大山はまだ真冬。強い西風で体感温度は-15℃以下。六合目以上はアイスバーン。10本爪以上のアイゼン必要。
天気・気温
12:00の山頂の天候は、くもり。気温-2℃、風15m/s前後
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
昨日の好天から今日は高気圧の後ろ側に入り、雲が多く風もかなり強く吹き早朝には山頂付近で20m/s前後は吹いていたようです。
午前中で風がやや緩んできたものの、強い西風のために体感温度は下がって数値上ではマイナス15~20℃前後。
装備はまだまだ冬山装備が必要です。
特に六合目から上になると所々でアイスバーンになり、八合目から上はバリバリになっています。10本爪のアイゼンで軽アイゼンがありますが、これではちょっと厳しいようです。
登山道の状況
まだまだ大山は真冬です。登山道で危険なところと言えば、冬山はすべて危険なんですが、例年と大きく変わったところはさほどありません。ただ八合目から山頂までで北壁側は例年ほどの大きな雪庇は出来ていませんが、あまり北壁側によると危険ですのでご注意ください。時々トレースを外れて元谷を覗き込もうとする方が居られますが、非常に危険です。
登山装備
雪山装備必携です。
装備での注意点ですが、余程の大雪でない限りはスノーシューは不要です。年々冬山の登山者が増えてきて、それなりにトレースが残っていますので、わざわざ重たいものを持ってくることはないと思います。
スノーシューで登山口からラッセルを考えておられる方はよく頑張って二合目か三合目までで、体力的にそれ以上は難しいと思います。
ただ下りで使う場合とかボードなどで滑るために登る登山者は別です。普通に夏道を登って、下る方はもっと他に必要装備があるはずです。(ユートピアなどもスノーシューが必要ですが、当日の雪質にもよります。)
これからの時期は暖かい日もありますので、服装にはご注意ください。あまり厚着で登ると汗をかいて、山頂で冷えてしまいます。特に首周りをネックウォーマーなどで固めてしまうと、体温調整が出来ません。しかしまだまだ服装に関しては冬山装備をお持ちください。
注意点
決して気軽に夏に登る程度の知識で山に入らないで、それなりの経験者と登るようにしてください。
あまりに基本的な技術が不足していて、それが事故に繋がっていることが、ここ何年か続いています。
無雪期と比べて体力が必要ですし、体力は年々衰えていくものです。
天候の急変はもちろんですが、自分の体力を過信しないでください。もちろん寒さに耐えるだけの力も衰えています。山では「ベテラン」という言葉は存在しません。冬山では常に初心者のつもりで登らないと、事故に繋がりますし、多くの方に迷惑を掛けてしまいます。
自己責任というレベルの話ではなくなってきます。
まだまだ大山は真冬だと考えて、無理をしないようにしてください。
1週間前の日曜日に遭難事故が発生して3名の方が亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。
●避難小屋
・六合目避難小屋は利用された方は必ず扉を閉めないと、雪が吹き込んで閉まらなくなります。
・山頂避難小屋は1階の出入り口から入れます。
・ヘッドライトはすぐに取り出せるところに入れておいてください。
お知らせ
登山について、また他のコースなどで詳しいことを聞きたい方、あるいは登山ガイドの依頼など、「大山レークホテル」(電話0859-52-3333)久保までお気軽にお問合せください。
何人かのグループでの登山教室などでご利用ください。登りながら、楽な登山の方法や、長続きのできる登山の歩き方なども教えます。
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
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