大朝日岳おおあさひだけ

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大朝日岳

写真:岩澤正平  中岳からの大朝日岳
 山形盆地から西方を遠望すると、純白の衣をまとい、なだらかなスカイラインを描く月山とは対照的に、浸食の進んだ山々の朝日岳の山塊が続いている。朝日岳はそびえ立つ孤高の火山と異なり、大朝日岳、西朝日岳、寒江山、以東岳を主稜とする連峰であり、その主峰が大朝日岳である。仰ぎ見る山容は主峰にふさわしい端正な三角錐を呈しており、かつては剣頭山とも呼ばれていた。
 位置的には、朝日町と小国町の境をなしている。山頂は南北に細長く、付近一帯には日本列島の土台をなした縞模様の花崗片麻岩が露出している。これらの地質的な特徴に加えて、日本海を渡って吹きつける強い季節風にまともに立ちはだかるために、わが国有数の多雪地帯となっている。これらの雪は、山麓の民にとって古来より貴重な農業用水である。
 かつて、鳥原山一帯に点在する池塘を「天狗ノ田代」と称して、田植えの時期に稲の苗を植え、豊作を祈願したという。山中にあっては雪田、雪渓として朝日の山々を飾り、また、咲き誇るお花畑をはぐくみ、銀玉水などの水場を提供している。
 一方、谷に目を移すと、雪によって磨き抜かれた谷壁と、雪解け水によって浸食された深い渓谷が山々を引き立て、アルペン的景観を示している。なかでも大朝日岳は、東に垂直に大地を刻み込んだ黒倉沢、西には袖朝日尾根の白い花崗岩の岩壁と、植物の進入を許さない毛無沢を支流にもつ荒川の間にそびえ立つ。なお、この付近はしばしば天気の境目となるため、仏の後光(ブロッケン現象)の現れる所でも知られる。
 大朝日岳の直下の大朝日小屋から金玉水にかけての北側は、主稜線からやや東側に位置しているため、膨大な吹き溜まり的な積雪があり、その雪解け水による浸食によって形成された雪窪地形が見られ、緩やかな凹地になっている。頂から南側の平岩山への下りは、大きな階段状の地形が観察される。いずれも雪線よりも低い所の、氷河の周縁に見られるもので、この付近の厳しい自然条件を示している。
 登山道は山頂から延びる4つの尾根すべてに開かれており、よく整備されている。最もポピュラーな大朝日岳登頂コースは、朝日川畔の朝日鉱泉から鳥原山、小朝日岳を経て山頂に至るコースで所要6時間。同鉱泉から朝日川二俣、中ツル尾根コースで所要5時間。同じく同鉱泉から御影森山、平岩山経由で所要6時間。
 一方、古寺川畔の古寺鉱泉からは、花抜峰、小朝日岳経由で所要5時間強。荒川畔の徳網からは針生平、平岩山経由で所要約7時間。以東岳からの主稜縦走は約6時間30分を要する。

DATA

正式名称: 朝日岳
別名: 朝日岳(あさひだけ)
山域: 朝日連峰
都道府県: 山形県
標高: 1,871m
2万5千図: 朝日岳

※ 大朝日岳の紹介文についての注意点

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大朝日岳に行くモデルコース

  • 朝日連峰(ハナヌキ峰・大朝日岳) 1泊2日
    体力度: ★★★★ 危険度: ★★★ 10時間50分 1泊2日
    【1日目】古寺鉱泉駐車場・・・古寺鉱泉・・・ハナヌキ峰分岐・・・大朝日小屋【2日目】大朝日小屋・・・...
  • 秀麗な三角錐の山頂が目立つ朝日連峰の主峰へ
    体力度: ★★★ 危険度: ★★ 11時間15分 1泊2日
    古寺登山口・・・ハナヌキ峰分岐・・・古寺山・・・小朝日岳・・・大朝日小屋・・・大朝日岳・・・大朝日小...
  • 日暮沢から竜門小屋へ 1泊2日
    体力度: ★★★★ 危険度: ★★★ 12時間50分 1泊2日
    【1日目】日暮沢小屋・・・清太岩山・・・ユーフン山・・・竜門山・・・竜門小屋【2日目】竜門小屋・・・...
  • 朝日連峰(鳥原山・大朝日岳) 1泊2日
    体力度: ★★★★ 危険度: ★★★ 12時間55分 1泊2日
    【1日目】朝日鉱泉・・・金山沢出合・・・鳥原小屋・・・鳥原山・・・小朝日岳・・・大朝日小屋【2日目】...
  • 大朝日岳から祝瓶山を縦走する 1泊2日
    体力度: ★★★★★ 危険度: ★★★★ 19時間15分 1泊2日
    【1日目】朝日鉱泉・・・金山沢出合・・・鳥原小屋・・・鳥原山・・・小朝日岳・・・大朝日小屋【2日目】...
  • 朝日連峰(以東岳・大朝日) 2泊3日
    体力度: ★★★★★ 危険度: ★★★★ 19時間55分 2泊3日
    【1日目】泡滝ダム・・・七ツ滝沢吊橋・・・大鳥小屋(タキタロウ山荘)【2日目】大鳥小屋(タキタロウ山...

