花の見頃予想は、姿見で一週間ほど、裾合平は7/20以降。夏でも日中15℃程度、防寒装備必須です。ルートによりアイゼンピッケルも。
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
一昨日までは強い風が吹いたり、スッキリしない天気でした
昨日は晴れ、日中は気温が上がり北海道でも下の街の方では25℃にもなったようです。山の上は15℃ほどでした。夕方になると雲が多くなりました。山開きがを過ぎて登山者の数も少しづつ増えてきています。
昨日もこの晴天を待っていた方がたくさん来山し、ロープウェイの駐車場も一時満車のにぎわいとなりました。
今朝は晴れ。山の上は夜に出た雲で雲海となりました。午後になると次第に曇り始めています。
それでも今日以降は、湿度も下がり、天候は安定してきそうな気配です。
姿見駅(ロープウェイの上の駅)周辺では高山植物が咲き始めています。
姿見では、エゾコザクラが見頃を迎えました。駅から右に姿見の池に向かう途中の左右の草原です。
チングルマ
チングルマ
やエゾノ
ツガザクラ
ツガザクラ
は、花数は増えてきましたが、第一展望台下の分岐など、まとまって咲く辺りはまだほとんど花はありません。見頃は10日位からでしょうか。
そのほか、今咲いているのは
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、イワヒゲなど20種類以上は咲いています。まだまだ見頃はこからです。
近頃、外国人登山者からの問い合わせも増えて居ます。ゆっくりと数日をかけてロングトレイルを楽しむ計画の方が多いようです。まだ旭岳から奥では、湧水が取れず雪渓を融かして水を作る必要があったり、夏とはおもえない低温だったりします。北海道の山では夏でも日中の気温は15℃程度、夜には氷点下近くまで、場合によっては氷点下に下がります。無理をせず最新情報を得て、十分な装備でお願いします。
●クマに注意
特に例年より目撃情報が多いわけではありませんが、クマには注意して下さい。
6/21とその2日前に、(上の)姿見駅と(下の)山麓駅の中間部と下部で、ロープウェイから下を通過している足跡が目視されています。
天女ヶ原湿原登山道は、ロープウェイの架線と交差していませんが、ヒグマにとっては、「すぐそば」です。
ヒグマの痕跡や目撃、遭遇の情報も、裾合平とともに大変多い場所ですので、充分な注意が必要です。
登山道の状況
●旭岳の標高は北アルプスの山々のような3000mという標高ではありませんが、緯度が高いため、山の条件としては本州の3000m級山岳と同様か、スケールからそれ以上の厳しさがあります。
ビジターセンターなどで最新情報を得て行くようにしましょう。
●姿見周辺 ほぼ夏道になっています。
観光散策程度の方はスニーカーの方もいます。
●旭岳登山
・姿見から旭岳登山のピストンに支障ありません。雪もほとんどありませんが、スニーカーは不可です。
●旭岳から裾合平方面
裾合平の融雪も進み、以前よりはルートが分かり易くはなっていますが、まだ雪はたくさん残っています。少し視界の悪い時などは、道迷いに十分注意して下さい。まだ迷って遭難する人の多い時期です。
残雪が多い状況から、このあたりのお花のみごろは7月中旬頃からです。
●裾合平から愛山渓への縦走
当麻乗越に向かう手前のピウケナイ川の渡渉点が割れてきています。融けて水面が現れた部分の横はまだ雪がしっかりしていて渡れた。しかし、4~5日先はもう踏み抜きの恐れがある、とのこと。(巡視してきた北海道山岳整備からの情報・です。) 天候や渡る場所によって、状況は異なります。悪ければ引き返せるような計画で行きましょう。
●旭岳から北鎮、黒岳への縦走
まだまだ大きな雪渓があります。アイゼンピッケル必携です。
7月でも周辺には雪があり、気温はかなり下がります。
黒岳では9合目の急傾斜に残雪があります。とても固く6本爪アイゼンやピッケルが必要です。滑落に注意しましょう。
北鎮方面にも雪が残っています。
お花が楽しめのは7月中旬以降、天気や条件によって毎年異なりますが、8月になることもあります。
