これから積雪量が増える時期ですが、早くも積雪2mで小屋は雪の下。五合目以上は強風あり。雪崩にも注意。
天気・気温
山と周辺の状況
大陸からの高気圧のお陰で落ち着いた快晴となりました。
今冬は晴れた日は何日かありましたが、今日ぐらいに落ち着いた快晴は珍しく、絶好の登山日和となりました。
南光河原で準備中も、山スキーヤーとかボーダーがかなり登って行ったようでやや気温が高いもののコンディションは最高だったと思います。
先週は六合目付近で雪崩騒ぎがありましたが、真相は・・・別として、雪崩がどこで起きるかは誰にも予測がつきません。
あそこがヤバイなとか、ほぼ毎年あそこが雪崩れるとかありますが、実際には事故が起こってから「あそこが雪崩れるなんて・・・」といった過去の事例もありました。
その日の雪の状況だけでなく、今シーズンにどのような雪の積もり方をしているかとかも雪崩れの予測には役に立ちますので、そのあたりの情報は必ず集めてからだいせん登山を計画したほうがいいと思います。
特に今年は例年と比較すると積雪量が多く、本来はだいたいこれから積雪量が増えてくる時期です。ところが今年は既に2mを優に超える積雪量で、このままいくとどうなるか予測がつきません。
今日の登山は山頂まで行きませんでしたが、下山してきた消防署の佐々木さんからの情報によると、「山頂避難小屋はほぼ埋まり、1階からの出入りが難しくなっている。2階から出入りできるようにスコップを2階の出入り口に置いておきました」とのこと。
過去に私自身も経験したことが何度かありましたが、ラッセルしながらようやく山頂までたどり着いて、いざ小屋に入ろうと思ったら、2階の出入り口さえ雪が硬くて掘れないといったことがありました。
今はまだ雪が比較的に柔らかいですが、2月になってくると雪が締まってきて硬くなってきます。まずプラスチックのショベルでは歯が立ちません。かといってピッケルのブレードで掘れる量でもありません。いざというときは小屋に入らないで、下山ということも想定しておいてください。
六合目避難小屋もそろそろ埋まりかけてきましたし、西風と北壁からの巻き風のために六合目小屋の西側に尾根が出来ています。これは毎年のことなんですが、その尾根の西側を歩くために、小屋の存在に気がつかなくなってきます。
天候が悪いときは五合目で引き返したほうがいいと思います。
六合目まで登っても、風は強いし小屋がどこにあるかもわからないといった状況も予想される時期になってきました。
登山道の状況
だいせん夏山登山道には、積雪があります。
一合目の道標も雪に埋まりました。
登山装備
厳冬期雪山装備必携です。
六合目まではストック。六合目以上はピッケル。
装備はその日の気温、雪質などにより装備が大きく変わってきます。しかし10本爪以上のアイゼンは必要です。
注意点
大山は大陸からの季節風をまともに受ける厳しい山ですので、積雪期は不慣れな方が簡単に登れる山ではありません。ご注意ください。
●避難小屋
・六合目の避難小屋 1階が埋まり2階から出入りするようになってきています。
・山頂避難小屋
雪により解りにくくなっています。
1階と2階の窓は雪で埋まってまい、小屋内は暗くなっています。ヘッドライト等をすぐに取り出せるところに入れておいてください。アイゼンは必ず外ではずしてください。
●大山寺周辺は積雪・凍結があります。タイヤ等の冬対策をしてから気をつけてお出でください。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方なども教えます。
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
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