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至仏山・燧ヶ岳を眺め尾瀬ヶ原の花を楽しむ

尾瀬ヶ原( 関東)

パーティ: 2人 (モーちゃん さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

初日:曇り時々晴、冷たい強風。2日目:快晴、無風。

利用した登山口

鳩待峠  

登山口へのアクセス

マイカー
その他:  関越道沼田ICより「尾瀬戸倉温泉」を目指しました。国道401号線右折して並木第一駐車場に車を入れました。マイカー規制のためそこから乗合タクシーで鳩待峠へ向かいました(片道980円)。駐車料Ⅰ日1.000円出庫するとき精算。満車の場合は指導員の指示により左折して並木第二駐車場へ。奥の尾瀬戸倉スキー場へ。
○公共機関利用であれば、新幹線上毛高原駅や上越線沼田駅からバス「大清水行」。また、早朝着の夜行高速バス(池袋発)もあります。

この登山記録の行程

【1日目】
自宅5:00・・・7:10尾瀬戸倉温泉並木駐車場7:26・・・7:51鳩待峠駐車場7:52・・・7:54鳩待峠07:57・・・09:10山ノ鼻(トイレ・研究見本園)09:55・・・10:39牛首・・・10:54牛首分岐(尾瀬ヶ原三又)11:04・・・11:36昼食12:07・・・12:12ヨッピ橋・・・12:35東電小屋(コーヒータイム)13:00・・・筋肉痛手当・・・13:40東電小屋分岐13:50・・・14:10見晴(下田代十字路)・・・14:12原の小屋宿泊


【2日目】
原の小屋7:18・・・7:20見晴(下田代十字路)・・・8:04竜宮十字路8:07・・・牛首分岐(尾瀬ヶ原三又)・・・9:12牛首9:17・・・9:57山ノ鼻10:10・・・11:30鳩待峠(昼食)・・・鳩待峠駐車場・・・戸倉温泉並木第一駐車場。

コース

総距離
約19.2km
累積標高差
上り約334m
下り約334m
コースタイム
標準6時間10
自己8時間11
倍率1.33

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 ミズバショウが咲き出したと聞くと、気持ちがうきうきとして来ました。週間予報を調べ、日程をやり繰りして出かけました。尾瀬ヶ原は、雪が解けたばかりでした。池塘がたくさんできていました。

 ミズバショウ・リュウキンカ・ウスバサイシン・イワナシ・エンレイソウ・シラネアオイ・ショウジョウバカマ・タテヤマリンドウ・イチリンソウ・ヒメイチゲ等が咲いていました。ザゼンソウは一つだけでしたが見つけました。また、ブナやシラカバの新緑が直射日光にあたり、輝いていました。

 初日は曇天でしたが、2日目は天気に恵まれ、眺望が大変良かったです。ビューポイントからの至仏山とミズバショウはとっても素晴らしかったです。ここは、多くの登山者でにぎわっていました。牛首分岐からは会津駒ヶ岳が目視できました。

 早朝の尾瀬ヶ原には霧がかかっていました。霧に浮かび、朝日を浴びた至仏山もすてきでした。カッコウの鳴き声があっちこっちから聞こえていました。見晴に宿泊した甲斐がありました。

 鳩待峠と山ノ鼻の間の登山道には、数箇所雪が残っていましたが、10mくらいでゆっくりと歩けば支障はありません。研究自然園と尾瀬ヶ原には雪が全くありませんでした。

 木道は歩きやすいので、ついついオーバーペースになりがちです。無意識のうちに足腰に負担がかかっています。同行者は足がつりました。冷たい強風による体の冷えや水分不足により血液の循環が滞ったのです。幸いな事に10分休憩で回復し、大事に至らずほっとしました。

 至仏山や燧ヶ岳を眺めながら何度も思ったことがあります。「みんなの登山記録」に寄せられた strongrenren さん(中学2年生13歳)の山行記録を読むと5月5日6時40分鳩待峠を出発し、まず至仏山を往復。山ノ鼻から尾瀬ヶ原を横断し、燧ヶ岳に登頂。三平峠を経て大清水へ下山17時15分着。なんとⅠ日で成し遂げたとのこと。素晴らしい快挙です。お父さんが同行したとは言え、歩くのは本人です。体力・気力はもちろんのこと冒険心が旺盛です。技術は経験を数多く積み重ねて身に付いて来ます。他の世界でも将棋界は藤井聡太四段(14歳)、卓球界は張本智和選手(13歳)。中学生の活躍が目覚ましいです。若いっていいですね。

