大雪山・旭岳 | 旭岳ビジターセンター

季節が一気進み本格的秋へ。台風の影響があり登山は最新情報を得ることと、入下山口の車道の通行確認を!薄氷も確認されました。

裾合分岐手前5分ほどのところのようす(2016.08.01 旭岳ビジターセンター)
裾合分岐手前5分ほどのところのようす(2016.08.01 旭岳ビジターセンター)
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天気・気温

08/31(水) 姿見駅(標高1600m=ロープウェイの上の駅)15:00 曇 15℃ 南の風20m、視界良 ロープウェイ運行中
旭岳温泉街 朝は雨、10:30曇から晴れ 風あり
旭川市の天気予報
明日
25℃
7℃
明後日
曇のち晴
16℃
7℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 12:00発表
帯広市の天気予報
明日
30℃
9℃
明後日
晴のち曇
22℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今朝は雨でしたが、10時半頃には雲が抜け、次第に晴れました。強い風が吹いています。
旭岳はもう本格的な秋です。「夏の終わり」や「秋の始まり」ではありません。一気に季節が進んだ印象です。

台風が連続して上陸した北海道では、町も山も大きな被害が出ているところがあります。
登山口、下山口までの車道が通行止めとなっているところもあります。
入山前に登山口、下山口の車道について最新情報を得るようにして下さい。
また宿泊施設、観光協会、自治体などにも問い合わせをすることお勧めします。

急激に気温が下がっています。数日前に姿見では木道に薄く氷が張りました。
今は台風の南風ですが、2~3日すると冷たい風になると思われます。

姿見からすこし下まで ナナカマド ナナカマド の実は赤くなり、シラカバは黄色くなってきました。
一部では紅葉がはじまりそうです。葉の先が赤くなってきている樹木もあります。
今は日中の気温が15~12℃ですが、風があれば体感温度はさらに下がります。夜は5℃くらいまで下がっていると思います。防寒装備の油断ないようにお願いします。
本州から来られる方は、秋山の防寒というより冬に近い防寒装備と思っても良いでしょう。手袋、帽子なども必要です。

●クマに注意
特に例年より目撃情報が多いわけではありませんが、クマには注意して下さい。
お鉢平展望台よりカールの中にいるヒグマの目撃が続いています。

登山道の状況

台風の影響で登山道、登山口までの林道、車道に大きな影響が出ているところがあります。
必ず最新情報を得て入山下さい。
特に、登山道の確認だけでなく、下山地の林道ゲートが開いているのか、車道は通行できるのかも必ず確認しましょう。

●旭岳周辺
・姿見~旭岳温泉(ケーブルカーの下)下山に使う方がいますが、現在沢が増水しています。かなり濡れます。
・姿見回り 大きな水たまりになっているところが何カ所かあります。登山靴でも水没する水かさです。
・姿見~旭岳 水は引いています。山頂まで通行できますが、地盤が弱っていたり、雨後で砂や小石が浮き滑りやすくなっています。下りは十分注意して下さい。
・天人峡 車道通行止め。
・裏旭からの縦走路 近日情報が入る予定です。最新情報はビジターセンターまで
・ピウケナイ沢 8/27情報 最近の豪雨で飛び石などはだいぶ流され、流芯が深くえぐられ、水量も多いので、渡渉は難しい。普通の登山靴では水没必至。深めの長靴でも「沈没」しそう、とのことです。

●現在わかっているのは以下の通り
・黒岳(層雲峡)と十勝岳(望岳台)への道路は通行可能 下山OK
・十勝岳温泉 凌雲閣へは通行可能 下山もOK
・トムラウシ 車道が通行止め
・大雪山高原温泉 車道が通行止め
・銀泉台  車道が通行止め
・クチャンベツ  車道が通行止め
その他の登山口への道は通行止めが非常に多く、今後も注意が必要です。

●旭岳以外の主な山の問合せ先
・黒岳・赤岳・銀泉台・緑岳・高原温泉・白雲岳・沼の原・愛山渓・沼の平・浮島湿原など
 層雲峡ビジターセンター 01658-9-4400(fax-4401)
・十勝岳(白銀温泉望岳台から)・美瑛岳・オプタテシケ山・三川台など
美瑛観光協会  0166-92-4378 (←HP上に問合せフォームへのリンクあり)
・十勝岳(十勝岳温泉から)・上富良野岳・富良野岳
 かみふらの十勝岳観光協会 0167-45-3150(fax-6301) (←HP上にEメールのリンクあり)
・トムラウシ山・十勝岳(新得町側から)
 新得町観光協会、登山新着情報2015 0156-64-0522(Fax-6464)
※旭岳については、旭岳ビジターセンターにお問い合わせ下さい。

