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古の古道・山の辺の道を辿る

( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 2人 (チャーリー さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

その他
その他: 日本最古の道「山の辺の道」を友人と歩く。12月下旬に入り寒いだろうとダウンを着込んでスタートしたが、雲一つない最高の快晴、汗ばむ程度に気温は上昇。ウェア一枚で歩き通せた。此のあたりもクマの出没情報があり、人出は今一つだが、友人二人で貸し切り状態で、古に思いを馳せながら歩く。天理~桜井間16kmだが、一つ手前の駅三輪までを歩く。13km程度か。

この登山記録の行程

天理駅(07:20)・・・石上神宮(07:50)[休憩 10分]・・・内山永久寺跡・・・夜都伎神社・・・天理市トレイルセンター・・・崇神天皇陵・・・景行天皇陵・・・檜原神社(11:55)[休憩 15分]・・・狭井神社・・・大神神社(12:45)[休憩 30分]・・・三輪駅(13:35)

コース

総距離
約13.5km
累積標高差
上り約347m
下り約342m
コースタイム
標準4時間10
自己5時間20
倍率1.28

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

友人と二人で奈良の「山の辺の道」を歩く。天理に前泊し、朝食後、天理駅前のアーケード街を抜け、石上神宮からスタート。この神宮は歴代の天皇の崇敬が深く多くの武器が神庫が収められているとのことだ。奈良朝時代以前で神宮の号を使ったのは伊勢神宮とこの石上神宮だけとのことである。この神宮を抜けると少しの住居はあるものの、両サイドに柿の木が植えられた道が続いていく。桜によく似たアーモンドツリーが見事に咲いた集落を通り、ミカン山と呼ばれるミカンがたくさん栽培されている場所を通りいくつかの環濠集落を通り抜ける。奈良盆地には環濠集落が多いとされている。南北朝時代からの大和の戦国乱世が生んだ自衛の集落で、周囲には用水池を兼ねる濠を、内部には竹やぶを植え込んだということだ。

宮内庁の管轄である前方後円墳の崇神天皇陵・景行天皇陵は足を踏み入れることができないし、ぐるりを回ると時間がかかるので横目に見ながら、通り過ぎる。歴代の天皇についての勉強が足りないことも通り過ぎる理由だ。此のあたりで、地域の人々が集まり歓談している場に出くわす。話しかけてきてくれた人が「橘」という名のミカンの原種をくださった。葉付の橘みかんで奈良の人々はお正月のお飾りに使うようだ。

この道沿いには本当にたくさんの神社やお寺があるが、私たちの行程の最後の方にある桧原神社はなかなかの見応えのある神社だ。日本最古の神社と言われている大神神社(おおみわじんじゃ)の摂社の一つである。最後の見どころ大神神社は三輪明神とも呼ばれ背後にある三輪山を御神体としている。立ち寄った三輪そうめん店で「山が神様なのでお店の正面にある山に向かって拝むとよいですよ」と言われ、拝んでみた。こんな経験は初めて。ふつうは本殿の前に拝殿があるものだ。(本殿でも二礼二拍手一礼をいつも通りしましたけどね)これにて古道のぶらぶら歩きは終わったが、もっと前知識を持ってきた方がはるかに面白かったと思えた。反省反省。

付け加えることは、この辺りもクマの出没情報が聞こえ、人の出が少々制限された感があった。(前日奈良の若草山にも登るつもりが観光案内所でクマ出没と積もった落ち葉を理由に「お勧めできません」と言われ断念)

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • チャーリーさん
     記事拝見しました。私も古道マニアで五街道は制覇しました。大阪に単身赴任していた際、東海道、中山道の
     西側を歩いたこともあり、山の辺の道は達成できませんでした。記事良かったです。
     東日本はほとんどが江戸時代からですが、京都奈良を中心とした西日本は江戸時代以前の歴史を痛切に感じた
     ことでした。大阪から海南までの熊野古道、奈良街道がやっとでした。

  • うめさん、コメントありがとうございます。古道マニアでいらっしゃるとのこと、五街道制覇されたとはすごいですね。私はコロナ以降に山にはまってしまって山行の投稿が多いのですが、今回友人の強いラブコールに「ばあさん珍道中」をしてきました。反省する点はもっとしっかり事前勉強しておくべきだったということです。1300年以上も前の人々の往来は、江戸時代の人々のそれとはだいぶ違うのでしょうね。行く道は現代ですから、あちこちに現代風の住居が立ち並び、電柱工事をしているところがあったりと、想像をたくましく古代に想いを巡らせる必要は大いに感じました。たくさんある神社やお寺に、そして天皇陵を含む古墳群の風景は想像力を大いに助けてくれました。ぜひ機会があったら歩いてみいてください。山行はされないのですか? 又ネット上でお目にかかるかもしれませんね。ごきげんよう!!

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