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果無峠越え(参詣の旅)

果無山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 2人 (うめぞー さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 前日(3月20日)に熊野本宮前観光案内所に車を止め、十津川村営バス(15:26)発にて十津川村バス停(終点)で下車、前泊をして3月21日徒歩にて登山口まで移動。

この登山記録の行程

果無峠登山口(8:20)・・・果無集落(世界遺産)(9:00)・・・観音堂(10:00)・・・果無峠(10:30)・・・展望スポット(11:30)・・・八木尾バス停(13:30)・・・九鬼ヶ口関所(14:30)・・・見晴台(15:00)・・・熊野本宮(15:30)

コース

総距離
約16.7km
累積標高差
上り約1,293m
下り約1,378m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

今回は3月の連休を利用して熊野古道小辺路の最終難所と呼ばれる果無峠を越えて熊野本宮への参詣をしてきました。
果無峠だけを満喫するのであれば十津川村からのルートと八木尾からのルートがありますがどちらも交通の便が悪いので事前にバスの時刻を調べておきましょう。
マイカー利用も縦走になるので十津川に置いてバスで八木尾に向かうか熊野本宮に置いてバスで十津川に向かうかになりますが日程が前泊できるのであればオススメなのは熊野本宮前の観光センターに車を止めさせてもらい(事前に問合せをすればわかりますが事情を説明すれば快く無料で止めさせてくださいます。ただし自己責任で何かあっても文句は言わないようにしてください。)
熊野本宮前から15時26分発の十津川村行きのバスに乗って十津川村で宿泊すれば当日好きな時間に出発できるのでオススメです。
また、ここ果無峠には西国三十三番の観音像がお地蔵さまとして祀られているのですが31~33番はルートが外れるので正規ルートの石畳を満喫したいのであれば前日に32,33番を礫砂古と言うバス停から上に上がり写真に収めると効率よく果無峠を回れます。
ただし、このルートは山を直登しますので足を痛めないようにしてください。
我々も前日に32番まで写真に収めておきました。
それではコース案内です。
十津川村の宿屋(我々はやまとやさんという民宿に泊まりましたがとても素敵な宿でした。)を出た我々は登山口まで歩いていくことを選択したので歩きます。
ちなみに当日登りたい方は蕨尾というバス停が一番登山口に近いです。
蕨尾のバス停を越えて下っていくと柳本橋という朱塗りの橋があるので渡ります。
渡った先直ぐに右へ折れる道があるので右へ進みます。
直ぐに大きな案内看板とその右に向井去来の句碑があるので写真に収めます。
そのままアスファルトの坂道を上がっていくと左側に登山口の道標と長い石段が待ち受けていますので石段を上がって行きます。(ここには水場があります。とても美味しいです。)
素敵な石畳の道を上がっていくと左手が開けた場所とベンチがあります。
絶景スポットなので写真を撮りましょう。
そのまま進むと前方に鹿よけのゲートがあり、扉を抜けると世界遺産の果無集落です。
途中の道標に左に行くと31番の観音像への道が示唆されているのでまずは31番の観音像を見に行きます。
観音像は集落から100mほどの場所にありますがそのあたりの道は道幅が狭い上に獣よけの電流が流れる鉄線が巡らしてあるのでストックはしまい慎重に歩きましょう。
(触ると感電する恐れがあります。)
本線に戻ったら素敵な集落を写真を撮りながら抜けていきます。
ちなみに良くガイドブックなどに乗っている写真はここの世界遺産の石碑ですがここで写真を撮っていると御夫婦が追いついてこられたのでお互いに写真を撮りあいしてお話すると観音像のことをご存知無かったので教えてあげると我々と同じ方法でとりあえず31番は今抑えるということになり撮りに行かれました。(すごく健脚でした。)
御夫婦と別れた我々は30番の石仏を通り過ぎ、石畳を上っていきます。
二度目の集落を越えると林道があり、二度目の登山口の案内を見送り山へ入ります。
入ったすぐに29番の観音像があるのですがこの像だけ馬頭観音様です。
ここからは気持ちの良い山道をひたすら観音像に導かれながら上ります。
途中、いきなり左側が開けた場所に出ます。
ここが天水田と呼ばれ、昔は自然の雨水で水田をされていた場所です。
そのすぐ先には山口茶店跡があり、そこからしばらく進むと観音堂があります。
ここには簡易トイレと水場があり休憩に適しています。(水はとても美味しいです。)
観音堂で先ほどの御夫婦が追いついてこられしばらく歓談したあと颯爽と上って行かれました。(めちゃ健脚です。)
我々は休憩を兼ねて作戦会議をしました。(といってもガイドブックを見てお菓子を食べるだけですが。)
ここから峠までは約40分ほどなのでゆっくり進んでください。(ここから急登です。)
途中、大峯の山々と眼下には果無集落が見下ろせる絶景ポイントがありますので写真を撮りましょう。(休憩はできません。)
