清滝小屋。

65.
日向大谷に降りる。

66.
いきなりのヤブ山登山に良くついてこれたな。どこかに引っ掛かって気づいたらロスト、かと思った。

すべての写真を見る

装備・携行品

【その他】 ラ・スポルティーバのウルトララプターⅡ。起毛タイツにモンベルの半ズボン。モンベルのメリノウール薄手、モンベルの綿入りアウター(下降路のみ)、ペツルのヘルメット、ブラックダイヤモンドのフルフィンガーグローブ。ザックはロウアルパインの25リッターにモンベルのギアホルダーを外付け、ヘッドランプ・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・ココヘリ発信機・雨具・ロールペーパー・替えの手袋。キャメルバックのハイドレーションに水1.5L。コッペパンふたつ・カルパス・非常食。下山後の着替え一式とサンダルは西武秩父駅のコインロッカーに預けた。スタート時重量推定7.3kg。

みんなのコメント

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  • こんにちは。mame302です。
    昨日はどーも!あんなところでお会いできるなんて幸運でした。
    辺見尾根、厳しいですが面白いですよね。自分も辺見岳や三笠山辺りをまた歩こうと思っています。
    どうぞこれからもお互い安全登山で!
    お疲れ様でした。

  • mame302さん、あらためて日曜は声をかけてくださりありがとうございました。写真のキャプションに入れたのですが、辺見尾根に上がるまでにけっこう休憩をとっていまして。まっすぐ歩いていたらお会いしなかったかも、なのです。龍神様のお心遣いかと思います。
    はい、これからもお互いに安産登山で。ときどきチャレンジしますけど(笑

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