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八ヶ岳 根石岳山荘に泊まる

( 八ヶ岳)

パーティ: 2人 (ジュンパク さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

一日目 晴れのち曇り
二日目 晴れのち一時雨

利用した登山口

稲子湯  

登山口へのアクセス

バス
その他: 往き
茅野駅から桜平まで山荘の送迎車に乗車
帰り
稲子湯から小海駅まで小海町営バスに乗車

この登山記録の行程

【1日目】
桜平(10:30)・・・夏沢鉱泉(11:10)[休憩 12分]・・・オーレン小屋(12:30)[休憩 22分]・・・箕冠山(14:10)

【2日目】
箕冠山(06:30)・・・根石岳(06:45)[休憩 5分]・・・本沢温泉(09:20)[休憩 20分]・・・みどり池分岐(09:55)・・・中山峠分岐(11:05)・・・みどり池(11:10)[休憩 22分]・・・こまどり沢(12:10)・・・みどり池入口(13:05)・・・稲子湯(13:20)

『メモ』

【1日目】
茅野駅 9:30(予定 9:15頃)--(送迎車)--10:15(予定 9:50頃)桜平ゲート 10:30--(40分)--11:10 夏沢鉱泉 11:22--(68分)--12:30 オーレン小屋 12:52--(78分)-- 箕冠山 14:10--(13分)--14:23 根石岳山荘
□落ち着いてから単独で根石岳往復

【2日目】
根石岳山荘 6:30--(15分)--6:45 根石岳 6:50--(17分)--7:07 白砂新道分岐 7:12--(30分)-- 稜線まで後15分 7:42--(56分)-- 本沢温泉まで20分 8:38--(42分)--9:20 本沢温泉 9:40--(15分)-- みどり池分岐 9:55--(70分)-- 中山峠分岐 11:05--(5分)--11:10 しらびそ小屋(みどり池)11:32--(38分)-- こまどり沢 12:10--(55分)-- みどり池入口 13:05--(15分)--13:20 稲子湯 13:56

コース

総距離
約12.5km
累積標高差
上り約1,002m
下り約1,404m
コースタイム
標準6時間42
自己9時間9
倍率1.37

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

桜平まで送迎のある根石岳山荘に泊まり、オサバグサやコマクサを楽しむ。体力と天気が心配で東天狗岳を断念したお陰で、雷鳴が聞こえたにもかかわらず、大して降られずに下山できたのは良かった。

【1日目】
茅野駅から桜平まで夏沢鉱泉グループの送迎車に乗る。乗客は、同じ根石岳山荘に泊まる3人のみ。後半のガタガタ道でタクシー2台とすれ違う。桜平から夏沢鉱泉まで荷物だけなら運んでくれるというが、さすがにそこまではと遠慮する。

出発の準備を終えると、車の走れる道をのんびりと登っていく。同乗してきたもう一人は、既に姿が見えない。沢には小さな滝が幾つも見られる。そこそこの勾配。一つ下の駐車場から上がってきた人たちがさっと追い抜いていく。
沿道には、シロバナヘビイチゴの花がどこまでも続いていく。黄色い花はキバナノコマノツメ。白く可憐なオサバグサも見かけるが、花は幾つか散った様子。
夏沢鉱泉で一休みしてオーレン小屋に向かう。同じく白いマイヅルソウやカラマツソウに交じってゴゼンタチバナも見られるが、まだ花は小さく薄緑色だ。道が狭くなる頃、キソチドリやミツバオウレン、ズダヤクシュを見かける。
オーレン小屋で大休止。なかなか賑わっている。我々も昼食とする。黄色の花は、キンポウゲか。
この先は、箕冠山(みかぶりやま 2,581m)まで樹林帯を緩やかに登っていく。引き続き、オサバグサが目の保養になる。後半は、イワカガミも見られるようになるが、なかなか山頂に着かない。
ようやく到着した箕冠山は、夏沢峠方面との分岐点でもある。そこから少し下ると、樹林帯が途切れ、一気に視界が広がる。正面左に西天狗岳、右に根石岳、足元には今宵泊まる根石岳山荘。

広い砂礫の道に下ると、一部咲き出したコマクサの花を探しながら根石岳山荘に入る。
受付を済ませて部屋に荷物を部屋に置く。建物は二棟に分かれていて、受付棟は、他に食堂、展望喫茶?、展望風呂があり、2階が蚕棚の宿泊室。トイレ棟は、1階に玄関と洗面、自炊室、室内トイレ、2階に個室と大部屋がある。個室と大部屋は天井近くまで積み上げた家具で仕切られている。
今回は個室に泊まったが、送迎車で一緒だった人は、他に宿泊客がいなかったので大部屋を独占。定員30人のところ、こういう日もあるということなんだね。大部屋は衝立で幾つかの区画に仕切ることもできる。
部屋は暖かく、ストーブもいらないくらい。布団はふかふかで、シーツ、掛け布団カバー、枕カバーは毎回新しいものを用意してくれている。シーツ類は、ヘリで上げ下ろししているという。

一息入れると、根石岳までお散歩。途中まで、コマクサの花を幾つか見ることができた。株の数としてはかなりあるから、もう少ししたら一面に花が広がることだろう。山頂から見る赤岳は、黒い雲を被っていた。
小屋に戻ると、お風呂に入る。1組15分。掛け湯は2杯までと言われたが、先客が入ってから大分経つので、湯船からお湯が溢れる。短時間ながら十分温まる。風呂上りは、展望を楽しみながら特製プリンと生ビールを楽しむ。里の方に諏訪湖を見下ろす。
夕食は5時半から。皿のおかずだけでも十分なのに、暖かいカツ煮まで付いてくる。お腹いっぱい。消灯は8時。廊下、トイレも灯りが点かないので、ヘッドランプは必携。

