谷川岳 | 谷川岳登山指導センター

尾根上の登山道は雪が消えていますが、これからの時期はスノーブリッジや雪渓崩壊により困難になる場合があるので経験者向きです。

マチガ沢(2014.04.24 Eri Sherbanoさん撮影)
マチガ沢(2014.04.24 Eri Sherbanoさん撮影)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

05/20(火) 晴れ。センター外気温7:00で+15℃。


                                    
みなかみ町の天気予報
明日
雨のち曇
24℃
15℃
明後日
曇一時雨
17℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 6:00発表
前橋市の天気予報
明日
雨のち晴
25℃
17℃
明後日
曇一時雨
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

風もなく穏やかな朝でガスもなく麓から谷川岳山頂がくっきり見えます。
標高1200m前後まで新緑が駆け上がっています。

ブナなどの新緑が美しく、樹林帯では イワウチワ イワウチワ ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ が咲いています。
登山道では タムシバ タムシバ シャクナゲ シャクナゲ も序所に開花を始めています。


                                      

登山道の状況

・天神平からの夏道(木道上)は、まだ残雪のトラバースとなるところが多く転倒すると滑落の危険があります。
 ルート不明瞭のため、田尻の頭まで直登するか、リフトを利用して、天神平から尾根を歩きだす夏道に合流する方が分かりやすく安全です。

・各登山道共に尾根筋や稜線などすっかり夏道が出ている所もありますが、日影や標高の高い場所では地形により雪が残っている所もあります。場所、天候の変化など条件が変わり易い季節でもあります。使うか使わないかは個人の技術や体力、条件により異なりますがその場でしっかり判断できるようにアイゼンピッケルなどしっかり準備しましょう。

・国道291号(旧道)の除雪作業は一ノ倉沢出合まで終了しましたが、斜面上部から雪のブロックが落ちて来る場合があるのでハイキングされる方は上方に気をつけて歩いて下さい。 一ノ倉沢のトイレはまだ使用できません。

・新道は残雪がある箇所もあります。マチガ沢、一ノ倉沢に橋が掛ってないので、飛び石での渡渉となります。水量によっては渡渉で足を濡らす場合があります。

・天神平~熊穴沢避難小屋の間はまだ断続的に雪が残っています。斜面のトラバースルートでは注意が必要です。 天神ザンゲ岩から肩ノ小屋間での雪渓はしっかりと残っています。 熊穴沢避難小屋は使用可能。

・西黒尾根はラクダの背からザンゲ岩間の岩場はしっかり雪が残っています。踏み抜きと滑落は充分注意して下さい。上部の広い雪渓は、ロープ沿いに進むと方の小屋に到着します。

・巌剛新道は下部の沢の中、上部トラバース及び沢状地形に雪が残っています。通過時に滑落しないよう慎重に行動して下さい。

・田尻尾根は天神尾根との合流点付近は、夏道も道標も雪に埋まっていているため、地形を知らないと分かりにくい状態です。

・縦走路の水場は多くがまだ雪の下です。雪を解かして使う必要があります。

・谷川岳~一ノ倉岳間の稜線上に雪はありません。一ノ倉岳~茂倉新道は鞍部に残雪あり。他ルートも新潟県側は残雪が多く登山道が途切れている箇所が多く、踏み抜きや道迷いに注意が必要。

・尾根上の登山道は、雪が消えていますが、清水峠までの旧道や蓬峠までの沢には、多くの雪が残りルートが不明瞭な部分があります。これからの時期は、スノーブリッジや雪渓崩壊により困難になる場合があるので経験者向きです。

・白毛門は山頂直下の夏道が雪で埋まっているため、直登する登山者もいるようですが、斜度もあり滑落注意です。トレースなどを確認して安全なルートを選んでください。

登山装備

気温、雪質、ルート、登山者の経験、技術によりアイゼン、ピッケルの必要性は変わってきます。
装備を基本として状況により使用する判断が必要です。

注意点

・縦走路の水場は多くがまだ雪の下です。雪を解かして使う必要があります。
・週末に指導センター前に車を駐車していかれる方がいますが、遭難の際の緊急車両等が駐車できなくなる恐れもありますので、登山にはロープウェイの立体駐車場をご利用下さい。
・単独行を避け、登山カードを必ず登山指導センターに提出してください。
・白毛門付近にて、4月20日から単独行で遭難したと思われる方は、まだ発見されておりません。
・避難小屋に関して茂倉岳避難小屋は雪に埋まっているので使用することが出来ないと考えて下さい。

お知らせ

・平標山山開き5月25日に開催。平標山の家で11:30より安全祈願祭が行われます。(雨天中止)
・ロープウェイの一時運休休止(定期点検)は例年より長く6月9日(月)~27日(金)19日間になります。
・肩ノ小屋、平標山の家は営業しています。
 蓬ヒュッテは6月1日(日)から営業予定です。(現在、無人避難小屋として利用可。トイレ使用可)宿泊の予約等は各小屋へ直接お問い合わせ下さい。
・茂倉岳避難小屋は雪に埋まっているのでしばらく使用することが出来ないと考えて下さい。 一ノ倉岳避難小屋、笠ヶ岳避難小屋ともに使用可能です。

昨年の今頃の様子は?

ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18

雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25

状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02

残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09

登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16

例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23

谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子

  • みんなの登山記録 山が好き! さんの投稿から
  • みんなの登山記録 茂やん さんの投稿から
  • 平標山(みんなの登山記録 yamakichiさんの投稿から)
  • 一ノ倉沢(みんなの登山記録 かつさん さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 ALPS1998さんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 Jimny-Hikerさんの投稿から)
  • ガスも出ていましたが、綺麗な眺望でした(みんなの登山記録 gumigumigumiさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SAKIさんの投稿から)
  • オキの耳から南方面(みんなの登山記録 まさ0806さんの投稿から)
  • 谷川岳 山開きの日(みんなの登山記録 あーさんの投稿から)
  • (みんなの登山記録 SSGさんの投稿から)
  • 谷川岳と一ノ倉岳(みんなの登山記録 サンシマ さんの投稿から)

谷川岳登山指導センター

電話番号:
0278-72-3688
連絡先住所:
〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽

地図で見る
http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

施設の詳細を見る

関連する山

群馬県 新潟県 / 越後山脈

谷川岳 標高 1,977m

 谷川岳は「耳二ツ」といわれ、沼田市や月夜野町(つきよのまち 現・みなかみ町月夜野)方面から見ると、ちょうどネコの耳のような双耳峰に見えるので、手前をトマの耳、奥の高い方の峰をオキの耳と呼びならわしている。  トマの耳は古くから薬師岳とも呼ばれ、山頂には石造りの薬師瑠璃光如来が祭られていたという。一方、オキの耳には、富士山の浅間菩薩が地元の人たちに福を与えんとして降臨したとの伝説も残り、別名谷川富士と呼ばれる。  元来谷川岳は、谷川本谷の北方にそびえる俎嵓を指していたのだが、陸地測量部が誤って、薬師岳に谷川岳と名称をつけた。ジャーナリズムが遭難の起こるたびに「谷川岳」の文字を使用した結果、今日では1963m峰(トマの耳)が谷川岳ということに定着したという。  昭和6年(1931)9月、上越線が開通した翌月、土樽(つちたる)側の万太郎谷で東京の一青年が疲労凍死し、登山者による遭難第1号となった。  谷川連峰の特異性については、次のような点が考えられる。  登山人口の多い首都圏に近くて交通の便がよく、アプローチが短いので、すぐに山に取り付ける。スポーツ登山や大衆登山の普及と相まって、絶好の登山地となった。  日本列島脊梁地の一部として、この山域の局地気象の複雑さは特異ともいえる。東京と清水峠の気温の差は、夏でも9~10度あり、加えて強風、豪雪、雪崩、濃霧といった悪条件が重なる。  標高は2000m内外であるが、峻険な岩壁を有し、高山性を帯びた山々である。地質も複雑で階層状をなし、多様な岩石が分布し、それが地形や植物分布に大きな影響を与えている。例えば、豪雪との関連もあるが、針葉樹林帯がほとんど見られない。  昭和42年(1967)から、群馬県の谷川岳遭難防止条例により、危険地区への入山の届出制や冬山の一時的登山自粛または禁止など規制が行われている。また、毎年融雪期にあたる3月末から5月中旬にかけては、気温上昇による雪崩の発生が予想されるため、危険地区の登山を禁止している。  昭和13年(1938)7月1日、スポーツ登山としての第1回山開きが行われた。西黒沢からガレ沢(当時の主要コース)をつめて尾根に登り、ザンゲ岩から山頂に出た。以後7月の第1日曜日は「安全登山の日」として、現在も山開きの日になっている。  ロープウェイを利用する天神平コースが所要2時間30分。厳剛新道コースは土合駅から4時間40分。西黒尾根コースは土合駅から4時間30分でそれぞれ山頂へ。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

一ノ倉岳 標高 1,974m

 谷川岳トマの耳の北1.8km、1時間の所にあり、東に一ノ倉尾根、北東にカタズミ岩の岩峰をその末端に起こす堅炭尾根(かたずみおね)を派生する。堅炭尾根には中芝新道が開かれている。  一ノ倉岳の東面は、剱岳、穂高岳と並んで、日本三大岩場の1つといわれ、あまりにも有名な存在である。オキの耳から一ノ倉岳に至る上越国境稜線の東側、湯桧曽川に向かって急峻になぎ落ちる沢は一ノ倉沢と呼ばれ、北を一ノ倉尾根、南を東尾根に挟まれた谷には、標高差800mを超す壮大で峻険な岩壁と、悪絶なルンゼが多く、谷川岳を代表する岩場である。  クラは岩壁の意で、この付近で最も大きな岩壁をもつ沢であることからこの名がある。  中でも、二ノ沢流域、滝沢下部と上部のA~Dルンゼ、本谷の第2~6ルンゼ、烏帽子岩、衝立岩(ついたていわ)、コップ状岩壁は、登攀の好対象とされ、現在も多くのクライマーを迎えている。その登攀の歴史は、わが国の近代登山の歴史といってもよく、この岩場の果たした役割は大きい。  頂上までは谷川岳トマの耳から所要1時間。土樽駅から茂倉新道経由5時間30分。蓬峠から縦走して3時間。中芝新道(芝倉沢旧道出合)から3時間。残雪期に芝倉沢から3時間30分。

群馬県 新潟県 / 越後山脈

茂倉岳 標高 1,978m

茂倉岳は谷川連峰のほぼ真ん中に位置する山で、標高は谷川岳に勝る高さを持つが登山者はそれほど多くなく、静かな山旅が味わえる。 山頂付近には立派な避難小屋や近くに水場があるので、利用価値が高い。山頂からは平標山から谷川岳にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。

ユーザーの登山記録から