行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
自宅→東北道→途中省略→東富士五湖道(山中湖IC)→国道138号→県道150号→県道78号→足柄峠→県道365号→林道→車止め駐車場
この登山記録の行程
林道車止め駐車場・金時山登山口(6:05)・・・猪鼻砦跡広場ベンチ(6:30)・・・金時山山頂(7:10)(休憩30分)・・・猪鼻砦跡広場ベンチ(8:05)・・・林道車止め駐車場・金時山登山口(8:15)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
星が瞬く 空見上げれば
月の光が はるかに遠い
東望めば しみじみと
思い出します 金時山
(五木ひろしさんの「ふるさと」の替え歌です)
今回は天下一の富士山を静岡県と山梨県の周囲の山々から見上げる登山旅の第二弾です。
素晴らしい富士山が眺められる山として、「富士山大好きさん」や「登山愛好者」などに最高に人気があるのは、私が順位を付ける訳にはいかないが、三ツ峠山・金時山・愛鷹山・身延山・竜ヶ岳・鬼ヶ岳・御坂山であろうと思っています。
三ツ峠山には2010年夏に登り、三ツ峠山荘広場では快晴の、また、三ツ峠山開運山の山頂では少し雲がかかってしまった富士山を間近に眺めたので大満足したが、金時山は昨年(2013)6月下旬の曇天の日だったために姿形を全く見ることが出来ず、とても残念な思いをしたものでした。
そのため、今回は何としてでも雲の無い雄姿を眺めようと決心して来たのです。
東富士五湖道の山中湖ICを下りた第一日目に、もしも、朝の天気が曇りがちな時には大平山から登り始めることも有り得ると覚悟しつつも、事前の天気予報調査に自信があり、今回、第一番の登山は金時山とすることを疑いません。
丑三つ時に中央道談合坂SAを出て、夜も明けぬうちに山中湖ICを下りて、山中湖のコンビニに寄り、空を見上げた時に、ふと、思いついて感慨深く口ずさんだのが五木さんの「ふるさと」の替え歌でした。
金時山が古里であるはずもないが、“古里は夢を叶える所”という気持ちになりました。
金時山登山コースは主に4つあるが、最短距離であり、途中で富士山が見える展望台があるという足柄峠コースを選びました。
このコースは山頂に着く前に、展望台で富士山の様子が確認出来なければ、引き返せるのが良いと思ったからです。
午前4時40分に、道の駅「すばしり」に寄り、快晴の下に聳える富士山をデジカメに収めて、幸先よい登山のスタートが始まる予感に微笑みました。
5:20、朝日が眩しい足柄峠林道車止め駐車場の金時山登山口に着くと、車両が4台先着していました。
桜が満開の下で朝食を取っている間に、二人の単独行登山者が出発して行きました。
登山口にある道標の角柱の天辺には、「金」字の腹巻を着けた、とても可愛らしい小さな金太郎が乗っており、また、柱には「竹之下稲子場」という地名が書いてあります。
6:05、いよいよ、富士山が眺められる金時山の山頂へ向かってスタートします。
その期待に胸が膨らみ過ぎてか、緩やかな上り坂なのに、胸の鼓動が痛くてなりません。
「標高850m」標板付近で、早くも下山してきたシニア男3人組に明るい声で挨拶を受けたが、喉がカラカラで、息遣いが荒くて、旨く返礼ができず、本当は、「ご来光登山に行って来たのですか?」と、聞きたかったのだが、どうにも声が出ず仕舞いでした。
登山道に咲いている花はスミレだけです。
6:30、夕日の滝コース分岐であり、猪鼻砦跡案内板が立つ富士山展望台広場に着き、正面に金時山を、右手に雄大さこの上なき富士山を眺めて、大きく頷いて喜びました。
ここでシニアの夫婦者に追い付かれ、あとの道中は二人の後ろ姿を見て登りました。
この展望台から先は丸太の階段登りが始まります。
数分後には荷揚げ用ケーブルがあり、子ども用の鯉幟が上がっている金太郎道標に着き、木製の鳥居を潜ると、手すり付きの鉄製の階段梯子上りが始まりました。
No5梯子付近では、木立の間から御正体山が望めました。
No9梯子では、素晴らしい富士山と、その裾野に広がる御殿場市街を眺めました。
No11梯子の支柱には「階段終わり。あと5分で山頂」と書いてあったが、私と例の夫婦者は4分で、7:10、“天下の秀峰金時山”大山頂看板がある広場に到達できました。
直ちに、夢に見て来た絶景なる“秀峰富士山”の光景をデジカメに収め、万歳三唱して、暫しの間、感動と感激止まぬ「富士山」だけを眺めていました。
ここに、【大山頂看板と、一片の雲無き富士山】を眺める金時山登頂の夢は叶いました。
これこそが、まさに、富士山を見上げる登山旅の真骨頂であり、大成功と言えましょう。
感動に咽ぶ胸の鼓動が徐々に静まってきたので、芦の湖や愛鷹山越前岳の山並みに目を移し、次いで、金時娘の茶屋に近づくと、その昔、茶屋の娘だったお方が出て来たので、挨拶し、「お写真撮ってもいいですか?」と話しかけると、「いやいや、歳とってしまったから止めてください」と、手で顔を覆って拒否されました。
山頂に祀られている小山町の祠に手を合わせ、金時山山頂柱にタッチし、金太郎茶屋を覗いてみると、例のシニア夫婦はテーブルでコーヒーを飲んでいました。
山頂中央にある山岳同定盤により、芦の湖の左手前のドッシリとした冠ヶ岳をデジカメに収めてから、改めて、今山頂にいる登山者を数えると、まだ数人しかいません。
今日は好天の土曜日でもあり、これから、方々の登山コースから沢山の人達が登頂して来ることでしょう。
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