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半世紀ぶりの六甲(23)武庫川渓谷 ダイヤモンドフェース 再登

武庫川渓谷 ダイヤモンドフェース( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 2人 (TangoYanky さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: JR武田尾

この登山記録の行程

JR武田尾→廃線ハイクコース→鉄橋より河原下降→ダイヤモンドフェース登攀→河原より鉄橋→廃線ハイク→木之元→バス→宝塚

コース

総距離
約6.3km
累積標高差
上り約367m
下り約403m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 いつものようにJR武田尾駅9:00。ゆきまるは仕事の都合で若干遅れる。今日はダイヤモンドフェースの俺の初登ルートを登り、廃線ハイクコースを生瀬まで歩く予定。重いザックに振られながら鉄橋脇の凹角をクライムダウンして武庫川河原に降り立つ。マーキングをたどりながら岩場の基部に着く。今日は全ピッチゆきまるにリードしてもらう。
 1P目の前傾ハングを人工登攀で登りだす。前傾ハングをアブミで登るにはアブミの巻き込みが出来ないと腕力を消耗してしまう。ゆきまるはしょっぱなからアブミに立ち込めず困っている、ここでアブミの巻き込みを下から教える。やはり勘がいいのか言葉だけで1度で飲み込んだ。アブミを巻き込み、反対の足で壁を突っ張れば身体が浮き上がり、両手がフリーとなって楽に登れるようになる。登り始める前に人工登攀ではクライミングシューズで登ると爪先が痛くなるので、アプローチシューズで登ることを薦めたが、言うこと聞いてアプローチシューズで登り、クライミングシューズはハーネスからぶら下げている。アブミの巻き込みがよっぽど上手くできて嬉しかったのか、笑顔一杯で前傾ハングをアブミを架け替えながら登っていった。前傾ハングを越えたら垂壁になりここもアブミの架け替えで直上する。最後に左上のテラスにはフリーで上がり込む。
 2P目は頭上にカンテ沿いにフリーで登る。ゆきまるはアプローチシューズのままで登りだす。最後にハングで頭を抑えられるが、ここは右から廻り込んで大テラスに出てピッチを切る。ここは滑り台スラブの末端で前回のゆきまるが開拓したルートの2P目終了点と同じところだ。
 3P目は滑り台スラブをフリクションを効かせながらピナクルの門目指して直上する。ピナクルの門の基部は鋭利な浮石があり、落石はまともにビレイヤーを直撃するし、ロープに当たれば簡単に切断してしまうだろう。まるで石器時代のナイフのようだ。難しくはないが気を遣う部分だ。
 終了点でゆきまるはチョコレートを食べ、俺はタバコを一服して小休止。ここから1P目のテラスまで一気にRappellingで下降する。50mロープダブルで25mの下降だ。上から見る限りテラスまで届いているかわからないので、知らないと不安な下降になるだろう。実は初登の時末端の長さが不揃いで登りなおした事があり、テラスまでギリギリ届くことは確認済みだ。2PのRappellingで基部に降り立つ。
 ガチャを片付け、ハーネスと下降器だけを着けて踏み跡を降る。開拓の時から何度も登下降しているので踏み跡が出来ているが、また誰も来なくなればブッシュに覆われることだろう。涸れ滝の所では、俺が残置したFixを使ってRappellingで降りる。実はゆきまるは前回ここをクライムダウンした。そこで折角俺が残置したFixなので使ってくれと頼んだのでゆきまるもRappellingで降りた。誰が残置したかわからないFixを使わないのは良いが、残置した俺を信用したということだろう。
 廃線ハイクコースに出た。今日はゆきまるの希望もあり生瀬まで歩く。まず最初に目に入るのが対岸の青ナイル・白ナイルの岩場(約30m・5.9、20年程前には登られていたようだ)。河原の水際からつなぐと結構な長さになりそうだが、下部の水際のアプローチが課題のようだし、途中のブッシュが煩わしい。伐採したくなる。鉄橋から2つ目のトンネルを抜けると対岸の沢沿いに新岩が見える。昔は河原沿いにアプローチしたり、上からアプローチ出来たことを昔語りに話した。廃線ハイクコースからも顕著に見えるハングをソロで登ったことを自慢げに話した。さらに最後のトンネルを抜けると目の前の対岸に大きな壁(これが武庫壁と呼ばれ、登られていた岩場。昔基部まで藪を漕いで行ったときに赤さびたハーケンが残置されていたのを覚えている)。この前で大休止して昼食を食べながら、登攀ラインを二人で話し合った。俺は人工ライン、ゆきまるはフリーのラインを読み取ろうとして楽しい会話となった。惜しむらくは河原沿いのアプローチが難しそうだ。昔(50年前)と大きく変わっている気がする。壁の中に錆びた鉄骨で組まれた建物の残骸のような物があり、昔の記憶には無いものだ。また対岸からの距離も近いのでハイカーのギャラリーが煩わしいかも知れない。
 最後に廃線ハイクコースから集落をとおり木之元のバス停にでた。ここから生瀬まで歩くか宝塚までバスに乗るかだが、来週の予定の堡塁岩のトポをコピーするために宝塚にでることになった。宝塚でコンビニでトポをコピーしてから、乾杯しようと駅ビルの中をザックを背負って歩く。すると餃子の珉珉の前にザックが大量に置かれていて、山屋さん御用達らしい。結局、俺達もここでビールで乾杯した。

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