●層雲峡側、リフト、ロープウェイ
運行をご確認下さい。
http://www.rinyu.co.jp/modules/pico01/

登山装備

しっかりとした防寒装備が必要です。帽子や手袋も用意下さい。

注意点

●入山にあたり飲料水は持参しましょう。
飲料水は旭岳温泉から持参しましょう。ロープウェイ姿見駅(上の駅)には給水施設がありません。ロープウェイ売店での販売となります。ビジターセンターでは飲料水(お湯はありません)をおわけすることができます

●旭岳ロープウェイ
http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/
運行中 運行時間が変わりました、土日祝日は朝6時から運行しています。
ホームページには季節のトピックなどもあります。

お知らせ

・旭岳の登山・自然の情報はビジターセンターにおたずねください。
来館した方や、電話・メールなどのお問合せに対し、最新の現地情報と、過去の事例や個々の事情に照らし、最適な答えを返せるよう努めています。
http://www.welcome-higashikawa.jp/info/?c=16

旭岳ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 山麓駅付近~ロープウェイの車窓からも綺素晴らしい絶景に出会えます
  • 旭岳スキーコースがオープンしました
  • 10月6日に初冠雪が観測されました
  • 裾合平の紅葉は全体的に少し渋めになってきた印象
  • 裾合平・白鳥の雪渓
  • 裾合平のお花畑はまだ雪に覆われています

旭岳ビジターセンター

電話番号:
0166-97-2153
連絡先住所:
〒071-0372 上川郡東川町旭岳温泉

地図で見る
http://www.welcome-higashikawa.jp/asahidake-vc/

施設の詳細を見る

関連する山

北海道 / 石狩山地

大雪山・旭岳 標高 2,291m

 大雪山の盟主として、また北海道の最高峰として、誰もが一度は登りたい、また登らねばならない山が旭岳である。「ヌタプカムウシュペ」というのはこの山塊全体の呼称で、個々のピークにアイヌは名をつけなかったようだ。旭岳という名称は、忠別川の源頭にあるところからきており、アイヌ語でチュプ・ベツ「日の川」を旭としたもの。旭川市や忠別岳の名も同じ由来である。  古くから登山道は開かれていたようで、明治36年(1903)、上川文武館生徒21名が集団登山した記録があるが、往復に3日を要している。この頃、旭岳は「於武建志計(オプタテシケ)山」と呼ばれていたという。明治の文学者・大町桂月の登山はずっと後で、大正10年(1921)、黒岳沢から無名峰(現在の桂月岳)に達し、北鎮岳を経て旭岳に登り、松山温泉(天人峡)に下っている。冬の登頂は翌大正11年(1922)1月、北海道大学の板倉勝宣、加納一郎らが最初である。  いま夏の登頂は全く容易になった。ふもとの旭岳温泉(旧名 勇駒別温泉)から、2本のロープウェイを乗り継いで一気に1600mの姿見駅へ。お花畑の中の道をたどって、旭岳の姿を映す「姿見ノ池」のほとりから、火山礫の登山道を、白く煙を上げる火口を見下ろしながら登ること2時間ほど。ついに頂上に立てるのだ。道内最高地点だけに展望は広大で、国立公園内の山々はもとより、天塩岳、暑寒別岳(しよかんべつだけ)、芦別岳(あしべつだけ)なども見え、さらに快晴の日には遠く利尻山までも望むことができる。  黒岳からの縦走はもっとすばらしい。黒岳石室を早朝に出発し、第2の高峰北鎮岳(ほくちんだけ)にも登って旭岳に至るコースは、約5時間の行程だ。旭岳の北東面には遅くまで雪渓が残り、夏スキーを楽しむ人々も多い。雪渓の下が指定のキャンプ地になっていて、最盛期には色とりどりのテントが花と咲く。頂上に登らず、途中の中岳から旭岳の山腹を巻き、山中に湧く無人の中岳温泉を経て姿見駅に出ることもできる。駅付近には姿見ノ池のほかにもいくつかの沼が点在し、それらを散策するのもよい。  頂上付近は草も木もないから、どこへでも行ける。なかには道を踏み外してどんどん下ってゆき、帰ってこられなくなった例もある。姿見駅の付近でさえ、ガスがかかると分かりにくくなる。ロープウェイは冬には多くのスキーヤーを運び上げるが、軽装で頂上を目指したまま行方不明となる人が時々出るのも、目標物に乏しい頂上付近の地形に惑わされるからであろう。充分、注意したい。

