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礼文島岬めぐり+8時間コース

宇遠内( 北海道)

パーティ: 2人 (shiro さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

バス
その他: 香深井からバスでスコトン岬まで移動(1080円)。

この登山記録の行程

スコトン岬バス停(07:41)・・・スコトン岬(07:43)・・・鮑古丹(08:17)・・・ゴロタ岬(08:42)・・・ゴロタノ浜(09:25)・・・鉄府漁港分岐(09:39)・・・西上泊売店(10:12)休憩15分(10:29)・・・澄海岬(10:33)・・・西上泊売店(10:37)・・・8時間コース西上泊分岐(11:04)・・・召国分岐(11:32)・・・アナマ岩(13:35)・・・宇遠内(14:12)・・・宇遠内分岐点(15:07)・・・緑ヶ丘公園キャンプ場(15:28)

コース

総距離
約22.6km
累積標高差
上り約1,253m
下り約1,246m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

雨は降っていないがどんよりとした曇り空の朝、キャンプ場ではあまり風も感じないので、朝食をウッドデッキで食べ岬めぐり+8時間コースの支度を済ませて、香深井のバス停でスコトン岬行のバスを待つ。バスに乗り礼文島の東海岸の景色を眺めながらの移動。途中空港下の海岸ではアザラシの大群もいて気分が盛り上がる。7時30分にスコトン岬に到着、トイレを済ませ岬の突端の標識に近づきトド島をバックに記念写真を撮り、まずは岬めぐりコース出発。やや風が強いスコトン岬からゴロタ岬に向け鮑コタンの海岸線を歩く。海岸沿いにもかかわらず斜面にはミヤマキンポウゲやエゾカワラナデシコ・チシマフウロ・ハマエンドウ・レブンシオガマなど紫系の花々が次々に現れる。人気のあるトレッキングコースなので案内板も充実している。ゴロタ岬への登り口には航空写真を使った見やすい案内板もあり、ガスで視界が無いゴロタ岬への登りも苦にならない。花もチシマフウロやセンダイハギを見つける。ゴロタ岬には8時42分に到着、残念ながらガスで全く海は見えない。すぐに次のゴロタの浜に向け下り始める。草付きの斜面を見上げるとエゾカンゾウの大群落、黄色がしっとりとした空気で生気を発している。海岸沿いの砂地にはカンチコウゾリナの黄色やハマエンドウの紫が所々に群落を作っている。ゴロタの浜を歩き切ると鉄府の街に入る。鉄府からは澄海岬に向かう。道端にもミヤマキンポウゲやチシマフウロが咲いている。斜面の草むらでエゾカンゾウとオオハナウドが並んで咲いているのを発見、白と黄色の競演を楽しむ。岬めぐりコースも残すは澄海岬、ミヤマオダマキの紫の中の淡い白の花も見つけ、10時32分に澄海岬に到着。曇天・ガスで条件は良くなかったが、岬からの景色はなかなか良い。快晴の礼文ブルーの海を想像しながら今の景色を写真に覚める。事前の計画ではここの澄海岬観光売店で暖かいエビ汁でランチ休憩の予定だったが、今日は閉店。近くの駐車場脇で菓子パンとコーヒーの簡単なランチを食べてすぐに出発する。ここからは浜中からの8時間コースに移りトレッキングの核心部に入る予定。地図でルートを確認しながら西上泊の民家周辺を歩くが、地図上のルートを見つけられない。たまたま出会った民家の住人に尋ねた所、西上泊分岐までの遊歩道は閉鎖され整備されていないので、浜中までの道路を歩く方が良いと話をしてくれた。ただルートそのものは荒れてはいるものの歩けるとの事で、時間との兼ね合いもあり西上泊分岐までの道を進む。一部崩れた部分や下草も払っていない所もあったが、登山道と考えれば何とか進めるルートだった。人の交通が無いだけに花は結構見つけることが出来た。レブンコザクラ・オオミミナグサ・エゾチドリを見つけ写真に収める。分岐にたどり着くと「注意・ここは遊歩道ではありません。」の看板。今は、岬めぐりコースは8時間コースと分けて歩くよう整備されているようだ。
分岐からは宇遠内までの8.5㎞のロングコースになる。ここから召国分岐までは見晴らしの良い笹原を歩く。相変わらずのガスの中ではあるが、足元の花:オオヤマフスマやアキグミ、レブンシオガマなどを見て気分転換。召国分岐を過ぎると樹林帯に入るが、その手前でレブンウスユキソウの群落を発見する。礼文林道で見たウスユキソウよりも可憐で清楚に見えるのは偶然の発見だからか。気分も良くなり、じめじめとした樹林帯の道も順調に進む。樹林と湿気とぬかるみの道を歩き続け8時間コース上の最高標高ポイントを通過すると、アナマ岩に向け急降下になる。ミヤマオダマキ・ヤマブキショウマ・エゾカワラナデシコを見ながらロープを手掛かりにザレた急斜面を下る。一つ沢を渡り海岸線に出る。チシママンテマ?の白いコザクラ風の花を見つけ、上を仰ぐと50m以上の大岩壁。今回のコースで一番険しい部分、波打ち際から断崖までの幅が狭く、波に洗われた大きな石があちこちにあり、波で濡れている場所を宇遠内に向け進む。1時間ほどこの厳しい岩場との格闘し終えると、ハマハコベ・ハマベンケイが出迎えてくれる。宇遠内を14時12分に通過し、今度は宇遠内分岐に向けた登り返し。疲れた体にはきつい登りに耐える。ルートは沢沿いでこれまでの花々とは違う種類の花を見ることが出来る。特にカキツバタの目の覚めるような紫は疲れた気分をほぐしてくれる。前日の礼文林道コースでも見た風雪で片側だけに葉を茂らせる樹木を見つける。冬の厳しい気候を感じる。宇遠内分岐に近づくと、マイヅルソウやガマズミの白い花を見つける。15時7分に昨日も通った宇遠内分岐の案内板に到着、ここからはキャンプ場までのんびりと歩くだけ。15時30分にキャンプ場の到着し、8時間コースも終了。40年以上昔に桃岩荘(ユースホステル)に宿泊し、トライしたが悪天候で完歩できなかったコースを無事歩き通すことが出来た事が感無量。キャンプ場で自転車をお借りし、うすゆきの湯に向け自転車を漕ぐ。疲れた足で30分ほどかかり昨日も汗を流した温泉に入り、長いトレッキングの疲れを取る。帰りにセイコーマートに立ち寄り夕食を購入して食べ、キャンプ場に戻る。一日中ガスで礼文ブルーは見られなかったが、6月の花最盛期のトレッキングコースを堪能した一日だった。

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