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また起きた幌平山雪崩❣2017年4月6日以来、ほぼ同じ場所で起きている。
この種の雪崩は急激な気温上昇と雨という気象現象が原因となる。
tarumaeyamaさんから13日~14日に幌平山で雪崩が発生、12日になかった雪崩が15日にはあったとの登山者情報を聞いたという。
◎過去の気象データより日を特定する。
13日は低気圧通過前、暖気の流入による気温上昇と降水(雨が降る)があった。
14日は低気圧通過後、寒気流入による気温低下になっている。
過去の気象データ、アメダス千歳および支笏湖畔の最高気温と日降水量は
13日の最高気温
千歳 11.4度
支笏湖畔 5.5度
13日の日降水量
千歳 17mm
支笏湖畔 21mm
降水は前後の日には全くない。
最高気温は前後の日より高く、特に千歳は突出している。
以上の分析により13日に雪崩れたものである。
★★この種の雪崩は気温上昇を原因とする代表的な雪崩で全層雪崩とか底雪崩と言われている。
TVの気象予報士が「気温が高い雪崩注意」と言っているが正確な情報ではない。
気温が高くて雪崩れるなら6月や7月の雪渓でこの種の雪崩が起きるはず。
なぜ、雪は気温上昇や雨でどんどん硬くなり雪渓では氷に近くなってる。
気温上昇ではなく滑り面の問題だと思う。
全層雪崩は圧倒的に笹斜面で起きている。
この笹が雪と凍りついていれば落ちない。
笹の上の雪が解けて濡れ滑りやすくなれば落ちる。(雪の重量は半端ない)
春になれば気温上昇で山でも日中(特に午後)はプラス気温になるが雪の表面が溶けるだけで、
底まで溶けるほどではない、溶けた雪面は夜にはマイナス気温になりカチカチに凍り付く、これを繰り返すと表面に硬い厚い層ができスノーシューがなくても歩けるようになり、言わいる硬雪となる。
硬雪になると小雨は雪の表面を多くは流れ雨溝と呼ばれる縦溝を形成するが、
亀裂があったり、弱く柔らかい部分から笹面に水を供給し雪崩るのである。大雨は特に注意。
★★この種の全層雪崩の安全対策
この種の雪崩は比較的安全対策が取りやすい。
雨の日が圧倒的に多い。が雨の日は登る人はいないだろう❓
次に気温上昇した午後。過去の気象データで気温をチェックして突出して気温が上がる予報日はいかないこと。
気温が低い午前中は比較的安全。しかし気温が低くても発生する雪崩の種類はあるので先入観念を持たない事が重要。硬雪は雪崩より滑落に注意❣
tarumaeyamaさんから18日に雪崩現場を調査した写真をいただいたので掲載します。
有難う御座います。
tarumaeyamaさんのブログ
https://tarumaezan.exblog.jp/32969603/
2017年の雪崩はこちら
https://tarumaezan.exblog.jp/27713662/
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