北海道 / 石狩山地

大雪山・北鎮岳 標高 2,244m

 旭岳(あさひだけ)に次ぐ北海道第2の高峰。ずんぐりしたスリバチ状の姿をしているが、黒岳(くろだけ)から見た白鳥・千鳥の雪渓を抱く姿がよく知られている。  一番容易な登山道は黒岳石室からのもので、花の咲き乱れる平坦な雲ノ平(くものたいら)を抜け、御鉢平(おはちだいら)の縁を通って2時間30分ほどで頂上に到着する。愛山渓温泉から比布岳経由のコースは、花あり雪渓あり砂礫地ありの変化に富む興味深いものだ。約6時間のコースタイムはやや健脚向ともいえる。旭岳を越えてくるコースもロープウェー終点から5時間ほどかかる。白水川から沢登りで登ってくるのもよい。火山礫の頂上には、見える山を示した方位盤があり、壮大な展望をほしいままにすることができる。  大雪山の山名には、アイヌ語のものは意外に少なく、白雲岳(はくうんだけ)や北海岳(ほつかいだけ)のように漢詩ふうのもの、黒岳、赤岳など山肌の色からきたもの、間宮岳、桂月岳など人名によるものなどがあるが、北鎮岳は第一の部類で、旭川にあった鎮台(陸軍師団)にちなむものといわれている。隣の凌雲岳(りょううんだけ 2125m)は道もなく、花を守るため登山は禁止されている。

北海道 / 石狩山地

トムラウシ山 標高 2,141m

 大雪山国立公園のほぼ中央にどっしりと構えた雄大な山だ。沼ノ原、五色ガ原辺りから眺めた、うずくまるスフィンクスのような姿は、強く印象に残る。  その頂上に近づけば、日本庭園、トムラウシ庭園、黄金ヶ原などと呼ばれるお花畑と沼がみごとに配置されて、訪れる人の目を充分に楽しませてくれる。上部は巨岩が積み重なった複雑な地形で、赤ペンキの標識に導かれて立った頂上から眺める360度の山岳展望は、この山ならではのものだ。  トムラウシの意味はアイヌ語の「花の美しい所」とする説もあるが、他の山と同じくここに発する川の名に由来するとすれば、「水垢の多い所」と解釈されることになる。アイヌ語のデリケートな発音に適当にカナを当てはめたために生じた混乱である。  どちらから登るとしても人里から遠いが、ストレートに登れるのは南方のトムラウシ温泉からの道だ。新得町から車で1時間あまり入ったこの温泉から、頂上まで6時間以上。日帰りは可能だがかなりの長丁場だ。それに、この山を単独で登ってくるだけでは、宝の山に入りながら手ブラで帰るようなものだ。トムラウシには、やはり何日かの縦走のあとに到達するのが望ましい。  一番人気のあるのは、北の表大雪方面から登ってくるコース。健脚者なら途中1泊でも可能だが、花を眺めながら、のんびりと2泊はしたい。3泊目はトムラウシと化雲岳(1954m)のコル東方のヒサゴ沼避難小屋泊まりとすれば、約2時間30分で頂上だ。この小屋は夏山シーズン中は満員で入れないこともしばしばあり、テント持参の方が望ましい。  また、南の十勝岳方面からの道もある。オプタテシケ山からの長い下りがこのコースのポイントで、やはり最低でも3泊は必要だろう。遠く石狩岳から縦走して登ってくるのは最良のコースだが、最低でも3泊はしたい。ただし、石狩岳―沼ノ原東側鞍部間の通称「根曲り廊下」は、ササが伸びて廃道に近い状態になっている。  大正9年に登った大島亮吉の名文で知られるクワウンナイ川は途中1泊だが、沢登りの経験者でなければお勧めできないのが残念である。  下山は化雲岳から天人峡への道が一般的。登るとすれば、ヒサゴ沼まで8時間の長い道だが、それでもトムラウシ温泉に次ぐ短いコースでもあり、登山口の交通の便もよい。  この山の初の積雪期登頂は大正15(1926)年5月、北大山岳部により達成された。十勝岳から短い夏用スキーを駆っての縦走行であった。

ユーザーの登山記録から