• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

5年周期の陣馬山 娘と歩いた20年(正味6回程度)

陣馬山、景信山、小仏城山、高尾山( 関東)

パーティ: 2人 (鋸太郎 さん 、ほか1名)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

その他
その他: マイカーで高尾駅
往路:高尾駅→神馬高原下(バス)
帰路:高尾山(ケーブルカー)→清滝(同)、高尾山口→高尾

この登山記録の行程

陣馬高原下(07:38)・・・新道登山口(08:03)・・・陣馬山(陣場山)(09:27)・・・奈良子峠(10:34)・・・明王峠(10:44)・・・底沢峠(10:58)・・・景信山(12:11)・・・城山(小仏城山)(14:08)・・・大垂水峠分岐(15:24)・・・高尾山(15:50)・・・Goal(16:53)

コース

総距離
約15.6km
累積標高差
上り約1,207m
下り約1,064m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

陣馬山から高尾山まで縦走しました。
娘とはなぜか5年周期で陣馬山に登っておりますが、それも今回で5回目となりました。

前回の記録
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=159008

とは言え娘の山歩きは前回以来の通算6度目程度、自分ですらヒザ痛や体調悪化から1年振りです。
ですので企画したのは良いものの、果たして二人とも無事歩き通せるのか、出発前から親子揃って不安のカタマリでした。
されど歩いてみない事には始まりません。
まあ行ったれ!
そんな覚悟での山行開始でした。
 
まずは高尾駅でバスを待ちます。
0650発のバスに対し我が家が並び始めたのは0615頃。さすがにこの時刻では揃って座れましたが、発車直前には結構な長蛇の列となり、バスの中もかなりの混雑でした。
神馬高原下までは45分程度掛かりますから、可能であればできるだけ早めに並んだ方が良さそうです。
 
天気は快晴、前回は和田峠からのクラシックルートを選びましたが、今回は新道を選択。
なかなかの急斜面を頑張って登って行きます。
とは言え娘は体力が、自分はそれに加えてヒザの痛みを心配しながらの登山でしたので、とにかくゆっくり登ります。
序盤からもう数えきれないほどの方々に追い抜いて貰いました。
その裏で娘には「山をなめるなおじさん」と化した自分が後ろからあれこれ口うるさく言葉を投げかけ続けます。
やれ
「キツイ斜面ではできるだけ小股で!」
「ゆっくりでいいから足運びはペースを守って!」
「足の接地は全面で!」
「猫の足で!投げやりに足を置くと後半骨に来るぞ!」
「疲れたら自分の判断で休んでいい!父ちゃんも一緒に休むから!」
「のど乾いてないか?」
「靴擦れは大丈夫か?」
「ガンバレガンバレ!」
 
そんなこんなで青一色の空の下にそびえる陣馬山に到着。
今年もこいのぼりが泳いでいました。
うれしかったのは富士山です。
陣馬山から富士山を見ることができたのは、初登頂の10歳頃から思い出しても、実は初めてかも知れません。
信玄茶屋で娘にゆずシャーベットを流し込んだ後、次に向かいます。
景信山の手前には堂所山がありますが、今回はパスしました。
堂所山、寄るのはいいのですが、本道へ復帰する際の下りの斜面がかなり厳しいのです。
前回娘はこの斜面で靴擦れを起こしてしまいましたので、親父としては無理に行かせることもありません。
とにかく今回の目標は親子揃っての完走です。
巻ける道は基本巻いていきました。
景信山には予定通りお昼に到着。
前回はここで親父特製の生姜焼きをストーブを使って調理して振舞いましたが、今回は娘に作ってもらったお弁当になりました。
前日に無茶振りした自覚はありましたが、ありがたく頂きました。
 
