縦走、岩稜、テント泊、 つまり日本の山に最適な登山靴/ラ・スポルティバ「トランゴタワーGTX」
『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI JOURNAL EQUIPMENT & GEAR」では、毎号、旬な登山装備を紹介している。
2019年8月号で紹介した、ラ・スポルティバから発売の「トランゴタワーGTX(Menʼs)」は、岩稜歩きや縦走、テント泊などにベストチョイスだという。その理由を紐解いてみよう。
文=山と溪谷編集部
写真=山田 薫
トランゴタワーGTXは、ラ・スポルティバの代名詞的な存在であるトランゴSエボの後継モデルだ。具体的には、アウトソールが軽量でグリップ性の高い「キューブソール」に変更されたほか、アッパー部分に「ハニカムガード」と呼ばれる素材を採用した。このアウターの最大の特徴は強靭さ。鋭利な金属でグリグリやっても(普通はやらないけど)破れず、岩との擦れくらいではなんともない。
肝心の履き心地はスポルティバならではのもの。足首のホールド感と自由度のバランスや、かかとのフィット感のよさで評価が高かったSエボの長所はそのままに、アッパー素材がしっかりしたことで、大きめの荷物を背負ったときの安定感が増した。北アルプスの岩稜歩きや、南アルプスのテント泊縦走などにはベストチョイスだ。
最近よく、「軽い靴で充分」「アプローチシューズが楽」などという意見を聞く。荷物が少なく、ずっと岩稜帯で、しかも晴天ならそうかもしれないが、我々の山でそんなことはまず少ない。そして、さまざまな状況下でこそ力を発揮するのがこのトランゴタワーGTXなのだ。
ラ・スポルティバ トランゴタワーGTX(Menʼs)
- 価格
- 44,800円(税別)
- サイズ
- EU38~48(約24.3~約30.3cm)
- 重量
- 745g(EU42、片足実測)
- カラー
- ブラック×イエロー、レッド×イエロー、オーシャン×サルファー
※ウィメンズモデルあり
プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2024年5月号の特集は「上高地」。多くの人々を迎える上高地は、登山者にとっては入下山の通り道。知っているようで知らない上高地を、「泊まる・食べる」「自然を知る・歩く」「歴史・文化を知る」3つのテーマから深掘りします。綴じ込み付録は「上高地散策マップ」。
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