特許取得の背面機構でブレない自然な歩行をサポート/マムート「トリオンスパイン35」

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『山と溪谷』連動企画、スタート――。『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI JOURNAL EQUIPMENT & GEAR」では、毎号、旬な登山装備を紹介している。
2019年5月号で紹介したのは、マムートから発売の「トリオンスパイン35」。独自開発の背面機構で肩・腰の動きに追随する画期的な機構を備えている。その魅力を紹介しよう。

文=佐藤慶典
写真=山田 薫

 

 

マムートから、まったく新しい背面機構を搭載したバックパックが発売された。

特許を取得した「アクティブスパインテクノロジー」によるサスペンションシステムは秀逸だ。歩くと肩や腰は上下に動くが、この動きにショルダーハーネスとヒップベルトが追従(スイング)。しかもそれぞれが連動し、スイングしすぎないよう制御する。

このシステムにより、歩行時の肩と腰への荷重が偏らないよう最適に保たれるとともに、体の左右の振れも抑制してくれる。自然な歩行姿勢を妨げず、疲労予防が期待できるバックパックなのだ。

ヒップベルトの厚みとコシは、35リットルモデルとは思えないほど頑丈で、腰でしっかり背負える。撥水性を備える生地は420デニールと厚手で、耐久性が高い。

フロント部にはガバっと大きく開く逆U字ジッパーがつき、使い勝手がいい。無駄のないシンプルなデザインも特徴的だが、必要ならオプションのボトルホルダーやポケットの後づけができる。

岩登りや山岳スキーなどの用途にも向くが、無雪期の日帰り登山や山小屋泊山行などでも、新背面システムを搭載した同製品のメリット=疲労感の少なさを実感できるはずだ。

 

バックパネル上部の黒丸部分の「PULL」を引っ張りながら上下にスライドさせることで、背面長を3段階で調節できる。実に簡単だ

 

マムート トリオンスパイン35

価格
38,000円(税別)
サイズ
ワンサイズ(背面長調節3段階)
容量
35リットル
重量
2,120g(男性用)
カラー
ブラック、ほか一色

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「トリオンスパイン」には、ほかに50リットル、75リットルのモデルも揃う。
女性用は「トレア スパイン」で、35と50の2モデルがラインナップされている。

プロフィール

山と溪谷編集部

『山と溪谷』2024年5月号の特集は「上高地」。多くの人々を迎える上高地は、登山者にとっては入下山の通り道。知っているようで知らない上高地を、「泊まる・食べる」「自然を知る・歩く」「歴史・文化を知る」3つのテーマから深掘りします。綴じ込み付録は「上高地散策マップ」。

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