さて事件は小仏城山で起きました。
少し前からヘリコプターの音が響いてはいたのですが、一向に音が止みません。
何度か山小屋への荷揚げ荷下ろしの場面に遭遇したことはありますが、彼らの作業は噂で聞いていた以上にスピーディーで、ものの数分で飛び去っていきます。
ということは、今回はそれ以外の理由でヘリがきていることになります。
どうも疾病で倒れてしまった方がいたみたいで、一度目は(漏れ聞くに)救急の方がヘリからAEDを持って懸垂下降、二度目には倒れた方共々ヘリに引き上げられていきました。
ヘリの風が強烈なのは重々知っていましたが、巻き上げられた砂塵を食らった名物のかき氷はちょっとかわいそうではありました。
倒れて引き上げられていった方、無事だといいですね。
 
で実は事件とはそのことではありません。
一連のヘリ騒動の中、娘が元カレに遭遇。
声を掛けられてしばらく会話をしていたみたいですが、転居に伴い家も遠くなっていたのに、何もピンポイントで山の中で再会でするとは夢にも思わず、一所懸命大人の対応をしたらしいものの、後に
「何もスッピン状態の山の中で会うこともなかろうに!」
と、いかにも女性らしい反応をしていました。
因みに父ちゃんとしては、相手の男の子のことも少なからず知っていますので内心爆笑していたのですが。
 
そんなこんなでゴールの高尾山にも大分近づいてきましたが、次第に娘の歩きも大分遅くなってきました。
どうやら足に異常を来たしたみたいです。
推定歩速は0.5km/h程度。
なので娘のザックも引き受けて、少しでも負担を軽くします。
山頂到着後、帰りはさすがにケーブルカーに乗ることにして娘にも少し安心してもらったのですが、
ごめん、父ちゃんちょっと油断していました。
山頂からケーブルカー駅までは結構距離があることを忘れていましたよ。
少し進んでは娘が追いつくのを待つ、それを繰り返しながら、それでも何とか17時前にはケーブルカーに乗れました。
 
その後は八王子でスーパー銭湯に浸かり、ファミレスでたんぱく質を補充して帰宅。
自分は途中から身体が山歩きを思い出してくれましたので、何なら終盤でも登りを走ったりもしましが、娘はちょっと悔しそうではありました。
まあ、どんな屈強な山屋でも道中骨でも折ったら歩みは滅茶苦茶低下でするでしょ?
お前だって今回そういうアクシデントを食らった様なものなのに、愚痴も文句も言わず最後まで歩き通し、無事に下山したのだから、むしろ胸を張っていい、
そう伝えたら少しは納得できたたみたいでした。
 
でもね父ちゃん、過去記録にもある通り、山の中で骨折ってもそのまま雪山登山続けちゃったことあったし、
一方で延々と続く下山時なんかにゃ、毎回世の中全てに呪詛を唱えながら下りてきているんだから、
ホントただ偉そうにしているだけだからね。
吐き出す言葉と人格は別モノなのでよろしくね。
いやもうホント、我ながら完璧な「山をなめるなおじさん」ですね。

--------------------------------------------

ともあれ自分としても1年振りの登山ではありましたが、無事歩き通せて何よりでした。
右ひざをかばう余り左かかとを相当痛めてはしまいましたが、歩き方を工夫すれば今後ももう少し距離を伸ばせるかも知れません。
 
何よりも、滅茶苦茶楽しかったです。
娘とも、つきあってもらえるならまた5年後に一緒に歩きたいですね。

続きを読む

フォトギャラリー:77枚

高尾駅から神馬高原下までバスで向かいます。
お天気なのはとてもうれしいのですが、娘の水分量がやや心配。
このルートは道中茶屋が沢山ありますが、とりあえず自分の分含め4L担いできています。

陣馬亭。現役は何時までだったのでしょうね。
昭和30年代の建築に思えます。

なにしてるの?
「うん、僕はね」
絶対一人称は「僕」だろう方です。

この廃小屋、なんだったのでしょう?

