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ジャパンカップと古賀志山周遊

天狗鳥屋、長倉山(七倉山)、鞍掛山、シゲト山、三角山、P540、斑根石山、中尾根最高点P525、古賀志山、御嶽山、中岩、赤岩山、北ノ峯、坊主山( 関東)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 宇都宮市森林公園の駐車場。300台以上の大きな駐車場。ゲート内の大駐車場は開場が7時30分~18時00分(冬季はさらに時間が短い)の時間制限があるので注意。時間外は道路脇の駐車スペースを利用する。今回は、くしくもジャパンカップと重なってしまったため、公園1km手前のジャパンカップ用の有料駐車場(500円)を使用。

この登山記録の行程

ジャパンカップ用有料駐車場(05:47)・・・森林公園(05:59)・・・天狗鳥屋(06:24)・・・長倉山(七倉山)(06:41)・・・鞍掛神社(06:58)・・・鞍掛山(07:29)・・・猪倉峠(08:01)・・・三角山(08:42)・・・P540・・・斑根石山(09:58)・・・中尾根最高点P525(10:04)・・・富士見峠(10:41)・・・古賀志山(10:54)・・・御嶽山(11:13)・・・中岩(11:30)・・・二尊岩(11:42)・・・赤岩山(11:50)・・・猿岩(12:02)・・・北ノ峯(12:21)・・・坊主山・・・ハングライダーゲレンデ(12:41)・・・赤川ダム(13:51)・・・森林公園(13:56)・・・ジャパンカップ用有料駐車場(14:17)

コース

総距離
約19.5km
累積標高差
上り約1,630m
下り約1,630m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

