2つのテクノロジーで軽量、高透湿、しなやかに! 15デニール3層防水シェル/ザ・ノース・フェイス「パンマージャケット」
『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI HEADLINE PICK UP GEAR」では、毎号、旬な登山装備を紹介している。
2021年7月号で紹介した、ザ・ノース・フェイスの「パンマージャケット」は、完全防水に加え、蒸れにくさと軽さを実現するため、ゴア社のふたつの技術を搭載した新作ジャケット。その詳細に迫ってみよう。
写真=中村英史、文=佐藤慶典
ザ・ノース・フェイスの最上級ライン、サミットシリーズに新作ジャケットがラインナップされた。開発は、アプローチの長いパンマー氷河(パキスタン)への遠征がきっかけだ。雨が降ることは必至なため、完全防水であること、また、行動中に蒸れず、クライミング時にも快適に利用でき、加えて装備軽量化のため、軽いことが求められた。この課題をクリアし、誕生したのが「パンマージャケット」だ。
同製品にはゴア社のふたつの技術が搭載されている。ひとつは「Goreマイクログリッドバッカーテクノロジー」。通常は裏地に利用されるが、その軽さや優れた透湿性と耐久性に着目し、あえて表地に採用。もうひとつは「GORE C-KNITバッカーテクノロジー」。軽く、柔らかで、肌触りがいいのが特長で、裏地に採用されている。こうして長時間着てもストレスがなく、シーム処理された防水仕様ながら、高透湿で蒸れにくい15デニールの3層ジャケットが完成した。
デザインはシンプルで、ポケットは胸部のみ。フードにはギャザーがあり、被るだけである程度フィットする(後頭部のコードでさらなるフィットも可)。裾のドローコードはカラビナなどに干渉しないよう、収納可能となっている。
秀でた防水透湿性に加え、軽さと着心地のよさから、クライミングやファスト&ライトな山行はもちろん、日帰りハイキングやタウンユースにも、ぜひ!
軽さと透湿性に加え、耐摩耗性、
耐スナッグ性(スナッグ=糸が引き出される現象)を備えている
プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2024年5月号の特集は「上高地」。多くの人々を迎える上高地は、登山者にとっては入下山の通り道。知っているようで知らない上高地を、「泊まる・食べる」「自然を知る・歩く」「歴史・文化を知る」3つのテーマから深掘りします。綴じ込み付録は「上高地散策マップ」。
YAMAKEI HEADLINE「今月のギア」
雑誌『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI HEADLINE」の連動企画です。
-
ミレー「ティフォン50000ストレッチジャケット」|今季、ロゴを一新したミレーの高機能レイン。防水透湿性に優れ、着心地よく、常に快適
-
コロンビア「ワイルドウッドEXP 50L+10L」|容量可変、軽量高耐久で機能&背負い心地を追求。新シリーズのハイエンドモデル
-
ミレー「ブリーズバリヤー トイ ジャケット」|撥水・保温・通気・防風、4機能でウェア内は快適! ヘビーローテーション必至の行動保温着
-
ザ・ノース・フェイス「アークティック48」|雪山登山も滑走も! 容量可変で日帰りから縦走まで対応する頂上モデル
-
アークテリクス「カイヤナイト ジャケット」|定番の中厚フリース。この秋、新調するなら完成度の高さで選ぶ