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利尻山-230627

利尻山( 北海道)

パーティ: 1人 (martygeros さん )

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行程・コース

天候

登山口へのアクセス

その他
その他: ホテル(6:20)…<徒歩>…稚内FT(6:40/7:15)-<フェリー>-鴛泊(8:55)
稚内に前日飛行機で移動(強風で欠便リスクあった…)…ホテルから徒歩でフェリーターミナルへ。予約済みの一等和室にてアクセス。この日は一等和室全席埋まっていました。

この登山記録の行程

鴛泊港(09:05)・・・利尻北麓野営場(09:58)[休憩 4分]・・・長官山(11:46)[休憩 1分]・・・利尻山避難小屋(11:57)・・・沓形分岐(12:40)・・・利尻山(12:54)[休憩 23分]・・・沓形分岐(13:32)・・・三眺山(14:18)[休憩 8分]・・・七合目避難小屋(15:33)・・・見返台園地(16:29)・・・沓形(17:39)

コース

総距離
約19.7km
累積標高差
上り約1,836m
下り約1,833m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

年始の目論見に梅雨時は北海道…どうせなら北端へと言うのが今回の山行で、利尻と礼文を歩いて来ました。この記録は利尻登山。ピストンを避けたいので必然的に鴛泊-山頂-沓形としましたが、沓形ルートは苦難もあり…距離は20km越えで定数44の結構な強行軍。一番の失敗は水!…500cc+甘露泉水の手酌3杯だけで何とか凌いだが、最後は乾き切って沓形の酒店前自販機は命の水でした。
日程は予約の関係で4月の終り頃から決め打ちとなりましたが、利尻の天候は風こそ強かったものの(これが普通との事だが…)晴れ渡ってラッキー。朝稚内を出てフェリーで島に渡り、鴛泊港からのスタート。比高1700mを一気に登る気合を入れる。まあ去年富士で金鳥居から本八合迄登った事を考えるとどんな感じかな…と少し愉しみに進行。
野営場へは車道歩きで只管汗を拭き拭き進む。ここでトイレを借りるがレンジャーの方が山頂付近は強風で途中で引き返す人もいるとか(脅しか?…)。
登山道へ入って程なく甘露泉水。歩き始めて未だ水は一口も接種していなかったがここで手酌3杯喉を潤す。野営場から10分程で3合目だが標高はたった270m…。4合目(野鳥の森)、5合目(雷鳥の道標)と上がるが、ずっと樹林帯の中で遠望全くなし…。その先から時折少し開ける場所あり風が吹き込んで身体を冷やしてくれる(有難い)。漸く6合目の第一見晴台へ到達。さっき登り始めた鴛泊港を眼下に…水平線が円く見える…。だが目を凝らすが稚内も礼文も雲の向こうで全く見えぬ。
7合目(胸突き八丁)を過ぎ更に進んで第二見晴台…手許を見るとやっと1000m越えたか…だが高度があり逆に遠望は雲しか見えぬ。
この辺りから長官山付近が見え、山容も明確になって来る。7合目から30分程で8合目の長官山へ到達。やっと頂上が見えた。雪渓も目に入る。
この先暫くは勾配も緩んで避難小屋へ少し下りる感じ。避難小屋は樹林帯の中だが暫し進んで開ける。日陰にエゾノハクサンイチゲが見え隠れすると9合目。更に20分で漸く山頂直下の沓形分岐。土嚢を少し上迄運ぶボランティアがあったが下りの余裕を考えてスルー(もう少し体力あればな…)。いつしか急勾配の岩場も混じる頂上付近。頂上直前に踊場あり。ローソク岩も見える。最後の岩場を登って登頂。意外に山頂の風は然程強烈ではない(時間の所為かも)。ここでランチ。
さて急傾斜を下って沓形分岐へ戻る。暫くは普通の登山道…陵を巻いて山頂西側の急斜面に差しかかると残置ロープのオンパレード。それを抜けて一旦高度を上げると浮き石だらけのガレ場。折からの強風に煽られた落石の中をタイミングを見計らいつつ通過。だが拳大の石が左肘を直撃!!…少し腫れた程度で済んだが…。ここが親不知子不知なのか…。何れにしても簡易ビレイギアと6爪アイゼンは持参したが必要なかった。難所の前後には足下に多様な草花(キバナノコマノツメ、オオイヌノフグリ、キジムシロ、ハクサンチドリ、ウコンウツギ、エゾカンゾウ、ゴゼンタチバナ、etc.)がお目見えし、目を楽しませてくれる(鴛泊ルートより多種)。その後小ピークのヤセ尾根等を乗り切り三眺山へ到達。やれやれ…と思い足下を注意しつつ8合目、7合目、避難小屋と下りて来た…。遠く沓形の街が見えて元気が出たが、その先は水切り様に掘れて足下は溶岩の裂け目やゴロ岩が散在する誠に歩き難い途…。難所を切り抜けた疲れた脚に追い打ちをかける…。全く速度が上がらぬ状況で漸く5合目(見返台登山口)へ。旧登山道への分岐もあったが、もう沢山…。
最後に駄目押しの林道歩き。それでもさっきよりは随分マシだが口の中に水分がなくなった感覚を我慢しつつ10分/km強のペースで歩き続け沓形へ到着。途中、酒屋さんの自販機で喉を潤し、宿泊先に計画10分遅れで到着。
追加の水分補給後、シャワーで汗を流し、ほっけのチャンチャン焼きとホタテに舌鼓を打ちました。

