2層ニット構造の圧倒的な吸水拡散性で 肌のドライを実現する高機能ベースレイヤー/ザ・ノース・フェイス「エクスペディション ドライ ドット ジップ ハイ」

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『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI HEADLINE PICK UP GEAR」では、毎号、旬な登山装備を紹介している。
2021年4月号で紹介した、ザ・ノース・フェイスの「エクスペディション ドライ ドット ジップ ハイ」は、圧倒的な吸水拡散性をもつ高機能ベースレイヤー。気になるその着心地とは?

文=佐藤慶典、写真=中村英史

 

ザ・ノース・フェイスの「サミットシリーズ」は、アルパインクライミングや高所登山のために開発されたハイエンドシリーズだ。今春、同シリーズに汗冷え知らずの高機能ベースレイヤー「エクスペディション ドライ ドット ジップ ハイ」が加わった。

特筆すべきは吸水拡散性の高さと着用時の肌のドライ感。これを可能にしたのが、独自開発した「フューチャードットフリース」と呼ばれる2層ニット生地だ。1枚の生地でありながら、肌面の撥水ドライ層と、表面の吸水拡散層に分かれており、各層が接結(部分的につなぎ合わ)された構造をもつ。撥水ドライ層が汗を素早く吸い上げ、接結部から吸水拡散層へ移動させ、拡散・蒸発させる。同じようなうたい文句の製品はあるが、同製品の性能の高さには驚かされる。各層の間には空気層があるため、生地厚のわりに保温性が高い。また、表面へ移動した汗が肌面へ戻るのを防ぐので、肌は常にドライなまま。生地には、保水しにくく優れた速乾性が持続する撥水糸を採用。袖にサムホール、長めのフロントファスナーや伸縮性のある胸ポケットも装備。

発汗量が多く、寒暖差のある場面でも、肌はドライで汗冷えしにくく、安全登山に貢献する同製品。性能を引き出すため、素肌に直接着るといい。肌触りがよく、着心地がいいので、ストレスはない。クルータイプや男性用タイツもある。

肌面に水滴を垂らしたときの様子。
瞬く間に吸い込まれ、表面に移動。広範囲に拡散されているのがわかる 

 

ザ・ノース・フェイス エクスペディション ドライ ドット ジップ ハイ

価格
14,300円(税込)
カラー
メルドグレイなど3色
サイズ
S~XL、WS、WM
重量
175g(Lサイズ)

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プロフィール

山と溪谷編集部

『山と溪谷』2024年5月号の特集は「上高地」。多くの人々を迎える上高地は、登山者にとっては入下山の通り道。知っているようで知らない上高地を、「泊まる・食べる」「自然を知る・歩く」「歴史・文化を知る」3つのテーマから深掘りします。綴じ込み付録は「上高地散策マップ」。

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