7合目から上は気温によりアイスバーンになります。時間に余裕を持ち焦らず下れるように登りで時間調整をしましょう。

天気・気温

山と周辺の状況

大陸と太平洋上の高気圧に挟まれて、さほど風も無く落ち着いた天候でした。
昨日は「立春」でまだまだ寒いですが、この日が寒さの頂点となり、暦の上ではこの日からが春、梅の花も咲き始め徐々に暖かくなるという目安になります。

もちろん山ではまだまだ厳冬期が続きますが、現在のところでは例年よりもずいぶんと積雪量が少なく、ほぼ半分以下のようです。

登山道の状況

例年より積雪が少なく通常では2合目から4合目、6合目から9合目までの標柱が埋まってしまいますが、今年はまだまだ見えています。
6合目避難小屋も今年は埋まりそうもありません。
山頂碑もまだ埋まってなくて、山頂避難小屋入口も1階から余裕で入れます。

これから2月後半にかけてそれなりの降雪量はあると思われますが、例年並みの積雪量はもう難しいと思われます。

登山道の注意箇所は、特に7合目から上で気温によってはアイスバーンになる日があります。
時間に余裕を持って焦らないで下れるように登りの段階で時間調整を考えてください。

山スキー＆ボードのコースもまだまだ潅木が出ていて、まだ少し難しいように思われます。
毎年雪崩が起きる場所もまだ残っていますし、大きな雪庇もできていません。
これからの時期は降雪量をよく見ながらでないとバックカントリーも例年並みとはいかないようです。


●＜継続情報＞
・山頂付近から7合目辺りまで指示ポールを立てています。
これは吹雪かれた時に道に迷わないためでもありますが、次のポールが見えないぐらいの時には、そこで無理をしないで引き返しましょう。
あまり密に立てると、どんな悪天候でも登ってしまうので、敢えて間隔を空けている場所があります。

・6合目避難小屋の周辺ですが、平たい場所が少なくなってきました。
西風の場合は5合目を過ぎてから冷たい風にさらされるので、休憩されるのであれば、夏場のように6合目でなく5合目でゆっくり取ったほうが良いと思います。

・登山の際は天気予報によく注意して無理のないように登山計画を組んでください。登山中もは時間的に余裕を持ってホワイトアウトする前に引き返しましょう。

登山装備

厳冬期雪山登山装備が基本。10本爪以上のアイゼンが必要です。

注意点

装備品はアイゼン含めて厳冬期用をお持ちください。
出来るだけ単独登山は避けて、経験者の方と一緒に登るようにしてください。

ネットとか書籍だけの知識で登れるほど冬の大山は楽な山ではありません。
またよくあるのがショップで服装・登山靴から道具まで揃えたらまるで自分が雪山のベテランになったような気分になり、いきなり北壁でも登れそうに大きな勘違いをしてしまうことです。
常に自分が初心者の気持ちを持ちながら、基本に忠実に登っていくことが最終的には自分の身を守ることに繋がっていきます。

残念なことですが、先日も単独の登山者の遭難事故が起きてしまいました。
原因については敢えてここでは追求しませんが、山では潜在的な危険が常に潜んでいること、またこのぐらいならいいだろうという甘い気持ちが結果的に事故を引き起こすきっかけにもなっています。
決して無理をしないで山を楽しむ気持ちを忘れないでください。

●小屋の使用上の注意点
山頂避難小屋は周りが積雪で埋まりつつあります。
従ってヘッドライトは必ずすぐに取り出せる場所に入れておいてください。
入り口にも掲示されていますが、体についた雪をよく落としてからアイゼンを外で外して小屋内に入るようにしましょう。雪落とし用のブラシは入り口入って左にあります。
トイレについては、今日、大山ガイドクラブの有志でトイレ掃除に登りましたが、みんなが使う場所ですので、出来るだけ汚さないようにお使いください。

お知らせ

この他、登山道の状態とか装備品などわからないことがあれば遠慮なく下記までお問い合わせください。
また雪山の登山も含めてスノーシューなど冬の登山ガイドの依頼についてはやまびこ荘　（電話0859-52-2725）までお問い合わせください。

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大山プロガイド協会周辺の過去の様子

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