さまざまなシューズづくりの技術と経験を駆使して生まれたライトハイクブーツの決定版/ラ・スポルティバ「TX5 GTX」
『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI HEADLINE PICK UP GEAR」では、毎号、旬な登山装備を紹介している。
2020年6月号で紹介したのは、ラ・スポルティバから発売の「TX5 GTX」。アプローチシューズとして開発されたモデルだが、その性能と使い勝手はアルパインブーツとアプローチシューズの隙間を埋め、荷物の少ない近郊ハイキングや、行動時間の長い日帰り登山などにも対応するという。その特長を紹介しよう。
文=編集部
写真=山田 薫
創業は1928年。90年以上にわたって、イタリアのドロミテ山麓で登山靴の開発と製造を続けてきたラ・スポルティバ。同社のアプローチシューズ「トラバース(TX)シリーズ」は、アルパインブーツやクライミングシューズ、トレランシューズなど、これまでのシューズづくりで培った知識と技術の集大成だという。そのラインナップは多岐にわたり、クライミングやランニング、岩稜帯での長時間歩行など、モデルによって得意とするシチュエーションは大きく異なる。そんなトラバースシリーズのなかでも「歩く」ことに特化して開発されたモデルが「TX5 GTX」である。
しなやかで耐久性に優れるヌバックレザーのアッパーは質感がよく、ゴアテックスのライニングは濡れと蒸れを防ぐ。ソールは全体的に丸みを帯びており、地面を面でとらえるのではなく、ソールのカーブに沿って接地面が変動することで軽快な足さばきを可能にした。加えて、安定した歩行をサポートする絶妙なホールド感など、デザイン面でも機能面でも快適に歩くための工夫が満載だ。
もともとはアプローチシューズの一種として開発されたTX5 GTXだが、その性能と使い勝手はアルパインブーツとアプローチシューズの隙間を埋める。荷物の少ない近郊ハイキングや、行動時間の長い日帰り登山など、軽快に歩きたい、でも安心感のある靴がほしいといったユーザーの細かな要望に応える一足だ。
プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2024年4月号の特集は「全国 花と新緑の名低山」。木々や草花が芽吹き、山肌が華やかに彩られる季節となりました。うららかな春の日差しを浴びながら、花と新緑の低山をのんびり歩いてみませんか? 全国のガイド著者が厳選した春の名低山を紹介します。第2特集は、雪山登山、雪山ハイキング、山スキーの厳選コースを集めた「残雪の山」です。
YAMAKEI HEADLINE「今月のギア」
雑誌『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI HEADLINE」の連動企画です。
-
ミレー「ティフォン50000ストレッチジャケット」|今季、ロゴを一新したミレーの高機能レイン。防水透湿性に優れ、着心地よく、常に快適
-
コロンビア「ワイルドウッドEXP 50L+10L」|容量可変、軽量高耐久で機能&背負い心地を追求。新シリーズのハイエンドモデル
-
ミレー「ブリーズバリヤー トイ ジャケット」|撥水・保温・通気・防風、4機能でウェア内は快適! ヘビーローテーション必至の行動保温着
-
ザ・ノース・フェイス「アークティック48」|雪山登山も滑走も! 容量可変で日帰りから縦走まで対応する頂上モデル
-
アークテリクス「カイヤナイト ジャケット」|定番の中厚フリース。この秋、新調するなら完成度の高さで選ぶ