白馬山案内人組合が監修した究極のプロ仕様ザック/ミレー「ハクバ 38+」
『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI HEADLINE PICK UP GEAR」では、毎号、旬な登山装備を紹介している。
2020年5月号で紹介したのは、ミレーから発売の「ハクバ 38+」。白馬山案内人組合が監修したプロ仕様のアルパインザックは、内部のユニークな構造が最大の特徴だという。その詳細に迫ってみよう。
文=編集部
写真=山田 薫
昨年、100周年を迎えた白馬山案内人組合とミレーがタッグを組んだアルパインザックが誕生。登山はもちろん、沢登りやアルパインスタイル、山スキーなど、あらゆるアクティビティに対応するオールラウンダーだ。
最大の特徴は内部のユニークな構造。一見するとシンプルな1気室のようだが、上下2気室に加えて、下部の荷室はザックの表面と背面の前後でも気室が隔てられており、全部で3気室になっている。加えて、下部の荷室へは側面からアクセスする斬新な構造だ。
「ガイド業では、個人装備に加えてロープやアバランチギアなどを携行します。これらの装備は、いざというときにすぐに取り出したいので、バックルを外して雨蓋を開けるという手間も惜しいです。そこでザックをおろしたらすぐに装備を取り出せる仕組みにこだわりました」と語るのは、白馬山案内人組合副組合長の松澤幸靖(まつざわ・ゆきやす)さん。「側面の開口部は、大きな装備を取り出しやすく、雨や雪は浸入しにくい絶妙な形状です。行動中に使用する装備は下の荷室へ、小屋に到着してから使用する装備は上の荷室へと分けられ、使用頻度や形に合わせて整理しやすく、これまでにない使い勝手です」
ほかにも雨蓋の下のロールトップ形状や、大型の保温ボトルを収容できるサイドポケット、ウエストベルトの隠しポケットなど、ふんだんに施された工夫にプロならではのこだわりと遊び心を体感してほしい。
前後2気室に分かれており、パッキングが煩雑になりにくい
プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2024年5月号の特集は「上高地」。多くの人々を迎える上高地は、登山者にとっては入下山の通り道。知っているようで知らない上高地を、「泊まる・食べる」「自然を知る・歩く」「歴史・文化を知る」3つのテーマから深掘りします。綴じ込み付録は「上高地散策マップ」。
YAMAKEI HEADLINE「今月のギア」
雑誌『山と溪谷』の巻頭記事「YAMAKEI HEADLINE」の連動企画です。
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