そこからしばらく上ると果無峠の鞍部に出ます。(標高1114m)
ここには道標と17番観音像と宝篋印塔の台座の一部があります。
ここから八木尾までは下りとなりますが最初はなだらかに下って行きます。
途中、日当たりの良い場所で先ほどの御夫婦が早い目の昼食を取っておられたので声をかけてから下って行きます。
観音像を見落とさないように注意しながら全ての像を写真に収めながら下りていきます。
六字名号碑や二十丁石を見送りながら下りていくと誕生石という看板がありすぐ近くに巨石があったので友人とこれのことかな?と確かめていると風景に溶け込むようにお釈迦様の立像(天上天下唯我独尊のポーズ)がありました。
友人とほっこりしながら進むといきなり目の前が開けて素晴らしい景色が広がります。
本宮町を見下ろせる絶景ポイントに二人共しばらく見とれます。
ここは少し広い場所なので登山道の邪魔にならないところでお昼をいただくことにしました。
やまとやさんで握っていただいたおにぎりと持参した蕎麦でそば定食を楽しみ、コーヒを楽しみます。
この日はとても天気がよく、日当たりも良いため暖かく休憩を取ることができました。
先ほどの御夫婦が追いついてこられ絶景に見とれておられたのでお話を聞くと我々と同じ場所に車を止めたのでそこまでは行くとのことだったので道の説明をしていましたがどうも歩いていくというのは我々の早合点でこの御夫婦は計画を緻密に立てバスの時間を把握しておられたのでしょう。(だから急いで下りられたのですね。)
我々は歩いていくつもりだったこともありバスの時間も把握していなかったのでたっぷりと休憩を取ってから下りだします。
途中、七色集落への分岐を見送り下りていくと観音像5番あたりからベンチが何箇所か現れます。
もう休憩する気も無かったのでそのまま下りていくと民家に出ます。
民家の庭先を進ませていただくとまた山道に入りますが長くは続かず石段になったぐらいで八木尾のバス停に出ます。
で、ここで困ったことが・・・一番の観音像が見当たらないのです。
バス停にある西国33番の観音像の説明看板を見ているとその下に一番の所在地の簡略図があったのでバス停を通り過ぎ、しばらく道をさまよいます。
ようやく小さな手書きの道標を見つけ民家のような場所に入っていくとありました。
でも、すごくわかりにくい場所なのでバスを利用する方は時間と相談して散策してください。
ちなみに熊野本宮に行くバスは13時16分の次は16時までありません。
我々はこのバスに乗れなかったので(まあ、最初から乗るつもりもなかったんですが・・)
そのまま歩いて三軒茶屋跡を目指します。
ただし、このルート熊野本宮まで約6km程になるため健脚向きです。
特にアスファルトを3km程は歩きますので嫌な方はバスの時間に合わせるか事前にタクシーを呼んでおくほうがいいでしょう。
アスファルト歩きではありますが左手に山々や十津川を眺めながらなのでそれほど退屈もせず歩いていけます。
三里橋のたもとぐらいで十津川に別れを告げ、集落に入っていきます。
しばらく進むと道の駅が左側にあるので立ち寄り休憩します。
ここは現在改装中なので自販機とトイレぐらいしか利用できませんがベンチなどが利用できるので休憩するにはいい場所です。
ここから三軒茶屋跡まではひたすらアスファルトの坂道を上っていくことになりますのでここで休憩しておくことをオススメします。
ここからはさして楽しくないアスファルトの道を上がって行きます。
途中で三軒茶屋跡700mの看板があるので従い、右側の林道に入ります。
ただ、ここもアスファルトの道なので足を傷めないようにしましょう。
ここからひたすら林道を上がると待望の道標があり、ようやく山道に入ります。
山道に入ってすぐに九鬼ヶ口の関所が見えてきます。
この日はいいお天気なので関所前では売店がオープンしていておばさんが小辺路側から来た我々を見て「どこから来たの?」と聞いてきたので果無峠を越えてきたというとびっくりしていました。(まあ、この時点で16kmほど歩いていますしね。)
ここからは前回中辺路を踏破した時に歩いているので勝手知ったる道です。
ただ、前回は雨だったのとだれかの落し物である手帳を持っていたため景色を楽しめず歩いたため今回は景色を満喫しながら歩きます。
途中に見晴台への案内があったので前回雨のせいで行かなかったこともあり行きました。
結構な坂道を上がるので疲れている方はやめたほうがいいかもしれませんが景色は絶景なので私は行くことをオススメします。
見晴台からは大齋原の大鳥居が見下ろせ、周囲の山々も一望できるのでとても素敵な休憩所です。
ここからも本線に復帰できるルートがありますのでそのまま道なりに下ります。
しばらく進むと左手に墓地が見え、すぐに住宅地が見えてきます。
最後の石段を下りていくと住宅地に入り少し進めば右手に祓戸王子があります。
ここからすぐに熊野本宮の裏鳥居(裏とは言っていますが大齋原に本宮があった頃はこの鳥居が一の鳥居だったんです。)から本宮に入った我々は無事に下山できたことを感謝して本宮を後にします。
車に乗り込み、十二滝(とても素敵な滝です。一見の価値ありです。)を見てからやまとやさんまで戻りお風呂に入って食事をしてから帰路につきました。

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