松坂市の西にある白米城は、とても展望が良いということで知人と登る予定だったが、前日の急な発熱で一人で登ることになった。
　浄眼寺横の駐車場には平日にもかかわらず結構多くの車が止まっている。まずは右のコンクリートの道に入る、白米城までは40分のコースのようで、5分ほどで地道になる。軽トラも通れそうな緩くて広い坂道が続いている。小野に至る分岐を過ぎ登り始めて約20分ほどで嬉野薬師寺コースに合流。
　そこからしばらく登り「堅掘」や「土塁」、「堀切」などの城の防護跡が現れると城跡が近い。まずは「椎の木城」跡に立ち寄る。
　城跡は平らで周りには木々が茂って展望はきかない。城跡を下り細い道を5分ほど進み左の丸太の階段を登ったところが「白米城」である。平らで広い城跡には石碑が立っていて、周囲には木々もなく眺めがとても良い。312mの「白米城」からは、東には津から松坂の町と伊勢湾が見下ろせ、西には青山高原、北には経ヶ峰が見渡せる。「阿坂城」は、北郭が「椎の木城」南郭が「白米城」と呼ぶようである。
　当初は、浄眼寺コースの往復の予定だったが、駐車場の案内板に周回コースが載っていたので別のルートで下山することにする。白米城から南東に向かう道を下って行くと谷筋に下りる道が現れる。丸太の急な階段状の道を下り終り木造の防災堤まで来るとアスファルトの林道に出る。地図のアプリを頼りに「高城」跡に立ち寄る。道標にある階段を上がりしばらく尾根伝いに行くと笹藪に包まれた広い城跡が現れる。
　足場で作った階段を降り、浄眼寺に着くと駐車場の車が多くなっている。お寺に手を合わせて、白米城の山登りを終える。