行程・コース
天候
曇り時々霧
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
東京駅 6:20 やまびこ201号 往復10780円
那須塩原駅 7:45 西口 那須ロープウェイ行きバス 増発便 出発 8:00 2日間パス2600円
山麓駅 8:55 着 ロープウェイ往復1800円(バスの2日間パス提示で1620円)
9:55 渋滞のため休暇村那須付近で下車、山麓駅まで徒歩
この登山記録の行程
山頂駅(10:53)・・・茶臼岳(11:26)・・・峰ノ茶屋跡(12:02)[休憩 18分]・・・朝日岳分岐(12:49)・・・朝日岳(12:56)[休憩 8分]・・・朝日岳分岐(13:13)・・・峰ノ茶屋跡(13:39)・・・牛ヶ首(14:11)・・・沼原分岐(14:30)[休憩 6分]・・・牛ヶ首(15:04)・・・山頂駅(15:24)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
那須岳の紅葉は素晴らしかった。けれども道路渋滞で歩き始めが遅くなってしまい、快晴だった山は厚いガスに覆われ、その鮮やかな色彩は霧の合間に見えただけ。同じ日でも早い時間に登った方の記録には、素晴らしい紅葉の写真があり、はっきり明暗を分けた形だ。来シーズンにでもアプローチを考え直して、再び登ってみたいと思う。
山登りの鉄則の中でも「早出、早付き」は、いの一番にくるものだろう。山では時刻が進み気温が上がると上昇気流によって雲が発生し、天候も崩れやすくなる。だから、早い時間から行動することは、安全の上でも、素晴らしい景色を楽しむ上でも大事なポイントだ。これまでもあたう限りこの鉄則を守ってきた。しかし、紅葉の時期の那須岳は、その素晴らしさと、東京からの日帰り圏にある上にロープウェイでアプローチでき、小さいお子さんづれでも登れる手軽さゆえに多くの人を惹きつけ、登山口までのアプローチで大渋滞を引き起こしてこの鉄則を守ることができなかった。
出戻り登山者の家から、公共交通機関を利用した場合の最速で9時前にロープウェイ山麓駅に到着する計画を立てていたのだが、バス乗車の長蛇の列から、山麓駅への道路の大渋滞まで全てが予想以上で、歩き始めが計画よりも2時間も遅くなってしまった。おまけにこの日は朝から気温も湿度もかなり高く、下から見上げた時には快晴だった那須岳も、交通渋滞に巻き込まれているうちに上部から雲に覆われていく。
大渋滞にはまってほとんど進まないバスを途中で捨てて、山麓駅に歩き出すも、その先もロープウェイ切符の列(バス乗車切符の売り方もそうだけど、東野交通さんもっとうまく大量の乗客を捌く方法はあります。毎年のことなんでしょうからもう少し工夫をしていただけるとお互いハッピーだと思うんですけど)、乗車の列、さらには登山中の鎖場通過待ちの列、帰りのバスの乗車待ち、那須塩原駅までの道路の大渋滞と、長い長い列また列を眺める1日になってしまった。いやはやすごいものである。それも、片鱗だけでも充分に素晴らしさが感じられた那須岳の紅葉の魅力のゆえなのだろう。ガスに巻かれて歩きながら、今回は偵察ということにして、来シーズン以降にどうやって快適にここを歩くことができるのか考えようと思った。
鎖場もあるが、他の山域ならついていないような場所で、すれ違いなどに注意して歩けば、何の問題もないだろう。小さなお子さんを連れた家族連れも元気に歩いている。艶やかな紅葉に、峨々たる岩場、吹き上がる水蒸気などの変化に富んだコースは、素晴らしいものだと思った。紅葉シーズンだけなのかもしれないが、非常に人が多い上に山慣れしていない人もたくさん歩いているため、すれ違いなどの勝手が違った。多少山登りをしているこちらが気を使ってあげればいいのだが、不慣れさゆえか、足元がおぼつかない人、ストックを振り回すように歩く方々や、狭い岩場を譲り合うことができず却って混雑がひどくなるような場面もあった。道を譲る時は山側の安定した場所に避けるなど基本を再確認したい。
今回は、当初茶臼岳(標高1915m)から朝日岳(1896m)を経て三本槍岳まで往復する計画だったのだが、出発が大幅に遅くなってしまったこと、ガスで展望が期待できないこと、むしろ途中で見かけ紅葉が最盛期を迎えていた姥ヶ平を散策する時間を作りあわよくば帰りの渋滞を避けようと、朝日岳から引き返した。午後遅くにはわずかに晴れ間も出たので、姥ヶ平の紅葉はひときわ鮮やかであった。今回歩いた範囲では、姥ヶ平の他に隠居倉あたりの紅葉もピークのようであった。
帰りは、鹿の湯に入湯しようと楽しみにしていたのだが、帰りのバス乗車の長蛇の列や、大渋滞に恐れをなしてそのまま那須塩原駅に向かった。それでも通常1時間20分ほどの所要時間が3時間となり、紅葉の時期の那須岳の人気を最後まで見せつけられた。タイトルも「紅葉の那須岳」にしようか「大渋滞の那須岳」にしようか迷うほどである。
再度紅葉の時期に登るにはどうしたら良いだろうか?公共交通機関利用である以上、今回の計画以上に早い時刻に到着することはできない。少なくとも休日は諦めて、得意技の腹痛で平日に、それもできれば三斗小屋にでも前泊して早朝から歩き出す、だろうか・・・・悩ましい。
コース定数20.3。主観的なグレードB
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