行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
登山口(7:30)ハイランドSG(7:55)向坂山(8:10)白岩山(8:50)水呑ノ頭(9:10)白岩峠(9:35)登山口(9:45)/ハイランドSG(10:10)遠見の岩(10:30)鞍部(1385m/10:45)小川岳(11:20~40)ハイランドSG(13:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
年間計画だとGW後半は白馬岳にスキーで登って村営小屋に泊まり、清水尾根を下降して日帰りで名剣山に登る予定だったのだが、飯森山で痛めた左足の状態が万全とは言えないうえに天気も思わしくないので、「今年登れないと、永久に登れなくなるかも知れない」と忸怩たる思いに囚われながらも、好天の持続する宮崎県へ転進する。(白馬岳を目指した高年パーティーが全員遭難死するというニュースを聞いて、「天候に逆らって無理をしたのが原因だろう」と瞑目する。)
登山口まで170㎞走ってテントを張る積りで宮崎空港を出発したのだが、眠くなって60㎞手前の道の駅青雲橋でストップする。国道から離れた駐車場の一番奥に先客のテントが2張りのあるのを見て、「シメタ!心強い」と思いながら隣にテントを張って寝る。
高千穂町を抜けてスキー場を目指して走っていくとワイパーを使うほどの雨が降ってきて、宮崎山行4日間の前途に暗雲が広がる。リフト乗場のカシバル峠はガスの中だが雨は降っておらず、「計画通りに初日をスタート出来そうだ」と胸を撫で下ろす。登山口には車が1台見える。「気持ちに余裕がある、疲れる前に小川岳をピストンしよう」と考えて車道をスキー場の方へ上がって行く。
ゲレンデに上がると視界は100m前後で、広大なゲレンデの何処に在るか分からない小川岳への入口を探し出すべくも無く、「もう一度出直さないと駄目か」と気落ちして諦め、向坂(むこうざか)山を目指す。
ゲレンデ最上部から緩い階段道が山頂へ通じている。「小川岳への分岐がないか」と左に注意して歩くが、分岐する道は現れない。まだ芽生え前の褐色の落葉樹に包まれた向坂山を踏んで白岩峠(杉越)へ下り、一本立てて先へ進むと白岩山から1人下りて来る。「早いですね!」と声を掛けると、「自分は貧乏籤だ。車を回して、扇山へ縦走する仲間を迎えに行かなければならない」とぼやく。
石灰岩の白岩山を越えて下った尾根の東斜面に山シャクヤクが生えている。先週の徳島高丸山を上回る規模に「凄い」と驚くが、鹿除柵下方の落葉樹の斜面には千株以上が生えていて、「これ程の群落に出合うとは!」と圧倒されて眺める。縦走路から左へ折れて三角点のある水呑ノ頭(地形図には、ここが白岩山と記されている)まで足を伸ばすと、2パーティー5人と出会う。
登山口へ戻る途中、白岩峠付近で単独の男性と会い、「小川岳への道は在りますか」と聞くと「ゲレンデの最下部に登山口が在る」と教えられ、登頂の意欲を回復する。登山口へ戻り、車でリフト終点へ上がる。
ゲレンデを尾根沿いに下りて行くと、教えられた通りに鞍部(1,505m)の直ぐ先に登山口が在る。「数年前に拓かれたと言う道が、生き残っているだろうか。藪に埋もれて廃道になっていないだろうか」と心配していたのだが、はっきりした登山道が尾根へ上がっている。
左手の遠見ノ岩へ足を伸ばして引返し、所々にコバイケイソウの群生を見ながら緩い尾根を下って行く。最低鞍部付近では少し薄緑色に染まるが、山頂までは意外と長く変化の乏しい冬枯れの道が続いて飽きてくる。
小川岳山頂で一息入れて引返すと次第にガスが取れて向坂山が姿を現し、ゲレンデへ戻ると白岩峠の下りで出会った大家族が陽光を楽しんで遊んでいる。小川岳の写真を物にして登山口へ下ると、10余台の車で賑わっている。
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