行程・コース
天候
快晴、気温26℃
登山口へのアクセス
その他
その他:
東京港竹芝桟橋から父島二見港までおがさわら丸で24時間。そして、父島から母島へははじま丸で2時間。(と少々)
登山口までは母島沖港から徒歩約10分。
この登山記録の行程
スタート地点(09:45)・・・ポイント(14:00)[休憩 10分]
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
どーも、皆さん旅してますか。
個人的に人生の転機(失職)でお休みを、つまりは一足早い夏休み頂きまして。
さてどこに行こうかなとなりました。
※以下、登山記録というか紀行記?のような感じになりました。ご容赦ください。
いざお休みを頂くと、する事が思いつかない3級社畜。
ウダウダした1週間を過ごした後、ふと思いつく。
そうだ、小笠原にいこう。
東京からの距離約1000km、船しかない。
この距離を24時間かけ、島に向かう。
いーじゃないか。これだ。
今しかない。
思い立った日はGWの後半の初日、5月3日。
とりあえずネットで調べる。
どうにもまずは船とホテルの確保が重要らしい。そして次の出航は5月4日。明日じゃん、やべぇ。
ただ、5月9日以降は船がドックイン(車検みたいなモノ)で、1カ月ほど休航のことも判明。
それはマズイ。今行きたいのだ。
まず船の手配に着手する。
うん。5月3日の祝日は窓口営業が無いっぽい。
電話は繋がらない。ネット購入も直前過ぎなのか、買えない。
・・・初手最終手段の当日券を選択。
さっそく暗雲だぜ。ワクワクするぜ。
そして、ホテル。
検索サイトを軒並みもぐる。
ホテル〇ドットコム、〇天トラベル、アゴ〇、エクス〇ディア。ふと気づく。
そもそも検索にヒットする宿の数が異常に少ない…?
調べたところ、どうやら船のチケットと宿をセットで購入するのが基本っぽい。(「おがまるパック」なるものがあった)
このあたりからテン泊に思考を切り替え「小笠原諸島 キャンプ場」を検索。どうせ南国、凍えることはあるまい。
⇒”小笠原諸島では、村条例によりキャンプや野営は全域で禁止されています。宿泊施設を予約して来島する必要があります。”
ああぁぁーソウナノ…?
この後、小笠原村観光協会のサイトに宿がリストアップされたページをどうにか発見。
そして、そのリストを上から順に宿へ電話。5件目くらいで宿を確保。
ここまでが5月3日の午後7時半。
急ぎ荷造りを始める。あとは船の席がある事を祈り、0時には寝た。
翌日。
船の出航は午前11時。当日券は出航1時間前から販売開始とのネット情報。
だかGWや夏休み等の繁忙期は早く窓口が開くらしく、9時に竹芝客船ターミナルに並んだ。
この日は9時半には事前購入者のチェックインが始まり、結局、当日チケットの購入は10時開始との係員さんから案内された。
並んでいる間、ゲート待ちの出走馬のようフンフンと鼻息が荒くなった。どうやら当日券を求める人は他にも数人いる様子だ。
酔狂なスリルに飢えたトラベラー(同志)が私のほかにいるではないか、と一瞬思う。いや、皆さんお仕事関係の方々らしい。領収書切ってるし。はい、弾丸トラベラーは私だけ。
受付が始まり、列が動く。
窓口で希望の席を伝えると、宿泊先について予約があるか聞かれた。(野宿防止のため?)
そして、あっさり予約は完了した。
拍子抜けのような、案外、穴場の旅先なのかなと思ったのも束の間。
問題が。
帰りのチケットはこの場では「買えない」との事。
はいぇ? ?
ですので。
旅路は片道、スリリングになりました。
(結局帰りの船の出港日まで買えず。あっははは。)
チケットを購入後は隣の窓口でチェックイン。
勢いそのまま、乗船開始。
頭の中では、行けないんじゃ。無理なんじゃ。
そんな考えが渦巻いている。なのにチケットの番号が呼ばれて船に乗る。引き返せない投げやりさ。自分の選択だが、どこか小気味良い。ヤケクソ。
船のタラップで小笠原へ行く人がこんなに多い事に驚きつつ、計画性は私が一番特殊だろう。ニヤついた気味悪い顔のアラサーひとり旅が始まった。
東京竹芝桟橋発小笠原諸島、父島行き。
24時間は陸地とさよなら。
※乗船中から父島に着くまでは別のハイキング記録にしました。長いので。
ここから乳房山について記録しようかと思います。
この山はモンベルブックスの「しま山100選」で知った。
東京でありながら本土から一番遠い、一般住民の有人島が母島らしい。(自衛隊が住む島はさらに遠いらしい)
乳房山は最高地点462.6m。
海抜0mから登る。父島からの日帰り登山。
計画は、父島二見港発のははじま丸を朝7時に乗船、同日11時に母島の沖港に到着。
下船と同時に登山を開始、往復4時間で登頂。15時45分の船で父島に帰島する。
ポイントは時短のため、装備、トイレ、準備体操は船内で済ませておく。地図は国土地理院を用意。基本的に道なりで、出番は無かったがお守り用。小笠原諸島の自然保護について勉強し、ルールを厳守。
船のタイムリミットは意識し過ぎないよう、折り返し時間をアラームで管理。
感想。
登山について、というより、
30代無職でここに、来る生き方を選ぶことに「何してんだろうなぁ」って。
求職活動で「何したいかわからん症候群」を拗らせ、乳房山まで来たよ。
山に登ったから何かを得るなんてことは無い。
何もわからん。ここに好きな景色と自然がある。
この事実だけが記憶され、この感動を求め、また次の山を求める。そのための労働。金と有休が必要。
…そろそろ、仕事を探さないと。
下山後、ふらっと寄った居酒屋さんでカツとじ定食を食べた。デザートにJA直売のフルーツトマトも戴いた。
このトマトがとても美味しかった。
クジラの見える船の上で、もっと買えば良かったとそれだけが心にずっと引っ掛かった。
フォトギャラリー:30枚
父島二見港、ははじま丸。AM07:30発。
おがさわら丸よりひと回りは小さく感じる。
この旅の最重要アイテムは、酔い止め薬。
優しさも穏やかさも無い、太平洋の野生的な波を乗り越えて進むため、揺れがえぐいです。
私の軟弱三半規管はこれ無しには耐えられませぬ。
母島、沖港に到着です。お巡りさんに下船を見守られつつ、行動開始です。(島あるある?)
