大山 | 大山プロガイド協会

天気予報どおり暑いぐらいの天候が続いています。ユートピアコースでも、6本爪以上のアイゼンを携行した方が良いです

中宝珠越から上宝珠越へ。アイゼンがあったほうが良いでしょう (2012.04.29 大山レークホテル )
中宝珠越から上宝珠越へ。アイゼンがあったほうが良いでしょう (2012.04.29 大山レークホテル )
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天気・気温

04/29(日) 09:00の大山寺の天候:晴れ。気温22℃。無風
鳥取市の天気予報
明日
曇時々雨
20℃
15℃
明後日
曇時々晴
15℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 16:00発表
松江市の天気予報
明日
雨のち曇
19℃
15℃
明後日
曇のち晴
17℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨年よりも積雪量が多かった状態から、一挙に雪が減り、昨年のGW明けぐらいの積雪量になってきています。温度も、かなり高くなってきています。GW前半は、天気予報どおり暑いぐらいの天候が続いています。
ゴールデンウィーク期間中の大山は、かなりの登山者が予想されますが、くれぐれも無理のないように事故のない楽しい登山を心がけましょう。

登山道の状況

数日の間に登山道の様子が大きく変化しました。登山口から3合目までの間は、ほとんど積雪が無くなりました。阿弥陀堂から下付近に少し残る程度です。
3合目から4合目の間はかなり残っていて、9割程度は雪の上を歩きます。踏み抜きにご注意ください。4合目からはまた減ってきて2割程度の積雪量。
5合目下から雪が無くなり、標高1300m辺りまでは雪がありませんが、そこから一気に積雪量が増えてきて、標高1500m辺りまでは雪の上を歩きます。
草鳴社ケルンの下からはまた雪が無くなり、8合目下付近に少し残る程度です。8合目を過ぎると木道になりますが、山頂まで木道には積雪は無しです。

●新行者コースから元谷について
標高1200m上辺りから積雪があり、途中で無くなりますが、1100m付近からまた積雪が出てきます。元谷から登れますかという質問が寄せられていますが、ルートをよく知っている場合か、ルートファインディングがしっかり出来る方でないと難しいと思います。

●ユートピアコースについて
まず大神山神社から治山道路に出るまでは、雪が少し残る程度で問題なく歩けます。下宝珠越までは約4割程度が雪の上を歩くことになりますが、ルートを見失うほどではありません。
下宝珠越から中宝珠越を過ぎた辺りまでは、雪はありません。上宝珠越までの稜線に出るときの手前のロープ場の下あたりから雪が残っていますが、傾斜もさほどでなく、注意して歩けば大丈夫でしょう。

上宝珠越から剣谷のトラバースするルートはかなり注意が必要です。傾斜の急な部分に雪が残り(写真参照)、雪が柔らかければキックステップで足場を作りながら歩けますが、気温が下がると難しいようです。
気温が下がっている時は、ここだけのために6本程度のアイゼンを持参されたほうが安全だと思われます。
ユートピア避難小屋周辺には雪はありません。また三鈷峰までも特に問題はありません。

下山時、「砂すべり」について問合せがありますが、特に今の時期は常時岩が落ちており、非常に危険な状態です。またこのコースについては、いわゆる「季節限定」で、毎年のように状況が変わるので、あまりお勧め出来ません。

登山装備

服装については、今日の場合はスタートしてからは暑いぐらいでしたが、6合目を過ぎてからは南風が吹き荒れ、どんどん体感温度が下がってきました。
いつもどおり「寒いぐらいでスタート」してから、寒くなったら上着を着るといった登山の基本でお願いします。

アイゼンについては、今日の場合は雪が柔らかくて不要でしたが、8合目から下の一番傾斜のきついところに雪が残っています。6本爪以上のアイゼンをお持ちください。下山の時に危ないと思ったときに使いましょう。
山頂付近ではまだ降雪の可能性もありますので、天気予報に注意して登山をしましょう。

注意点

鳥取県の素早い対応により、9合目を過ぎてからの木道は、本日より補修作業に入っています。破損した部分については階段を作り応急処置をしています。本日一日で完了とのこと。
これでGWは大丈夫ですが、雪が完全に無くなる頃(5月の半ば)あたりから、再度工事に入り、山開きまでには完了予定だそうです。
工事期間中は通行止めになりますので、9合目下から石室方向への迂回路となります。登山者の皆様、ご協力ください。

お知らせ

登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドなど、「大山レークホテル」(TEL0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
登りながら、楽な登山の方法であるとか、長続きのできる登山の歩き方であるとかをお教えします。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

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ユーザーの登山記録から