冬季登山靴の定番、「ネパール エボ GTX」がより快適にアップデート/ラ・スポルティバ
『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI HEADLINE PICK UP GEAR」では、毎号、旬な登山装備を紹介している。
2020年1月号で紹介したのは、ラ・スポルティバから発売の「ネパール エボ GTX」。冬季登山に挑む多くのユーザーを支えてきた名作中の名作といえる一足が、細かなアップデートにより完成度をさらに高めたという。その詳細に迫ってみよう。
文=編集部
製品写真=中村英史
工場写真=スポルティバジャパン

発売以来、冬季登山に挑む多くのユーザーを支えてきた「ネパール エボ GTX」がリニューアルを遂げた。冬季登山靴に求められる堅牢さと保温性、そして履き心地を左右するフィット感を高い次元で実現したネパール エボ GTXは、オーソドックスにして名作中の名作といえる一足だ。
なぜ、スポルティバの登山靴はフィット感に優れているのか。その秘訣は1928年の創業以来変わらぬ製造工程にある。スポルティバの登山靴やクライミングシューズは、北イタリアのドロミテ山麓にある工場を中心に、熟練した職人によって縫製・成形される。その日の気温や湿度といった細かなコンディションを考慮した職人の手作業によって、究極のフィット感が生み出されるのだ。
厳冬期対応とはいえ、片足で約1000ɡという重量は決して軽くはない。しかし、足になじむようなフィット感は、快適な歩行を実現し、重さを感じさせない。
加えて、機能面でも妥協しない。足首を支えつつ可動域を妨げない工夫や、保温力を高めるミニゲイターの搭載など、細かなアップデートによって完成度はさらに高まった。ユーザーからの熱い支持を集める所以は履けばわかるだろう。

最高水準の職人が集まるドロミテの工場
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雑誌『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI HEADLINE」の連動企画です。