ようやく春の陽気となってきましたが、踏み抜きや雪庇には注意。実際に落ちている人も多数、見受けられます
天気・気温
山と周辺の状況
ここ数日は気温と天候に恵まれ、ようやく春を感じられる陽気となってきました。周辺の雪もだいぶ融け、ヤナギの緑やふきのとうなどが顔を出し始めましたが、やはり例年に比べると残雪は多く、気温もまだ低く感じられます。
日中の気温の上昇は、雪崩の危険性が高まることになります。また、ルート上には雪庇やクラックなどがあり、踏み抜きにも注意してください。実際に、姿が見えなくなるほど落ちている方も目撃されています。十分にご注意ください。
【重要】谷川岳遭難防止条例に基づく危険地区への登山禁止について
谷川岳は融雪期を迎え、気温の上昇による雪崩の発生が予想されており、登山することが著しく危険です。このため群馬県谷川岳遭難防止条例第7条の規定に基づき、登山禁止地区での登山を、3月23日(金)~4月27日(金)まで(36日間)禁止いたします。
登山道の状況
登山には10本爪以上のアイゼン、ピッケルが必携です。天気のいい日などは、必要を感じないこともありますが、上部では凍りついている事があります。
西黒沢など危険地区以外でも、沢筋では雪崩が発生しています。バックカントリースキーなどで滑降する際は細心の注意と判断力が必要になります(3月は2件の雪崩死亡遭難あり)。クラックも増え全層雪崩の発生も高まっています(先日もクラックへの転落遭難発生)。
危険地区を除く一般コースについては禁止期間中でも登山は可能ですが、登山者は事前に気象情報を確認するなど、十分な計画を立て、決して安易な行動はとらないでください。
なお、現在は熊穴沢避難小屋は雪に埋まり利用できません。肩ノ小屋は避難小屋として利用できます。
登山装備
残雪期になりますが、新雪や凍結面もあり、安全に登山するには10本爪以上のアイゼンとピッケルが必要になります。
注意点
最近は登山者よりもバックカントリースキー、スノーボードでの入山者が多く見受けられますが、マチガ沢などの危険地区は、谷川岳遭難防止条例に基づき4月27日(金)までは滑走も禁止されていますので注意してください。
危険地区以外に入山の方も登山カードの提出をお願いします。
肩ノ小屋、平標山の家は避難小屋として利用可能ですが、利用される方はしっかりマナーを守ってください。熊穴沢避難小屋は雪で埋まっているために使用できません。
一ノ倉沢へ向かう旧道の除雪作業が始まりました。重機が作業しているので通過の際、歩行者は十分注意して下さい。
白毛門登山口の駐車場は雪で埋まり利用できません。
お知らせ
登山指導センター先の国道291号のゲートは5月末まで冬季閉鎖中です。車道は雪で埋まり、一ノ倉出合までも雪面のトラバースとなり装備が必要です。
昨年の今頃の様子は?
ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