大朝日岳周辺の最新情報

登山口情報

  • 泡滝ダム / 大鳥登山口 
  • 朝日鉱泉 
  • 古寺鉱泉 
  • 原バス停 / 障子ヶ岳登山口 
  • りふれ / 五味沢登山口 
  • 祝瓶山荘 
  • 日暮沢小屋 

  • 【泡滝ダム / 大鳥登山口】
    山形・新潟県の境上に山々を連ねる朝日連峰の山形県側の登山口のひとつ。泡滝ダムへはバスが利用できる。ただし便数は少ない。人数が多ければ、タクシーを利用してもよいだろう。夏季は乗合登山ハイヤーも運行される。
    バス停から奥へのびる林道を進むと、ほどなく泡滝ダムへ。そこから大鳥川に沿った登山道となる。

  • 【朝日鉱泉】
    朝日連峰のの最高峰である、大朝日岳の登山口。
    朝日鉱泉へは夏山期間はバスが利用できるが、便数はすくない。人数が多ければ、タクシーを利用してもよいだろう。
    マイカーの場合は朝日鉱泉の駐車場を利用するが、スペースは少ない。
    朝日鉱泉から、正面に大朝日岳を望みながら眼下に流れる朝日川へと下っていく。

  • 【古寺鉱泉】
    大朝日岳の登山口。林道最奥にある古寺鉱泉は駐車場から5分ほど山道を進むとある。アクセスはマイカーまたはタクシーのみとなる。


  • 【原バス停 / 障子ヶ岳登山口】
    朝日連峰最大の岩壁を有する障子ヶ岳の登山口。バスを利用できるが、マイカーやタクシーなら大井沢川沿いの林道に入り、林道歩きをショートカットできる。

  • 【りふれ / 五味沢登山口】
    大朝日岳山系、祝瓶山方面への登山口。バス利用の場合は長い林道歩きを強いられるので、下山の際に利用したい。登山口周辺にある「白い森交流センターりふれ」は、温泉施設ほかキャンプ場もあり便利。
    アクセスはバスでも可能。JR小国駅から小国町営町営バスでアクセスできる。マイカーの場合は林道ゲート(大石橋手前)まで進め、3時間近く短縮できる。

  • 【祝瓶山荘】
    大朝日岳山系、祝瓶山への登山口。アクセスはタクシーまたはタクシーのみとなる(長井市街から約1時間)。祝瓶山荘前に10台程度の駐車スペースあり。

  • 【日暮沢小屋】
    大朝日岳山系・竜門山への登山口。日暮沢小屋があり、シーズン中はトイレも使える。
    アクセスはマイカーかタクシーのみ。


周辺にある山小屋

  • 大朝日小屋 
  • 竜門小屋 
  • 鳥原小屋 
  • 古寺鉱泉朝陽館 
  • 角楢小屋 

  • 【大朝日小屋】
    無人小屋
    場所: 大朝日岳頂上北直下
    電話: 0237-62-2139
    FAX: 0237-62-4736
    営業期間: 通年 例年7/上~10/中、管理人在駐

  • 【竜門小屋】
    無人小屋
    場所: 竜門山山頂北西400m 日暮沢車道終点から8km
    電話: 0237-76-2416
    FAX: FAX兼
    営業期間: 通年 例年7/下~8/中、5/初~10月第2日曜の週末と祝日は管理人在駐

  • 【鳥原小屋】
    無人小屋
    場所: 鳥原山東方500m
    電話: 0237-67-2111
    FAX: 0237-67-2117
    営業期間: 通年 夏期管理人在駐

  • 【古寺鉱泉朝陽館】
    営業小屋
    場所: 古寺から南方、車15分、下車後5分
    電話: 090-4638-7260
    FAX: 023-645-3967
    営業期間: 5/1~11/30

  • 【角楢小屋】
    無人小屋
    場所: 荒川角楢沢出合
    電話: 0238-67-2303
    営業期間: 通年

大朝日岳に関連する登山記録

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19年09月24日(火) 北陸・信越・東海 ・3日間 クラブツーリズム・あるく
<登山上級>『日本百名山  朝日岳・蔵王山 3日間』

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