本日の山頂は快晴、気温-8℃とは思えないほどの絶好の日和。あまり記憶にないほどの好天でした。
天気・気温
12:00の山頂の天候は、快晴、気温-8℃、微風。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
きょうは二十四節気の「小寒」、暦どおりの寒の入りとなりました。
しかし天候は途中の六合目から八合目辺りまでは強い東風に吹かれました。しかし山頂付近ではほぼ収まり、-8℃とは思えないほどの絶好の日和となり、シーズンであまり記憶にないほどの好天でした。
登山道の状況
現在のだいせん夏山登山道の最新情報です。
登山道での危険な所はやはり六合目から上です。
特に七合目から上は傾斜が急になり、下山時に転ぶとそのまま滑落の危険があります。今シーズンもここで事故が起きています。
まず10本以上のアイゼンでないと厳しいと思います。
また五合目から標高1300m付近ぐらいまでの間は抜け穴があり、トレースを外すと落とし穴のようにはまり込んでしまいます。
まださほど積雪がないので怪我はないと思いますが、意外に雪というのは重たいものですから、中々抜けなくなることもあります。
積雪量はやや多めですので、六合目から上はピッケルを使用した方が
無難です。
八合目から上はトレースがない時には、ポールを頼りに歩くことになりますが、吹雪かれると次のポールが見えなくなります。そこが危険サインです。風もそうですが、道を失うと滑落の危険がありますので、くれぐれもご注意ください。
各合目の標柱もほとんど埋もれかかっていますので、現在地さえもわからなくなる恐れがあります。六合目を目安にそこから上は不慣れな方は止められたほうが賢明です。
登山装備
厳冬期雪山装備必携です。
アイゼンは当然10本以上のものをお使いください。
またピッケルも使い方を熟知した上でお持ちください。
格好だけで持つのであれば、ストックを持って六合目までで止めた方がいいでしょう。
注意点
大山は大陸からの季節風をまともに受ける厳しい山です。積雪期は不慣れな方が簡単に登れる山ではありません。ご注意ください。
年々雪山初心者が増えてきつつありますが、大山の冬は非常に厳しいこと、特に六合目から上は別世界かと思うぐらいに激変します。
各団体の雪山教室や、各都道府県の山岳連盟の講習会などを受けてから、雪山を熟知した方と一緒に登られた方がいいでしょう。
●山頂避難小屋
・入り口ももかなり埋もれています。
まだ1階からは入れますが、1階と2階の窓が積雪で埋まっていますので、小屋内はほとんど暗くなっています。
ヘッドライト等をすぐに取り出せるところに入れておいてください。
・アイゼンは必ず外ではずしてください。
●ピッケルのこと
・ピッケルの役目は滑落停止、バランス保持、急斜面を登攀する時の手がかりなどですが、まず昔のようにアイスバーンにおいてブレードでカッティングすることは夏山登山道においてはなくなってきました。
しかしその使い方を知らなければ、昔と比べていくら軽くなったとはいえ無用の長物です。
軽くなったということは、滑落停止時のアンカーの役目をするのに、それだけ力が必要ということです。
従って正しい使い方をマスターしていないと、肝心なときに役に立ちません。もちろん一日中持ち歩くものですから、軽いに越したことはありませんが、その役割をよく考えて購入しましょう。
・ピックをザックの外側に向けて付けている方が結構見受けられます。大変危険です。
●アイゼンのこと
むしろ雪山においてはピッケルワークよりもアイゼンワークの方が重要です。
滑落をしないように、また転倒しないようにアイゼンで引っ掛けて転ばないようにすることを順序としては覚えてください。
今日もかなりの登山者が小屋内で休憩されていましたが、ほとんどの方が外でアイゼンを外していました。
が、中には薄暗い小屋内でアイゼンを履いて歩き回っている方も何人か
見受けられました。
結構混雑をしている中では非常に危険です。
必ずアイゼンは小屋外で外して雪を落として入り、付ける時も外で分厚い手袋をはめたままで履けるように練習をしてきてください。
アイゼンの性能も随分とよくなりましたが、靴との相性が悪くて、吹雪の中、急斜面でアイゼンが外れかかったらどうしますか?
吹雪の中で手袋を脱いで、アイゼンを履き直しますか?
山では100%というのはあり得ません。
必ず雪山での技術を習得した上で、今の時期の大山においでください。厳しい自然の中で自分の命を守るために必要なことです。
●今週は水曜日辺りから天候が崩れるようです。
天気予報には充分注意をして、安全で楽しい登山を心掛けてください。
●車の方は、大山寺周辺は積雪があります。タイヤ等の冬対策をしてからお出でください。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方なども教えます。
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