【2日目】
夜、少し雨が降ったようだが、その後は星空も見える。
日の出は、4時20分頃。稜線まで上がってはみたものの、太陽が出る方向だけ雲がかかっている。残念。他の展望は良く。槍、穂高、乗鞍岳、御嶽山も見える。無風だったので、寒くはない。
もう一人の宿泊客は、昨日天狗岳に登って(多分。)、今日は天気が許せば八ヶ岳南部を縦走して観音平に下る予定だと言って出発していった。元気で羨ましい。
朝食は一番早い5時半にして貰う。朝のおかずも充実している。

のんびりと6時半に出発。いい天気だ。時間的には東天狗岳に登ることは可能だったが、体力と雷雨を心配して根石岳を越えるだけにする。コマクサが昨日より更に沢山咲いている気がする。
根石岳に上がると、硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳が良く見える。その向こうには仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳も。反対側には、天狗岳がドーンと聳えている。
根石岳から白砂新道分岐に下る。青空を背景にミヤマダイコンソウやイワカガミが咲いている。

分岐まで下りきると、東天狗岳に未練を残しつつ、白砂新道に入っていく。急斜面を九十九折に行くのだが、ルートをよく見極めないといけない。
花は、キバナノコマノツメくらい。バイケイソウの葉が沢山見られるが、花はこれから。林に入ると、マイヅルソウも見られるが、相変わらず気が抜けない。
ヨロヨロと下るものだから、「稜線まで後15分」の看板まで下るのに30分も掛かっている。
その後は、急な下りと緩やかな下りの繰り返し。途中、2組の人たちとすれ違う。何か気分を癒す花はないかと探すが、これといってない。
ようやく「本沢温泉まで20分」の看板まで下るが、この調子だと本沢温泉に着くのは何時になるやら。オサバグサの花はだいぶ散っている。他にギンリョウソウやイチヨウランを見つける。渡渉が2回。

看板から倍の40分掛けてようやく本沢温泉に到着する。クリンソウがいい感じに咲いている。クリンソウの花は、温泉近く以外はシカに食べられていることが多い。
本沢温泉からはしばし林道を歩き、分岐からみどり池へと尾根越えをしていく。えぐられて段差が大きくなり、自然と迂回路ができているところもある。下りきると、苔むした樹林帯に点々と湿地が見られる、ここにもクリンソウが咲いているが、これからのものも。

中山峠分岐を経てみどり池へ。エサ場にはウソが来ている。今日は、しらびそ小屋が営業している。
小屋から旧トロッコ道を行くと、運搬車が上がってくるところ。その先から登山道を下る。途中でヒメムヨウランやアミガサタケを見かける。

こまどり沢まで下りると、後は林道を歩くのだが、途中でポツリと来たり雷鳴が聞こえたりする。少しまとまって降り出した時には、慌てて傘を出したりザックカバーを掛けたりしたのだが、幸いなことに間もなく上がる。とはいえ、何時急変してもおかしくないので、足元の不安定なショートカット道を歩くよりはと、ひたすら林道を歩く。
お陰で、みどり池入口には予定より早く着いたので、そのまま稲子湯に降りて屋根のあるところでバスを待つことにする。

稲子湯は臨時休業中で、温泉に入れないのは残念。それでも、みどり池入口でバスを待つより、公衆トイレもあって便利。とにかく、バスに乗るまで降られなくて良かった。
平日のバスがほとんどなくなってしまった八ヶ岳周辺にあって、小海町のバスは貴重な存在だ。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • ジュンパク さん 、鮮明な66枚の写真と行動の詳細な記録、ありがとうございました。
    梅雨の時期としては、天候にはまあまあ恵まれて、良かったですね。
    天候による安全への意識の高さを感じました。天狗岳を登頂したいのに、安全への配慮から断念する決断力の強さを感じました。
    コマクサの花が咲き出したのですね。高山植物に、大変詳しいですね。私の知らない花を教えていただきました。
    標高の高い場所で入浴できるなんて、幸せですよね。

    読んでいて、私も、また、根石山荘の個室に泊まりたいなと思いました。私が宿泊した時は、二日間共に悪天候になり、低気圧と前線が次々と通過して、風雨が大変強かったです。窓ガラスに打ち付ける風雨の音が、寝ている間ずうっと聞こえていました。
    予想していたように、気管支喘息発作が起こり、咳がコンコンと続き、布団を頭まで被って、堪えました。また、数回吸引薬を使いました。大部屋であれば、みなさんに迷惑を掛けてしまっただろうと、個室を確保してよかったと少し安堵したことを思い出しました。
    読んでいて、自分が本コースを歩いて、高山植物を愛でて、眺望を楽しんでいる気になりました。
    ありがとうございました。

  • モーちゃんさん

    いつもご丁寧なコメントありがとうございます。
    同じ6月30日は、霧ヶ峰に行かれていたのですね。
    行動中、私も小石に足を取られて尻もちをつきました。
    どこか気のゆるみがあったのでしょうね。
    今後も年齢と体力を意識しながら、緩やかに山歩きを楽しみたいと思っています。

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