冬山絶好調!降雪が続き積雪2m50cm。冬の大山らしくなりました。今年は風向きが例年と違う日が多いです。
天気・気温
11:00の五合目の天候は、雪、気温-13℃、風10~15m/s。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
先週から断続的にまとまった降雪が続き、大山寺での積雪もようやく2m50cmとなり、冬の大山らしくなってきました。
今の時期、通常は大陸からの寒気団の影響で、西または北西の風が強く吹くんですが、今日は北から北東の風でした。今年はこの傾向が多いようです。
細かく観察してみると、大山寺の旅館街での屋根などの雪庇の出来方が例年と少し違うことがわかります。これは湿気を含んだ低気圧が太平洋側で発達しているためで、そこから山陰側に風が吹き込んでくるためと予測されます。
いつもであれば、登っていると右側から痛いほどの風と氷の粒が飛んでくるんですが、今年の場合は、逆に左側から痛い風が吹いてくるといった状況でした。
登山道の状況
今日も南光河原よりの登山口が完全に埋まっており、下山キャンプ場からの登山口から登りはじめとなります。
ここは雪山登山練習に絶好のフィールドで、ここでまずラッセルのレクチャーと実践をしながら登山道のトレースへ登っていきました。
今年は例年と異なる風向きの日が多く、今日は特にスタートした時点からかなりの強風が吹いているのがわかり、無理して六合目まで登っても風を避けられる場所がないため、五合目で止めて、行者谷を元谷へ向けて下山しました。
サラサラの新雪のため、どこでもラッセルの練習が出来るため、谷を下りながら急斜面、トラバース、体が埋まったときにどうするかなど、しっかりと復習出来たように思います。
雪山に不慣れな方は、無理して六合目まで登るよりは五合目であれば比較的に風を避けられますし、そこから下山したほうがいいでしょう。
登山装備
厳冬期雪山装備必携です。六合目まではストック。六合目以上はピッケル。
装備はその日の気温、雪質などにより装備が大きく変わってきますが、アイゼンは10本以上が必要です。
注意点
雪山に来られる方は、最低限の技術を学んできてください。
特にラッセルなど基本中の基本ですが、これすら知らないと、急斜面の新雪を下っていると、どんどん体が埋まってしまい、最後には身動きがとれなくなり、助けを呼ぶなんてことになりかねません。
まずルートファインディングが出来ない、ラッセルも出来ない、なんて方もそうですし、それ以前に悪天候の中を無理して六合目まで登ってしまうという判断ミスも重なってくると、遭難騒ぎになってしまいます。
ショップで道具を買えば冬山に登れるほど甘くはないです。
またショップも信頼できるショップを選んでください。必ず店員さんが普段から冬山に登っているかどうかということも大事です。でないと受け売りの説明しか出来ませんし、なにより買うほうもわからない訳ですから、そのまま信用してしまいます。
雪山を甘く見ないで、早めの判断と決断をしてください。行ける所まで行ってみるというのが、一番危険です。
山を楽しむためには、まず努力が必要です。基本技術を学んだ上で冬山に登ってください。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方なども教えます。
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