トイレだったのかお風呂場(?)だったのか。

さて、今回は新道を登ってみます。

手書きの観光案内は最高です。

登り開始直後は道がぬかるんでいました。
自分だけなら「そうですか」で済ますところですが、今回は引率者ですので注意を促します。

金属の標識だー、
と思っていたら

「めちゃくちゃきつい」
これを書いた方の山行歴がわからないので何とも言えませんが、忠告は頂いておきましょう。

そのきついだろう斜面。
ただ、確かに登りではそれほどでもありませんが、高尾から縦走してきた果てにこの下りだとしますと、私でも同じ感想になると思います。

よく似た子その1。
ニリンソウですね。

陣馬山に着いたー!
こいのぼりの干物だー!

富士さんだー!

丹沢からは数え切れない程見た姿ですが、陣馬からは初めてです。

陣馬のお馬も元気そうです。

昭和44年の建立とありますから、もう半世紀立ち続けていることになります。
壮健ですね。

もちろん連れてきています。
お馬、再び陣馬に立つ!

折角ですので、今回はゆっくり山頂で過ごしましょう。

信玄茶屋で娘にはゆずシャーベットを。
何気に藤野産、地物です。

自分は何を食べようかな。

けんちん汁に決定!

こちらがその逸品でございます。
野菜たっぷりで食べ応えがありました。
お出汁とおみそが染み渡るー!

鳥のみち。
ウグイスのほか、シジュウカラなどカラ一族、高尾近辺ではガビチョウも元気に鳴いていました。

富士見茶屋はもう店じまいでしょうか。
創業昭和6年と書かれている、お馬さんよりも40年近く前からいる生き字引です。

その富士見茶屋の脇から富士山。

遠くに南アルプス。
甲斐駒ヶ岳でしょうね。

それでは先に進みます。
奈良子峠の古い標識です。

通行止め案内。
低山だろうと整備が行き届いた山域だろうと、人間2mの落下でも死に至りますからね。
こういう指示や忠告には自戒を込めて謙虚に従いたいものです。

明王峠着。

茶屋は再建中でしょうか。
5年前には赤ちゃんを抱いた若夫婦が店番をされてましたが、
その時の子ももう5歳になるのですね。

次回来るだろう5年後には再建されていることを祈ります。

その頃物価はどうなってますでしょうね。

文字を必要としない案内!

陣馬からですら初めてでしたので、明王峠から見る富士山も初めてです。

底沢峠の、大正時代建立の標識です。
西:与瀬 吉野 上野原
南:底沢 千木良 小原 方面
とあります。
南はまあ分かりますが、西は明王峠から尾根伝いに南下して甲州街道に出るルートでしょうか?

こちらは現在の底沢峠の標識です。
もうひとつありますが。

青空が広がりました。
標高721m、赤岩山と称される場所ですね。

どこか故郷のポプラ並木を思い起こさせます。

堂所山を巻いたところです。

堂所山に寄るとこの斜面を下ってくることになります。

道中何か所か巻き道もありますが、

全くの作業道もありますので、都度注意が必要です。

こちらも正面方面は作業道ですね。

景信山に着きました。

今回は娘のお弁当で体力回復です。

八王子方面の眺めです。

景信山の三等三角点「景信山」です。
5年前は赤ペンキを頭から被っていましたが、きれいにしてもらえましたね。

景信山では充実した料理に加え、お土産も買えますが、

かげ信小屋の、これ以上なくシンプルなデザインなTシャツから目が離せませんでした。

その一方で

景信茶屋は店じまいでしょうか。
(追記)
景信山での営業を終了し、小仏城山に移転するとのお話です。
https://mttakaomagazine.com/news/19103