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フォトギャラリー:44枚

利尻島鴛泊港フェリーターミナルから出発。

利尻神社…麓の本殿。

利尻北麓野営場(鴛泊登山口)へ寄る。

突入直後の登山道…。

甘露泉水。とは良く言ったものだ…。

程なく3合目を越える

鴛泊港を眼下に…。水平線も円く見える。6合目の第一見晴台から。

7合目(胸突き八丁)の標柱。

第二見晴台へ到達。

ここからの展望でも礼文や稚内は見えず…。

長官山へのルートを見ながら…気合を入れ直す。

長官山の歌碑。

8合目標柱。

漸く見えた…利尻山頂。

避難小屋を通過。

途沿いにエゾノハクサンイチゲが顔を出す。

9合目の標柱を通過。

沓形分岐にある土嚢ボランティアの一角。

山頂直前の踊場にて、山頂とローソク岩。

漸く登頂。

三角点。

山頂の祠。

ふたたびローソク岩…。

沓形分岐へ戻る。

三眺山を臨みつつ…沓形ルートを下りて行く。

キバナノコマノツメ。

オオイヌノフグリ。

最大の難所と感じたガレ場。親不知子不知から谷底を臨む。どうやら雪渓は既に消えている様で大助かり…。

そして、足下は百花繚乱。これはハクサンチドリ。

キジムシロ。

ウコンウツギ。所々に群生が見られた。

9合目三眺山へ到達。利尻の西側を臨む。

ここにも祠。

エゾカンゾウ…花弁が少々細いが。

ゴゼンタチバナ。

7合目避難小屋。

避難小屋から少し下ると、沓形の街並みが見えて来た。

だが、何だよこの途…。下りは特に脚への負荷高く歩き辛い事この上ない。

6合目を通過してもご覧の通り…全くスピードが上がらぬ。

あと少しで5合目と言う所。旧登山道への分岐。いえ、もう腹一杯です。

車道との合流点。

林道を延々、黙々と下る…。もう口の中が渇ききっている…。

沓形の街に入った所で下山完了とする。

標準タイムとの比較。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア バックパック
スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池 タオル 帽子
グローブ サングラス 着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具 ツエルト
健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 軽アイゼン トレッキングポール GPS機器 ロープ
カラビナ 安全環付きカラビナ ハーネス

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登った山

利尻山

利尻山

1,721m

よく似たコース

利尻山 北海道

稚内沖に浮かぶ最北の鋭鋒

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
7時間40分
難易度
★★★
コース定数
34
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