行動中も蒸れずに快適が続く超撥水サーマルレイヤー/ミレー「ブリーザー トイ フーディ」
『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI JOURNAL EQUIPMENT & GEAR」では、毎号、旬な登山装備を紹介している。
2019年11月号で紹介したのは、ミレーから発売の「ブリーザー トイ フーディ」。高い保温力と通気性により秋冬の登山で多用途に使えるサーマルレイヤーだ。その魅力を紹介しよう。
文=佐藤慶典
写真=中村英史
1921年創業のフランスの老舗アルパインブランド、ミレーから、寒冷下における高負荷なアクティビティの最中にも着用できるアクティブインサレーション「ブリーザー トイ フーディ」がリリースされた。
同製品は高い保温力を持ち、また、優れた通気性で蒸れを抑制するため、行動中に着用しても、暑すぎず寒すぎず、ずっと快適が続くという保温着だ。
この驚きの機能は、封入される保温材と特殊加工された表地によって実現した。保温材は、軽量かつストレッチ性に富む化繊中綿「3DeFX+®」を採用。らせん状の4種の繊維を組み合わせた中綿は、かさ高で圧縮回復力が高いため、保温性とコンパクト性を兼ね備えている。
表地には、生地をシリコンの撥水液に浸し、その後、余分な撥水液を吹き飛ばす加工が施されている。この加工法だと、繊維一本ずつに撥水加工が施されるが、生地の目はつぶれないため、高い撥水性と通気性が両立できるのだ。また、撥水性が長持ちし、繊維自体が水分を吸収しにくいため、速乾性に優れ、仮に濡れても重くならないというメリットもある。
高い保温力や通気性、動きやすさを生かして、秋冬登山の行動着として、休憩やビレイ中の保温着として、登攀中のミッドレイヤーとしてなど、多用途に使えるサーマルレイヤー。一枚あると、秋冬の登山がより快適になること間違いなし。
霧雨程度ならば、アウターを羽織らずとも行動を続けられる
プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2024年5月号の特集は「上高地」。多くの人々を迎える上高地は、登山者にとっては入下山の通り道。知っているようで知らない上高地を、「泊まる・食べる」「自然を知る・歩く」「歴史・文化を知る」3つのテーマから深掘りします。綴じ込み付録は「上高地散策マップ」。
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