極度の寝不足に体調不良が重なって、最悪のコンディションだった週末。このまま寝込んでしまうと完全に週末がつぶれてしまうとの焦りから、山に行って森の気(パワー)を貰うことにした。薬不要の荒治療。
日曜日の早朝2時に起きて山の準備をする。我ながらの山バカぶり。
目的は、日本百低山にも選定されている宇都宮の古賀志山。こんな時のために取っておいた山で、低山が密集していていろいろなコースが楽しめる。ファミリー登山としても親しまれているが、場所によっては鎖場が続くバリエーションルートもあり滑落事故が絶えなかったことから、最近では初級から中級者コースに認定が切り替わったという。
ロングコースも楽しめて、大好きな岩場・鎖場があるなんて、病魔退散にはもってこいの山歩きだ。
明け方前の4時半。駐車場のある森林公園に到着。正確に言うと、入口手前のところで誘導灯を振っている制服を着たおじさんにとめられた。最初、警察の飲酒検問かと思ったが、よく見るとガードマンのおじさん。
「許可書持ってますか?」といきなりぶっきらぼうな質問。「えっ、許可書?持ってません」。
「じゃ、入れません。」と即答。
確か、駐車場は無料だったはず。許可書ってなんだ???
「(今日)なにかあるんですか?」と聞いたら、「こいつ、そんなことも知らないのか?」という含みで、「ジャパンカップ」としたり顔で言うおじさん。
「自転車のロードレースか!」と思考が遅れてやってきたが、聞いた瞬間は思わず「はあぁ?」だ。
「じゃ、どこに停めればいいんですか?」と聞くと「この辺の人間じゃないから知らん」と、これまたイラつく回答。「こっちだって県外者ですよ」とつい言ってしまった。
「じゃ、調べるので暫くその手前のところに停めて(停車)もいいですか?」と聞くと「ダメダメ、そんなところに停めちゃ(駐車)」と会話がずれていて取り付く暇もない。
明け方前、真っ暗で右も左も分からない状態。やって来る車もほぼいないのに、「調べる間の数分ぐらい停めたっていいだろう!」とイライラが破裂しそうだったが、これ以上、無駄に時間を使っても体調不良が悪化するだけと諦めることにした。
結局、周囲の山道を走り回ったが、停めれそうな場所は見つけられなかった。諦めてもう一度、森林公園まで戻り、約1km手前にあったジャパンカップ用と思われる有料駐車場に車を停めた。500円也。レース観戦者が前泊しているのだろうか、10台程の車が停まっていた。
そうこうしているうちに明るくなってきたので、急いで身支度を整えてザックを背負う。
駐車場の誘導係をしていたお兄さんに「登山口はどっちですか?」と聞くと「えっ?分かりません」と。そりゃーそうだろう。ジャパンカップの質問なら別としても、この人たちには、登山の質問自体が間違いだ。
GPSで方角を確かめてから、とりあえず森林公園を目指す。車では1km程離れていたが、民家の間をぬって歩くと意外に近かった。
森林公園に入ると直ぐに、大きな弾幕が見えた。レースのスタート地点とゴール地点になっているようだ。その近くには大手チームのものだろうか、巨大なトレーラーが並んでいた。静かに開始の時間を待つレース会場。なるほど、面白そうだ。
今日は、古賀志山を堪能すべく山塊をぐるっと周遊する計画。できるかぎり距離を歩きたいと思っいたので、調べてみると「12座縦走」と言う記録があったので、それを参考にさせてもらい、GPSにセットしたナビゲーションを作動させる。
朝日が射し込む前の静かな森へと入っていく。
登山と言うより散策に近い。公園の周辺には遊歩道が整備されていて歩きやすかった。
最初の一座は、「天狗鳥屋」と少々変わった名前。コース外にあるので、分岐点を見落とさないよう注意が必要。入り口に「こぶし岩」とあったので、ついでに見てこようと思ったが、山頂付近を一生懸命探したものの、結局見つけることはできなかった。看板を立てるならできれば最後まで責任をもって誘導して欲しいものだ。天狗鳥屋のピークだけ踏んで、コースに復帰する。
続いて、「長倉山(七倉山)」、「鞍掛山」と歩く。どれも低山なので、勢い付けて歩いていると頂に気が付かず、通り過ぎてしまいそうだった。
それにしても、早朝だけあってか、蜘蛛の巣がやたら多い。10mおきに、ぶわっと顔に蜘蛛の糸が纏わりついてきて、不快極まりない。
鞍掛山からは一旦大きく降って猪倉峠からまた登り返す。
北主稜線と呼ばれるとても歩きやすいコースだった。見晴らしの良い岩の上に立ってみると、雲に隠れた高原山が見えた。
反対側から今日初めての登山者とすれ違う。挨拶を交わすとジャパンカップを観戦ついでに登山に来たという。「ジャパンカップって何時までやっているんですか?」と聞くと、「2時までですよ」と教えてくれた。頭の中で今日のコースを思い浮かべる。2時であればなんとか間に合うかも知れない。「レースに間に合わせてゴールする」を今日のミッションにしよう!!。
縦走路から外れて、「三角山」を目指す。三角と言うだけあって小さいながらなかなか登り応えがあって楽しかった。標高493m。
山頂からそのまま谷側へと降り、沢沿いに元の縦走コースへ復帰するように進んで行く。
地図では手岡峠を目指すべきと思っていたが、なぜか参考にしていた軌跡は、峠手前で左に折れていた。不思議に思いながらも、何か意味があるのかとそのデータに従ったが、結局、途中でルートを見失ってしまった。仕方がないので、藪漕ぎで斜面をよじ登り強引に縦走ルートへと復帰した。
