今年は雪が多く、登山口の大山寺でも2mを超える積雪量。5合目の標柱が見えなくなるのも時間の問題
天気・気温
13:00の6合目の天候、雪。気温-7℃、風速15~20m/s。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
今年の大山は非常に積雪量が多く、大山寺ですでに2mを越える積雪となっています。これからの天候にもよりますが、今後はさらに増えて3mを越えるのは確実な状況です。
本日は6合目で断念しました。トレースが全くなくなっていたことと、吹雪で視界が数メートル先までしか確認できず、危険と判断したからです。
天候は、昨年の1月よりはやや落ち着いていますが、積雪量は今年のほうがかなり多く、よほどの好天でない限りは厳しい登山を強いられそうです。
必ず経験者と登るようにして、決して無理をしないように注意してください。また、出来るだけ単独登山は避けるようにしてください。
なお、携帯電話があるからと過信しないようにしてください。かなりの低温下で使うと電池の消耗が非常に早く、フル充電していてもすぐに使えなく場合があります。
登山道の状況
現状では、スタート地点の南光河原側の登山口は大量の雪で、すでに道がなくなっています。下山キャンプ場側の登山口から登ってください。
登山道も5合目まではまったく標柱も見えなくなっており、5合目の標柱が見えなくなるのも時間の問題です。つまり、登山口から5合目辺りまではどこを歩いているのか、経験者でない限りはほとんどわからない状態です。
無雪期は3合目手前から大きく右に回りますが、そこも直登になっています。
6合目の避難小屋はまだ見えますが、建物下の階段がすでに雪で埋まっていて、小屋自体もあと何日かで埋まってしまいそうです。
無雪期では登る時の区切りとして6合目までと考えますが、今の時期は6合目の広場はほとんどなく、吹きさらしの強風にさらされるため、5合目で休憩したほうが良いでしょう。
6合目から上は、同じ冬山でも別世界です。5合目と同じ感覚で6合目から上に登ろうとすると大きなミスをしてしまう恐れがあります。
また、未確認ですが、山頂避難小屋の入口が埋まっていて中に入れる状況でないとの情報が入っています。2階の出入り口にスコップが毎年設置されますが、今年は間に合わなかったようで、スコップも見当たらないとのこと。
今年の積雪状況を考えると、入口を掘り起こしても2~3日降雪が続くと埋まってしまい、また入れなくなる恐れがあります。
6合目から上に登る時は、小屋に入れないことを前提に登ったほうがいいようです。
登山装備
冬山装備はもちろんですが、アイゼンは必ず6本爪以上をお持ちください。4本爪の軽アイゼンはまず役に立たないと思ってください。他に手袋はインナーの替えを持っていたほうがいいでしょう。
大山の冬山は夏と比べると別世界です。中途半端な装備は事故に繋がりますので、ご注意ください。自分の身は自分で守るつもりで装備はお持ちください。
今の時期は、それなりのしっかりとした装備の登山者しか見受けられませんが、装備さえあれば登れるほどのやさしい山ではありません。自分の体力を自分で判断しながら、決して無理をしないようにしましょう。
注意点
山頂避難小屋は年間通じて開放されていますが、これから雪がどんどん降ってくると小屋内部は暗くなってきます。ライトはすぐ取り出せる所に入れておくほうが良いでしょう。また、小屋内部に入るときは、必ずアイゼンは外してください。
また、小屋を利用される方は必ず出るときに扉を閉めてください。 開けたままにしておくと、雪が小屋内に吹き込んできて、扉が閉まらなくなってしまいます。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドなど、「大山レークホテル」(TEL0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
登りながら、楽な登山の方法であるとか、長続きのできる登山の歩き方であるとかをお教えします。
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