「厳冬期雪山」雪を甘く見ないで!。気圧配置により六合目以上は強風に注意+10本爪以上のアイゼン必携です。
天気・気温
13:00の山頂の天候は、ガス後晴れ、気温-9℃、風10m/s前後。
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
先週末とほぼ同じ気圧配置となり、午前中はかなりの強風が六合目から上では吹き荒れていたようです。
太平洋上に低気圧があり、北海道あるいはオホーツク海あたりにある寒気を含んだ高気圧より、強い寒気が低気圧に引き寄せられて、大山付近にも北東の風が吹き荒れたという状況です。
この強風により、かなりの登山者が、五合目または六合目で引き返しました。確かに午前中はガスと相まって下山したほうが正解の天候だったようです。
天気図を見ると午後からは落ち着くような予測だったために、六合目から登ってみると、風が東よりであったため、標高1600mあたりから少しづつ落ち着いてきて、山頂までの間に晴れ間も出てきました。
登山道の状況
大山は厳冬期雪山です。
2/11の積雪は2m50cm。その後2/13、14に新たに降った雪は約20cm程度でした。
今日は五合目あたりまでは雪山に慣れた方ならアイゼンなしのカッティングで登れる状態でした。五合目から上に登ろうと思う方は必ず10本爪以上のアイゼンをお持ちください。
登山装備
厳冬期雪山装備必携です。
装備はその日の気温、雪質などにより装備が大きく変わってきますが、五合目以上は10本爪以上のアイゼンが必要です。
注意点
大山は厳冬期雪山となっています。
六合目で6本爪の軽アイゼンの方がおられましたが、聞いてみると南国なのでこれしか売ってないんだとのこと。自分の命が大切であれば、最低限の装備は揃えてください。近所で売ってないというレベルの話ではないと思います。決して雪山を甘くみないでください。
雪山に登る以上は、最低限の装備を準備して、なおかつその使い方をよく勉強してから登ったほうが、自分のためだと思います。
●避難小屋
六合目避難小屋と山頂避難小屋は、どちらも雪で入り口が埋まらないように、利用者が掘ってくださっているので入れます。パトロールの方、また一般登山者の方など、気がついた方がその都度掘ってくれているので、登山者みんなが助かっています。ありがとうございます。
ただ一度降雪があると入り口がすぐ埋まってしまうので、必ず小屋に入れるとは限りません。入り口が凍ってしまって開かない場合もあります。お気をつけください。
今年の降雪状況から推測すると六合目避難小屋が埋まってしまうのは時間の問題だと思われます。山頂避難小屋も入り口付近だけ雪が掘ってあるので、二階からの出入りになると思います。内部は明り取りの窓も埋まってしまいましたので、必ずライトをすぐに取り出せるところに入れておいてください。
●車道
現在は道路には圧雪があり、朝晩は凍結もあります。
2月中は道路に積雪があると思って準備されたほうがいいと思います。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方なども教えます。
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