稜線を歩いていうと手前に巨大な岩の塊が出現した。稜線をふさぐように聳えている。「これを登るのか?」と思ったが、近づいてみると、登山道はその岩の下側をトラバースするように迂回していた。「さすがに登るのは難しいか」と納得して岩を迂回したところ、一つの看板を見つけた。「この付近、危険地帯」。
「経験者同伴でない場合は入らないでください」とあった。しかも、よく見ると先ほど迂回した岩壁に垂直の鎖が垂れ下がっている。
素晴らしい。妙義山の鷹戻しを思い出すような看板と光景だ。
ルートからは外れているので、登る必要は全くなかったが、垂直の鎖と挑戦的な看板を見た以上、登らない訳にはいかない。ザックから皮手袋を取り出して、今日、最初の本格的な鎖場に足をかける。
鎖場はやはり楽しい。サクッと登って、眺望だけ楽しんで再びコースに戻ってきた。この先のこんな鎖場があるなら楽しみだ。
そう思っていたが、残念ながら鎖場もなく次の目的地「斑根石山」へ到着してしまい少し拍子抜けだった。標高559m。
斑根石山から降り、富士見峠を抜けていよいよメインの「古賀志山」。標高582.8m。
広々とした山頂には2つのグループと単独の方がそれぞれテーブルに座って食事をとっていた。それほどお腹は空いていなかったので、リンゴだけかじりながら、ぼーっと景色を眺め休憩をとる。曇天のため眺望がきかなかったが、麓の街並みはよく見渡せた。遠くの方から大きな歓声が聞こえてきた。ジャパンカップのレースが始まり、盛り上がりを見せているのだろう。
標準的な周遊の場合は、このまま赤川ダム方面へ降るが、今回は12座を狙うので、そのまま古賀志山の稜線を進みピーク数を稼いでいく。ただ、ここから先は破線ルートにつき、しっかりと意識レベルを上げていかなければいけない。
そう思って挑んだ破線ルートは、アグレッシブな鎖場が沢山あって、今回のコース中で最もウキウキしながら歩くことができた。
特に、「御嶽山」からの眺望は素晴らしく、ここだけでも足を延ばすべきだと思った。
「赤岩山」を抜けて「北ノ峯」まで歩く。ここまでが古賀志山の主稜線と呼ばれるルート。ここからは尾根を外れて、下山モードに入る。
降っていくと最後に林道にたどり着き、あとはひたすら舗装道路を赤川ダム方面へ向かって戻るだけ。
途中、パラグライダーの練習場を通った。
稜線からもちらっと飛んでいる姿が見えたが、今も一人、ふんわりと宙に浮くように飛んでいる。
そこへ、ショップのトラックに揺られながら、ゲレンデにやってきた方がいたので、話を聞いてみた。今日は風が弱くなかなか難しいコンディションとの事。
薄くて軽そうなパラグライダーの素材。昔、友人がやっていた時はもっと重かったような気がする。素材もかなり進化しているということか。
長い林道をトボトボと歩いていると、歓声が聞こえてきたと思った。山頂で聞いたようなマイクを通しての声ではなく。生の声。
見ると、林道の先がジャパンカップのレースコースに合流していた。
TVでよく見るような横断幕があちこちに掲げられていて、沿道には沢山のファンが溢れていた。テントの下でモニターをチェックしているのは参加チームの方々だろうか。
そこへ、4,5台のロードレーサーが通り過ぎて、大歓声が巻き起こっていた。
自分も太古の昔に自転車をやっていたことがあったので、レースが懐かしくなり、足を止めて観戦をすることにした。自分の場合、レースは趣味程度だったが、こうやって見ているともう少し本格的にやっていればもっと面白い世界もあったのかと思った。
降ろうと思っていた林道はこの先、レースのルートとなっていたため、地図を確認したところ遊歩道があったため、それを使って赤川ダムまで戻った。
スタート地点の森林公園まで戻ってくると、腕時計は2時少し前。レースもいよいよ終盤で、状況を伝えるアナウンスの声にも力が入り、大きな声と拍手が山間部にこだましていた。
ゴールのある会場まで戻ると、つま先から頭の上まで完全なチャリダー姿の人で溢れていた。参加者なのか観戦者なのか見分けがつかない。周囲には食欲をそそる屋台や自転車のグッツを扱うショップが建ち並び、完全なお祭り騒ぎだった。
その中に一人、ザックを背負った汗くさい男が人波を縫うように歩いている。笑えるほど場違いだった。時間も2時を過ぎてレースも終了したようで、人波が駐車場に向かって動き出した。これ幸いにその波に乗って駐車場へと戻る。
出だしからいろいろあった登山だったが、結果的にはジャパンレースの雰囲気も垣間見れた楽しい登山だった。ただ、結局、自分がどの山に何座登ったのか、よく分からずじまいの登山だったともいえる。笑。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • なんかいつも場違いの場所に現れる稀有な人(笑)

  • 引きはいいんです。
    宝くじの類は当たらないけど。落石にも当たらないから、まぁよしとしますか。
    ^_^

登った山

鞍掛山

鞍掛山

492m

古賀志山

古賀志山

582m

よく似たコース

鞍掛山 栃木県

ヤマツツジ、新緑、紅葉、展望が楽しめる山

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
4時間20分
難易度
★★
コース定数
15
古賀志山 栃木県

ハイカーとクライマーに人気がある岩の殿堂・古賀志山へ 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
5時間1分
難易度
★★★
コース定数
18
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