右に富士さん、正面のトンガリは大室山でしょうかね。
左方面で一番高い山は蛭ヶ岳だと思います。
ご無沙汰だなあ。
手前に相模湖ですね。

小仏峠に着きました。右隣は庚申講の青面金剛ですね。
ここまで来れば、高尾山はもう少しです。

小仏峠の廃墟です。
茶屋だったらしいことは聞いています。

シャガが咲き誇っていました。

よく似た子その2。
ニガイチゴですね。

本文でも書いた小仏城山上空のヘリコプターです。
てっきり小仏トンネルの渋滞を報道するマスコミだとばかり思って音を聞いていましたので、内心
「うっせえわ!」
と悪態をついていました。ごめんなさい。

ヘリから懸垂下降してきた救急隊員の方です。
こんな微風晴天でも物凄く神経を使って位置決めをして降下してきたのが素人目にもよくわかりました。

野次馬根性もそこそこに。
小仏城山の四等三角点「小仏城」です。
電子基準点を取り付けられていない四等三角点は珍しく思えてしまいます。

ここでは抹茶練乳のかき氷を食べました。
抹茶シロップは何と言いますか、抹茶飴の甘味を強めた味わいでした。

それじゃアンテナさん、
また来るねー。

一丁平着。
あずまやで沢山の方が休憩されていました。

明治の森 高尾国定公園を含む標識。
おっさんなので明治の森を娘に少しレクチャー。

こちらは1973年発行の記念切手。
国道20号と中央本線が交差する、両界橋付近からの構図に思うのですが、どうでしょうね。
ただおそらく現在は色々建物が建って、もうこの角度では見ることができないかも知れません。

鉄塔だー!
青空に映えるー!
この表現は割と昔から使っていましたが、昨今ならルビが濁るのでしょうね。

でこの鉄塔さん、JRのでした。
JRは独自の電力網を持っていますからね、そりゃ鉄塔も自前ですよねえ。

高尾山に着きました。
やっと着いたー!

この時間になっても富士山が見えるとは、今日は富士山にも呼んでもらえました。
と言いますか、富士山大好きだった嫁さん、絶対一緒について来ていますね。

二等三角点「 高尾山」です。
1974年以降本日も、どこかからか元気に観測されていると思います。

ヒイロチャワンタケかな。

足腰ボロボロとなった親子でしたが、何とかケーブルカー駅まで到着。
娘を座らせることができて一安心。
子供が幾つになっても体調不良を訴えられちゃ、親の顔になってしまいます。

薄いけど鉄の一端としてはSUICAではなくきっぷでしょ。

そんなこんなで無事下山。
楽しかったー!

過去4回の娘との陣馬山ですが、

今回もう1枚写真が追加されました。

「お帰り、お疲れ様!」
「このおみやげは?」
シンプル過ぎるデザインのかげ信小屋のTシャツを買ったら、予想を裏切ってベースはモンベル製だったのね。
でモンベルの会員証を見せたらクリアファイルももらえました。
モンベル会員証でおトクな目にあったのは初めてかも知れません。

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア Tシャツ ソフトシェル・ウインドシェル ロングパンツ 靴下
レインウェア 登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス
ヘッドランプ 予備電池 タオル 帽子 グローブ 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ
修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 熊鈴・ベアスプレー
ロールペーパー 携帯トイレ 非常食 行動食 テーピングテープ チェーンスパイク
GPS機器 燃料 ライター カップ カトラリー カラビナ
安全環付きカラビナ クイックドロー スリング
【その他】 アマチュア無線機、2バンドラジオ、モバイルバッテリー、風速計、細引き、プルージックコード

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

陣馬山

陣馬山

855m

高尾山

高尾山

599m

景信山

景信山

727m

堂所山

堂所山

731m

小仏城山

小仏城山

670m

関連する山岳最新情報

よく似たコース

高尾山 東京都

6号路から高尾山に登り、1号路からケーブルカー下山 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
2時間20分
難易度
コース定数
13
高尾山 東京都

蛇滝口から山頂を経て、静かな3号路を下る

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
2時間30分
難易度
コース定数
16
高尾山 東京都

高尾山周遊(1号路~6号路) 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
3時間8分
難易度
★★
コース定数
16
登山計画を立てる