行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
元橋(11:20)・・・林道終点(13:10)・・・赤湯温泉山口館(14:30)
【2日目】
赤湯温泉山口館(06:30)・・・分岐(07:00)・・・フクベノ平(08:50)・・・九合目半(11:10)[休憩 10分]・・・苗場山(11:40)[休憩 30分]・・・苗場山(12:15)・・・神楽ヶ峰(13:25)・・・小松原分岐点(13:40)・・・上ノ芝(13:45)・・・下ノ芝(14:25)・・・和田小屋(15:15)・・・かぐらスキー場町営駐車場(15:55)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
10月は紅葉の季節。山も多くの人で賑わうが、私自身はこれまでほとんど縁がなかった。私の仕事は10月が繁忙期で、過去、10月に山登りに行けた試しがない。今年こそはと機会を伺っていたが、天気の優れない土日が続いたおかげで、結局山には行けず仕舞い。待ち続けていたところ、11月に入って早々の三連休は、天気良好との予想。1泊2日の山行を計画した。
今回の目的は、苗場山。
・平標山の西隣にあって。関東からはアクセスがとても良い。越後湯沢駅からバスの便も多い。
・頂上へ至る登山道はざっくり7通り以上あり、季節に合わせて様々な登り方が楽しめる。
・10/25ぐらいまではゴンドラリフトが動いている。今回も田代湖のドラゴンドラが動いていたが、苗場山→田代湖の登山道は2020年に廃道になったそう。
・特筆すべきは、東西に点在する温泉。朝夕の冷え込みも厳しくなるこの季節、山歩きで汗だくになった体を洗い流し、疲れ切ってあちこち痛む体を湯船に沈め、スカッとしたところで土地ならではの食事を頂戴する、このコンボには、普段温泉に興味のない私も「生きてて良かった」と思う。
初日は季節外れの快晴。天気が良すぎて、全国の最高気温は28度Cだったと聞く。
・元橋バス停
バス停から道を少し進むと、鉄橋へ向けて100mほど下っていくのだが、ここの下りは結構急。少し焦った。
やがて林道に出ると、その先は紅葉を楽しみながら平坦な道。林道終点を過ぎると、ようやく登山道らしくなる。
鷹の巣峠の辺りは、季節外れのカンカン照りで、秋とは思えない暑さだった。好天に恵まれてか、すれ違う登山者も多い。
・赤湯温泉
山小屋はよく手入れされていて、スタッフの皆さんも応対が丁寧だった。今日は宿泊客が30人で大忙しとのこと。
トイレも清潔だった。
温泉は、露天風呂が素晴らしい。湯がぬるめだが、そのおかげで、時々景色を眺めながら、ずっと湯船に浸かっていられる。
・テント場
登山道の途中に、8張ほどのスペース。水場は近く、温泉も24時間入り放題。谷のおかげで風も弱い?ペグは打ちやすい。河原が近いので、石も入手しやすい。ただし、川沿いのため水流の音がとても大きい。私は水流の音は好きな方だが、中々寝付けず。睡眠時間は長めにとった。
苗場山から下りてきた登山者によると、山頂付近の雪は、直近の快晴でほとんど解けているとのこと。軽アイゼンを準備していたが、出番はなさそう。
朝、夜露で濡れたテントを畳んで出発。予定より1時間近く遅れてしまった。睡眠不足のせいか、体調は今一つ、ザックが重く感じる。
2日目は終日曇りだったが、その分涼しくて助かった。
小屋から河原を進み、鉄橋脇の土手を這い上がって鉄橋を渡る。赤倉山への分岐点を過ぎると昌次新道に入る。良く整備された登山道を地道に進み高度を稼いでいく。
・フクノベ平手前の水場は、水量僅かだった。雫を掬って、顔を洗う。フクノベ平付近は、400mほど平坦で一息付ける。行動食を摂りつつ一休み。
・9合目半
フクノベ平から九合目半までが長い。森の中を地道に進み、一歩ずつ高度を稼ぐ。九合目半手前の岩場は疲れた体には堪えるが、それほど長続きしないのが救い。9合目半にたどり着くと、別世界が広がっていた。
・苗場山
山頂まで広々とした湿原が広がっていた。山頂付近に建物があり、そこまで木道が伸びている。所々休憩しつつ、心地よい景観を楽しみながらゆっくりと歩く。山頂付近のベンチに腰を下ろして、昼食を取りつつ、テントの朝露を吸って重くなったタオルを干して乾かす。登山者は10人かそこら。たおやかな湿原が眼前に数キロ先まで広がっていた。5分ほどベンチに横になって休む。冷たい風が心地よい。
・神楽ヶ峰
神楽ヶ峰へ向かうのに、鞍部へと一旦高度を落とす。この辺りは景観が素晴らしい。登り返しが辛いところだが、歩き方を修正したことで、登りが少し楽に感じた。
雷清水は、水量豊富。冷たい水で喉を潤す。振り返ると苗場山の姿が雄大だ。
神楽ヶ峰を越え、小松原分岐点からいよいよ本格的に下りに入る。
・和田小屋
上ノ芝、中ノ芝、下ノ芝とベンチが設けてあり、一休みできる。大変ありがたい。和田小屋は10月中旬で営業終了していた。自販機でコーヒーを買いたかったが、小銭がなく、悲しい思いをした。そこから駐車場まで車道を下る。
(「登山道こちら」の看板があり、そちらを下ったらやがてあらぬ方向に進み、やがて川に突き当たった。かぐら第1リフトの方に向かっているようだった。)
・駐車場から
道の駅みつまたまで高度600m、距離約10kmの下り。スキーのゲレンデをショートカットしながら高度を下げていく。
途中で、通りすがりの車から、登山者が声を掛けてくれたので、街道の湯まで同乗させてもらった。17:00ぐらいには暗くなったろうから、これはとてもありがたかった。若いカップルで非常に心地よいお二人だった。赤湯温泉にも行かれたことがあるようで、話が弾んだ。
・街道の湯
16:30頃に街道の湯に着く。二人にお礼を言って温泉へ。シャワーで汗を流し、疲れた体を湯船に浸す。湯上りの一杯を味わいつつ、土産物を物色。道の駅で食事を、と思ったら休日は17:00で閉店であった。
・道の駅
バス停の待合所で1時間ほど時間をつぶす。空腹に耐えかねて、昨日の朝に買ったおにぎりの残りを食べた。
そこからバスで駅後湯沢駅へ。
駅前の洋食屋ビストロで夕食。メニュー豊富で迷ってしまった。
総括:
温泉に始まり、温泉に終わる。赤湯温泉も、街道の湯も素晴らしかった。
登山道は良く整備されていて、全く危なげない。
山頂からの景観は、他ではなかなかお目に掛かれない。
九合目半以降は、かなりの部分に木道が渡してあり歩き易い。しかし、行程はそれなりに長いので、テント装備だとじわじわ体力を削られる。
フォトギャラリー:25枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | Tシャツ | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 |
タオル | 帽子 | グローブ | 着替え | 地図 | コンパス |
ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
虫除け | 携帯トイレ | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | 軽アイゼン |
GPS機器 | テント | シュラフ | テントマット | スリーピングマット | ストーブ |
燃料 | カップ | クッカー | カトラリー |
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