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フォトギャラリー:130枚

尾瀬の群馬県側の入口、鳩待峠です。100メートル手前の駐車場で乗合タクシーを降りて徒歩2分で到着。

写真は鳩待峠登山口です。新緑と真っ青な青空が迎えてくれました。

山ノ鼻まで石の階段や木道が連続します。登山道脇にはたくさんの高山植物が咲いています。こげ茶色の小さな花を見つけました。

ウスバサイシンです(薄葉細辛)。

ブナの新緑がきれいでした。

エンレイソウ(延齢草)です。咲き出したばかりのようです。

木道を下って行くと至仏山が見えて来ました。所々雪が解けて、地肌が顔を出していました。

至仏山頂をアップ。今は高山植物保護のために6月末まで入山できません。黄金週間は開放され、大変にぎわったそうです。

エンレイソウです。

石垣の法面に咲いていました。シラネアオイです。

イワナシです。

山ノ鼻へ向かう木道の上には、まだ雪が残っていました(5箇所)。滑るので、ゆっくりと歩きました(アイゼン不用)。凍結している木道があり、滑った人がいました。

テンマ沢でミズバショウ(水芭蕉)と今年初対面。ここもミズバショウの群生地です。咲き出してから間もないようできれいです。

「白い花びらのように見えるのは仏炎苞で、小さな花がぴっしりと付いた棒のような花穂を抱いている」(『山渓ポケット図鑑春の花』)。

尾瀬山ノ鼻ビジターセンター前の温度計です。9時10分現在の気温は9.5℃でした。風が強く止まっていると寒かったです。

至仏山荘の軒下には、イワツバメがたくさん止まっていました。巣作りをしていました。材料はどこから?

イワツバメは、泥濘に下り、泥団子を口に含んで巣へ運んでいました。

背中がきれいな青紫色のイワツバメもいました。

山ノ鼻にある研究見本園を散策しました。木道が至仏山へと延びていました。5月8日~6月30日は高山植物保護のため入山禁止です。

シラカバの新緑が輝いていました。

手前はダケカンバ、まだ葉が出ていませんでした。

木道脇にタテヤマリンドウ(立山竜胆)が咲いていました。花の大きさは1.5cm高さは5cmくらい。

咲いているリュウキンカ(立金花)を発見。蕾が多かったです。

薄い青色をしていました。

研究見本園には、ミズバショウがたくさん咲いていました。

背丈が低く、花数が少なかったです。

雪解けが急に進み、一斉に咲き出したようです。

見上げれば西方には至仏山。

東方はるか先には燧ケ岳。

沢の流れに沿ってミズバショウが群生していました。泥炭層は栄養分がないため、栄養分が流れ込む沢に生えるのだそうです。止水域には、クロサンショウウオの卵がありました。