到着自体は15分ほど遅れましたが、状況次第では色々考えますねぇ。
ハイビスカスがきれいに咲いています。
N〇Kで話題になったマングローブの木が見えます。
乳房山の登山コースには反時計回りのコースがありましたが、途中通行止めになっているので山頂に繋がってません。
時計回りコースとされる登山口に向かいます。
港から登山口までのロード区間は10分ほど。
途中、手作り看板もあり、なんだかんだ迷うことはなさそう。学校の横を通るなど人の気配はあります。
(一応google map で見れます⇒26.643508829741606, 142.16125678773557)
ここにブラシとか、コロコロローラー、酢酸スプレーがありますので、身を清めて入山。
登り始めて20分ほど、南国っぽいベンチ。
5月7日の気候は気温は20℃前後。風はさらっとして気持ちは良いが日差しはとんでもなく強い。じりじりと肌を焼かれるような熱がある。半袖なら日焼け止めは必須。最初は長袖をチョイス。
ただ、ここは熱帯の島山。歩き出すと山中は風が無く、蒸しっとした暑さ。森は湿度も高く、汗が止まらないので、ここで半袖。
(下は長ズボン)
登山道は、歩きやすく整備されているという印象。標識も多く、不安なく歩ける。
柵の向こうに大穴。
第二次世界大戦中、落としていった500kg級爆弾の跡。本土空襲した爆撃機は余った爆弾をここに落とした。
標識には植生についての説明もあり、じっくり楽しむことが出来る、、、船の時刻に縛られなければ。
ガジュマルのトンネル。
これぞ南国島ハイク。
ガジュマル。
原産は台湾、琉球とのこと。植物が「野生化した」ってなんかおもろい。
はしご道。
急な傾斜ではないので、恐怖感はなし。
南国休憩所2つ目。
港からここまで1時間ほど。
コースの案内と一緒に植物の解説。
写真に残して、あとで読みます。
ハハジマメグロ。
がいたんですよ。(写ってない)
日が差してる地面には、オガサワラトカゲがよく見つかります。(写ってない)
という具合に手つかずの自然を楽しんでいるうちに、
乳房山山頂。
眺望は、というと
山頂からのオーシャンビュー!
港の方面。
ひたすらにオーシャンビュー!
これが小笠原諸島最高峰からの景色。
クジラが見えることもあるそう。
果てしない太平洋。
ちなみに、反時計回りコースは通行止めの看板。
登山口に戻りました。
帰りは植物の解説を読んだり、観察したり、程々なペースで戻りました。
登山口では靴を酢酸スプレーとブラシで、ズボンをコロコロで、綺麗にしました。横の木箱の中には道具が用意されているので、しっかり責務を果たしましょう。
最寄りの飲食店、「大漁ずし」。
かつとじ定食。2000円。
ランチタイムに入れました。
大皿のキャベツ、サラダの上にかつとじが載っかっている。謎にうまい。
かつとじのツユでシミシミの野菜がカツと合う。うまい。
前浜。
マングローブの木まで戻ってきました。
小笠原産レモンのソーダ。
ガジュマルすぐのJAで購入。
種類は2つあるようで、果汁が濃い方を選ぶ。
これでクエン酸補充。
味はすっぱい、とにかくめっちゃすっぱ。効く。
Bonin=ボニンは「ぶにん(無人)」の読みから、人のいない島という小笠原諸島を指す意味らしい。
鮫ヶ﨑展望台。
船の時間までぶらぶら。
ここもクジラが見えるスポット。
脇浜なぎさ公園のビーチ。
こっちはウミガメに会えるスポット。
小笠原滞在後半になると、ウミガメ見つけても「ウミガメいるねぇー」くらいになる。感覚が麻痺。
父島へのチケットは乗船1時間前から窓口で購入。
15分前に着きましたが、もう少しゆっくりしてても良かったかも。ギリギリでいつも生きていたい。
船に乗る方は行きと同じ顔ぶれがほとんど。
母島は宿が限られるので、泊まるのは計画性が必要。(私には無い)
最後に。お土産の母島フルーツトマト。
これ、めっちゃくちゃオススメです。
うまい。甘い。もう単体で延々食える。
父島でも買えるには買えるらしいが、「ははじま丸」入港直後を狙う必要があり、、父島に戻った後、探したが買えず。
母島JAだと普通に買えます。乳房山登るなら絶対買おう!みんな買おう!笑
父島の居酒屋でも食べれるよ!笑
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