まだまだこれからが楽しい季節となるので、あまり焦らずに良い時期をお待ち下さい。
※層雲峡側、リフト、ロープウェイの運行をご確認下さい。
http://www.rinyu.co.jp/modules/pico01/
●天女ヶ原湿原登山道
・4合目直下に残雪
・2合目付近は沢筋と道とが雪で埋もれ極めて判りにくい
・1合目から下は笹が道に被り、かき分けるような状態
・最下部の木道は腐食が酷く、ヌカルミも思いがけない深さです。
姿見の整備された1周1時間半と、天女ヶ原のヤブ・ヌカルミ・残雪の登山者でも"好事家"向けの状態にある1時間半は、まったく別物です。行く方は、(心の準備を含めて)充分なご用意を。
●忠別川右岸の町道通行止め(左岸の道道に迂回可能)
旭川や東川から旭岳温泉や旭岳源水へ行くときに使われる町道は4/28まで工事で通行止めの予定でしたが、法面の状態が危険なため、6月末まで工事を延長することとなりました。
道道(天人峡美瑛線)で2kmほど遠回りにはなりますが、迂回できます。いで湯号バスの路線と同じです。
登山装備
登山には残雪に対応できる装備が必要です。油断しないで下さい。
北海道の夏は、本州から来る方にとって天候次第では昼でも、もちろん夜はとても寒く感じると思います。防寒装備の油断は禁物です。7月でも朝に氷が張ったり、日中でもみぞれが降る可能性を考えて用意しましょう。
ルートによってはアイゼンやピッケルが必要です。
日が射せば紫外線も強く、日焼け止め、サングラスの用意も忘れずに。緯度の高い北海道の紫外線は本州よりもずっと強烈です。
姿見散策だけの方には、天気の良い日に限りですがスニーカーで歩くような方も出てきました。
それでもやはり、しっかりとした靴の方が安全です。雨具や防風、防水対策はいつも必要です。
ライトや地図を持たないことは危険です。
ロープウェイ姿見駅(上の駅)やビジターセンターでは長靴の貸し出しをしています(300円)
注意点
●入山にあたり飲料水は持参しましょう。
飲料水は旭岳温泉から持参しましょう。ロープウェイ姿見駅(上の駅)には給水施設がありません。ロープウェイ売店での販売となります。ビジターセンターでは飲料水(お湯はありません)をおわけすることができます
●旭岳ロープウェイ
http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/
運行中 運行時間が変わりました、土日祝日は朝6時から運行しています。
●8/27(土)~28(日)十勝岳温泉登山口の登山や車の制限があります。
第3回かみふらの十勝岳ヒルクライム大会実施のため、十勝岳温泉登山口からの登山や、この登山口への道路や駐車場に制限が掛かります。
28日の登山禁止と、27日午後3時~28日午後1時の十勝岳温泉登山口の駐車場使用禁止、28日午前のバス運休などが登山者に影響する部分と思われますが、詳しくはコチラをご覧ください。
http://www.town.kamifurano.hokkaido.jp/index.php?id=1444
お知らせ
・旭岳の登山・自然の情報はビジターセンターにおたずねください。
来館した方や、電話・メールなどのお問合せに対し、最新の現地情報と、過去の事例や個々の事情に照らし、最適な答えを返せるよう努めています。
http://www.welcome-higashikawa.jp/info/?c=16
・長靴の貸し出しを行っています。
スノーシューは一日800円(町内宿泊者やモンベルクラブ割引などがあります)
●大雪山や十勝岳は広い地域にまたがっています。旭岳以外の主な山の問合せ先はこちら
http://www.welcome-higashikawa.jp/info/?c=27&s=7393&sc=&lv=&cl=1
・層雲峡ビジターセンター
ビジター山だよりでは日々の状況をお知らせしています。そのほかこエリアに入山予定の方には必要な情報がたくさんあります。
http://sounkyovc.net/
旭岳ビジターセンター周辺の過去の様子
旭岳ビジターセンター
- 電話番号:
- 0166-97-2153
- 連絡先住所:
- 〒071-0372 上川郡東川町旭岳温泉