山ノ鼻へ戻り、尾瀬ヶ原へ向かいました。

リュウキンカが咲いていました。

雪解けしたばかりで、池塘がたくさんありました。空が映っていました。

木製のベンチが所々ありました。

木道を牛首を目指して歩きました。

振り返って見ると至仏山がだんだんと小さく見えました。登山者が休憩していました。

手前の緑色の山が牛首で、後ろは至仏山です。

牛首分岐からヨッピ橋へ向かいました。景鶴山が見えて来ました。

池塘に写った逆さ景鶴山です。

尾瀬ヶ原は、雪が解けて来ましたが、植物は少ししか生えていませんでした。こげ茶色の原っぱです。

ショウジョウバカマ(猩々袴)が咲いていました。

タテヤマリンドウも咲いていました。

振り返って撮影した至仏山です。

ヨッピ橋を渡りました。

ミズバショウとリュウキンカが一緒に咲いていました。

リュウキンカの花弁が大きかったです。

沢の中や沢沿いに咲いていました。

東電小屋が見えて来ました。

ここにもタテヤマリンドウが咲いていました。

東電小屋の前には、チシマザクラが咲き始めていました。花見をしながらコーヒータイム。公衆トイレ有。

こんなところにもイワツバメが巣作りしていました(看板の上部)。昨年たくさんの雛が育ち、南の国へ帰ったそうです。今年たくさん戻って来るのだそうです。

東電小屋別館前から撮影した至仏山です。

東電尾瀬橋へ向かいます。ブナの新緑がきれいでした。

ミズバショウの群生地がありました。

まだ若いミズバショウです。白い仏炎苞と黄色い花穂のコントラストが美しいです。

リュウキンカの大きな株がありました。

もっと大きいです。

東電尾瀬橋が見えて来ました。

橋の上を歩くと水量が大変多かったです。三条ノ滝は、雪解け水が多いため大迫力だそうです。

振り返ると至仏山が見えています。

目の前の笹山の新緑の緑色が鮮やかでした。

ここにもミズバショウが群生していました。

リュウキンカもありました。

小さな小さなヒメイチゲ(姫一華)が咲いていました。少しぼけてしまいました。

見晴に着いて原の小屋へ向かいました。雪の大きな山がいくつもありました。

大きな雪山がありました。もしも子供たちがいれば登って滑って歓声をあげるでしょう。

桧枝岐小屋の前には、ヒメイチゲが咲いていました。

原の小屋近くから沼尻方面を映しました。

原の小屋前から尾瀬ヶ原方面を撮影しました。

宿泊した原の小屋です。原則個室扱いでうれしいです。水洗トイレに風呂付なんて嬉しい限りです。

2階の部屋からは尾瀬ヶ原と至仏山が見えました。

原の小屋2階から東側の森を撮影しました。

午前5時頃尾瀬ヶ原へ撮影に出かけました。濃い霧が尾瀬ヶ原を覆っていました。

至仏山頂には朝日が当たっていました。

至仏山をアップ。左側には登山者が映っていました。

霧が少しずつ流れています。

景鶴山です。

景鶴山をアップ。

三条ノ滝方面です。

アヤメ平方面です。

原の小屋の東側にも雪がまだ残っていました。昨夜は毛布2枚に布団を掛けて寝ました。

朝食を済ませ、さあ出発です。登山者の皆さんが動き出していました。

快晴の空の下、山ノ鼻へ向かって歩き出しました。

木道の両脇にはミズバショウが咲いていました。

しゃがんでパチリ。

振り返ると見晴の山小屋が小さく見えました。背面には黒々とした燧ケ岳。

池塘には景鶴山が映っていました。

ザゼンソウを発見。場所は六兵衛堀の手前です。大きさは10cmくらい。昨日の霜にやられたようです(最低気温-1.9℃)。例年は10本位あるのに今年はまだ一つだけでした。

若いミズバショウが集まっていました。

新緑を迎えたシラカバ林の間から至仏山が見えました。

空が真っ青です。

振り返って見ると燧ケ岳が小さくなりました。

一度下って六兵衛堀を渡ります。

左にはミズバショウが群生していました。

右にも。

立ち止まってしばらく眺めていました。

大きなシラカバの樹がありました。

逆さ至仏です。

沼尻川を渡って福島県から群馬県に入ります。竜宮小屋はもうすぐです。ニリンソウ(二輪草)とキクザキイチゲ(菊咲一華)の群生地があるはずですが・・・。

二リンソウが咲き出していました。

まだ数が少なくて残念です。キクザケイチゲは出ていませんでした。雪が解けたばかりでした。

池塘が多くなり、見る角度を変えると逆さ至仏が見えました。

もう一枚。

リュウキンカが多くなりました。

木道の間に咲いていました。

竜宮の入り口です。雪解水が吸い込まれていました。

竜宮の出口です。地下トンネルを通って50m先で噴き出していました。

ヘリコプターが木道の材料を運んでいました。東電小屋方面の木道を改修しているようです。

二リンソウを発見。まだ二つ目の花がさいていませんでした。

写真家花畑日尚さんの写真が原の小屋食堂に展示されていました。このあたりから撮影されたようです。

ビューポイントに到着。登山者で込み合っていました。

至仏山をバックに下ノ大堀川の流れとミズバショウ。

誰でもこんな構図の写真が撮れます。ほんとうに尾瀬ヶ原らしい絶景ポイントです。

左の緑は牛首です。至仏山が大きくなりました。

下ノ大堀川の橋を渡る登山者です。

大きな池塘が広がっていました。

歩荷さんとすれ違いました。食材を運んでくれています。ありがとう。

ショウジョウバカマ(猩々袴)もきれいです。

山ノ鼻から鳩待峠向かって歩いています。テンマ沢には、最後のミズバショウの群生地がありました。また来年来ますよ。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • strongrenren 父より
    いつも息子の行動を取り上げていただき、ご感謝申し上げます。

    先ほど、彼は自分の登山記録に返信コメントを書き、寝てしまいました・・・。

    彼は一昨日位から、貴殿の尾瀬レポートを見てまして、グフグフと喜んでいましたよ。
    「早くコメントしなよ」と言ったのですが、イマイチ意味がわからなかったようです。
    自分のレポートに、彼が記入したコメントを、以下、転記させていただきます。
    (以下、 Strongrenren 記)
    レポート拝見させてもらいました。
    水芭蕉の花綺麗でしたね。
    今後も頑張って活動して行きます。❗️

  • strongrenren さんのお父さんへ
     コメントをしていただき、ありがとうございました。
     授業と部活動等の1週間の疲れが出ているのでしょう。ご本人が喜んでいたそうで、私もうれしいです。いつも同行しているお父さんも心労が大きいことでしょう。それにも増して父親としての醍醐味がありますね。次回の山行を楽しみにしています。    モーちゃんより

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