人気の冬用テクニカルブーツ「G5」が進化！ 保温・操作・快適性がUP／ラ・スポルティバ「ガッシャブルム5 EVO」

『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI HEADLINE PICK UP GEAR」では、毎号、旬な登山装備を紹介している。
2021年12月号で紹介した、ラ・スポルティバの「ガッシャブルム5 EVO」。人気の冬用テクニカルブーツが今回のアップデートによってさらなる進化を遂げたという。その詳細に迫ってみよう。

写真＝中村英史、文＝佐藤慶典

スポルティバのマウンテンラインの頂上群に位置し、人気を博すダブルブーツ「ガッシャブルム5」がエボリューション（進化）を遂げた。

「ガッシャブルム5 EVO」は、国内の厳冬期登山やアイスクライミングなどにも対応する軽量テクニカルモデルだ。今モデルからは、足先にGORE-TEX INFINIUM THERMIUM テクノロジーを搭載。保温力がアップし、快適性が増した。また、旧モデルではインナーブーツに設けていたBOAフィットシステム（靴紐の代わりにワイヤーを用い、ダイヤルでフィット感を調整する機構）をアッパー外側に変更し、フィット感を素早く調整できるようにした。この操作性の向上により、核心部では締め上げ、休憩時は緩めて血行を促進するといった、行動中のこまめな調整がストレスなく行なえるようになった。

さらに、スムーズに開閉する止水ファスナーや、ファスナーによるワイヤー噛み込みを防ぐタン、ゲイター上部のフィット感を高めるコードと面ファスナーなど、エボの名に恥じない進化を遂げている。

スピーディな雪山登山やバリエーションルートなどを行く中上級者はもちろん、軽く、動きやすく、操作性がよいため、ルートや体力、装備にもよるが、雪山入門者の選択肢にもなりうる一足と言える。